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缶詰で作る晩酌おつまみ3選ツナ、鯖、カニ缶があればひと手間でレシピ無限大

  • 2022.6.21
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缶詰は私の強い味方!ひと手間加えるだけでおいしいおつまみに大変身

「ヘトヘトに疲れて料理をする気力がない……」「ちょこっとおつまみが欲しい」というときに重宝するのが「缶詰」。お手軽缶詰からごちそう缶詰まで……ちょっとアレンジするだけでおいしい一品に早変わり。

フリーランスディレクターとして活躍し、SNSでも「#マミノメシ」が人気の石岡真実さんも、日頃から缶詰を愛用しているひとり。お料理上手の石岡さんに、あると便利な缶詰や缶詰を使ってすぐできるレシピ、食時間をさらに楽しむためのちょっとしたヒントをうかがいました。

今日はやる気スイッチOFF……そんなときこそ缶詰の出番!

缶詰イメージ
使い勝手のいい缶詰は、トマト、鯖、ツナ、カニ。どれもスーパーで手に入るお手頃なもの

「ちょっと一品ほしいとき、献立に困ったとき、それから魚を摂りたいときなどにも缶詰は重宝しますね」と石岡さん。家にも缶詰の買い置きは欠かせないとか。ツナ、鯖、カニ、ホタテの缶詰などのほか、トマト缶はよく使うそう。

「定番ですけれど、トマト缶は大活躍です。スープ、スープパスタ、カレーなど、具が少なくても水がなくても作れます」という石岡さん。最近は、クエン酸不使用のオーガニックトマト缶がお気に入りだといいます。「酸味も少ないので食べやすく、塩で味つけするだけでも十分おいしくできるのがいいんです」

缶詰おつまみをワンランクアップさせるコツは、食材を「ちょい足し」すること。
鯖缶など、少し生ぐささが気になるものには、レモンやハーブを合わせて。大葉やネギを散らすと彩りも味わいもグンとアップ。ホタテ缶はマヨネーズで和えてディルをのせれば、おしゃれな一品になります。
「いつでも使えるしコスパもいいので、忙しい朝や節約したいときにも役立ちますよ」と石岡さん。胃袋にもお財布にもやさしい食材です。

料理中の石岡さん
デイリーライフディレクターとして活動する傍ら、一児の母としても活躍する石岡さん宅のキッチン

「缶詰はお手頃なものから高級なものまで価格帯も幅広いので、用途に合わせて使い分けて」と石岡さん。ここでは、日常で気軽に作れるレシピ2品と、簡単だけどちょっと豪華なごちそうレシピ1品をご紹介します。

ツナ、鯖、カニ缶詰を使った絶品おつまみ3選

さっぱりきゅうりツナ

さっぱりきゅうりツナ
ツナのうま味をぎゅっと凝縮。暑い日にもぴったりの一品

<材料 2人前>
きゅうり 2本(薄い輪切り)
ツナ缶(塩分不使用のもの) 1缶
塩 小さじ1/2
酢 小さじ1
白ごま 小さじ1
しそ 3枚(細切り)

さっぱりきゅうりツナ作り方
きゅうりの水気はしっかり絞るのがポイント。味がより一層引き締まります

<作り方>
1. きゅうりは塩もみをして5分ほど置き、水分を抜く。
2. 1を軽く絞ったら、ツナを汁ごと入れる。
3. 酢とごま、しそを加えて、よく混ぜ合わせてできあがり。

レモン鯖パスタ

レモン鯖パスタ
SNSでも「レシピを教えて!」と反響の大きかったこの一品。レモンとトマトの酸味が鯖と相性抜群◎

<材料 2人前>
パスタ 200g
ミニトマト 3個(半分に切る)
鯖缶 1缶
ナンプラー 小さじ1
レモン 1/2個(薄いいちょう切り)
レモンしぼり汁 1/2個分
こしょう 少々
こめ油(なければサラダ油でも) 適量

レモン鯖パスタ作り方
レモンをたっぷり加えることで鯖のくさみも気にならない。レモンの黄とトマトの赤で彩りよく

<作り方>
1. パスタをゆでている間に、フライパンを熱してこめ油を引き、中火でミニトマトを焼き炒める。
2. ミニトマトが少ししんなりしてきたら、鯖缶を汁ごと入れ、ナンプラー、レモンのしぼり汁を加えて2分ほど加熱する。
3. パスタがゆで上がったら、ゆで汁を軽く切って②に入れ、薄くいちょう切りにしたレモンを加えて軽く和える。
4. お皿に盛りつけたら、こしょう、こめ油をかけてできあがり。

パスタをゆでるときは、たっぷりの水(約3リットル)に対して1%の塩(大さじ2程度)を入れて沸かし、沸騰したらパスタを投入。表示時間より1分ほど短くゆでましょう。

屋台風カニ春雨

屋台風カニ春雨
ニンニクの香りが食欲をそそる一品。パクチー、ミント、ライムの爽やかな緑が涼しげ

<材料 2人前>
カニ缶(今回はずわいがにほぐしみを使用) 1缶
緑豆春雨 90g(小袋1袋)
ライム 1/8個
鶏ガラスープ 大さじ1
ナンプラー 小さじ1
水 400cc
パクチー 適量
ミント 適量
ニンニク 1かけ (みじん切り)
ごま油 大さじ1

屋台風カニ春雨作り方
ナンプラーを加えることで一気にアジアンな味つけに。春雨が汁気を吸って柔らかくなったら完成!

<作り方>
1. フライパンを熱しごま油を入れたら、中火でみじん切りにしたニンニクを炒める。ニンニクの香りが出てきたら、カニ缶を汁ごと入れる
2. 鶏ガラスープ、ナンプラー、水を加えてひと煮立ちさせる。
3. 2に春雨を入れ、汁気を吸わせて春雨が柔らかくなるまで炒める。仕上げにさらにごま油をひと回しかける。
4. 3をお皿に盛ったら、パクチーとミントを添え、上からライムをしぼってできあがり。

ワイン通の石岡さんおすすめ 軽めワイン3選

おつまみと相性のいいお酒を合わせたら、さらにおいしく至福の時間が過ごせること間違いなし。おつまみ×お酒の合わせ方と、先にご紹介した缶詰おつまみ3品にぴったりのお酒を石岡さんに教えていただきました。

料理中の石岡さん
「しっかりした味つけの料理には、味がケンカしないよう酸味が控えめで軽く飲めるさっぱり系のワインを選びます」

さんしょうなどを使った個性の強い味の料理の場合は、それに負けないビールや焼酎を。また、タイ料理などアジア系の料理にはロゼワインや、白ワインを赤ワインと同じく皮と種までつぶして醸造したオレンジワインを合わせることが多いそうです。

今回のレシピにぴったりの石岡さんおすすめのお酒はこちら

ワイン
お酒選びは気分によって行くお店を変えているという石岡さん

・さっぱりきゅうりツナには……
Panevino Tino Bianco パーネヴィーノ ティーノ・ビアンコ(写真左)
イタリア・サルデーニャ島のさっぱり辛口、微発泡の白ワイン。品種はヴェルメンティーノ。「大人のレモネード」のようで、暑い日やお風呂上がりにきりっと冷やしてぐびぐび飲みたくなります。ラベルもかわいくて、クセになる1本。

・レモン鯖パスタには……
L’acino Giramondo ラーチノ ジラモンド(写真中央)
イタリアの地形をブーツにたとえると「つま先」にあるカラブリア州のオレンジワイン。オレンジワインは、白ブドウを赤ワインと同じように皮や種ごとつぶして醸造したオレンジ色のワイン。苦みが抑えられていて飲みやすいが、開けたてより2、3日目のほうがおいしい、と石岡さん。

・屋台風カニ春雨には……
Frecciabomb Rose Calcarius フレッチャボンブ ロゼ カルカリウス 2020(写真右)
イタリアの地形をブーツに例えると「かかと」にあるプーリア州の辛口微発泡ロゼワイン。アルコール度数は低めでさくさく飲める。ごはんと一緒でも重くなりすぎないのでおすすめ。

#マミノメシ流、食を楽しむ秘訣とは?

4年ほど前から食器に興味をもちはじめた石岡さん。「作家さんがどういう思いで作ったかという背景を感じながら味わうと、気分も変わりますよね」
そのほか、食をより楽しむためのちょっとした秘訣を教えていただきました。

食器に料理を盛りつける際には、「強弱」をつけて

食器
石岡さんこだわりのお皿に盛られた彩り豊かな料理たち(石岡さんご提供画像)

「同系色の食材とお皿、もしくは色味の異なる食材とお皿を合わせると統一感が出ます。例えば、白のお皿にホワイトマッシュルームサラダ、カラフルな青のお皿に赤身のお魚を盛りつけるなど。また、平面に盛りつけるものと立体的に盛りつけるもので強弱をつけるのもいいですね」

大きさ、形の異なるグラスで飲み比べ

グラス
「大きさや形の違うワイングラスを用意して、同じ飲み物を飲み比べてみると風味や味わいが変わって楽しめます」(石岡さんご提供画像)

「以前、暑い日に喉が渇いた状態でワインバーを訪れたら、白ワインを丸いグラスではなく細長いシャンパングラスに注いで出してくれたんです。冷えたワインがぬるくなりにくく、丸いワイングラスに比べて速く喉に届くからって。飲み口や味わいはグラスによっても変わることを知りました。以来、家でも飲み比べを楽しんだりしています」と石岡さん。

照明と音楽――キャンドルとシティポップ

お酒を飲む石岡さん
「照明と音楽で雰囲気を変えると、落ち着いた大人の時間が楽しめます」

「子どもは明るいのが好きだから、ふだんは明かりを目いっぱいつけていることが多いんです。だから、子どもが寝た後には、テーブルの上だけの照明にしたり、少し離れたところにキャンドルとお香を立てたりしています」と石岡さん。
音楽は最近、シティポップにはまっているそうです。「竹内まりやさんの曲を聴きながらだと、ついついお酒が進んじゃいます(笑)」

簡単においしく作れる缶詰のおつまみとおいしいお酒で、今日一日がんばった自分にごほうびをあげてくださいね。

PROFILE
石岡真実

フリーランスディレクター

1985年生まれ。青森県出身。某アパレル会社で10年、販売からヴィジュアルプレスなどを経て、現在はさまざまなブランドとのコラボレーションやPRを手掛ける。一児の男の子のママ。こだわりのライフスタイル、自然体で飾らない人柄で等身大のライフスタイルが人気を集めている。著書に『小柄な大人の春夏秋冬 ベーシックスタイル手帖』。

Instagram:https://www.instagram.com/mami_ishioka/

CREDIT

取材・文/柴田恵理 編集/安田天音・杉江はるよ(Roaster) 撮影/服部希代野

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