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「当社」と「弊社」の違いって?【正しい日本語解説Vol.4】

  • 2022.6.19
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社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らないビジネスシーンの頻出ワードを徹底解説! 今回は、特に使う機会の多い「当社」と「弊社」について、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。

 

「当社」の意味

「当社」は、自分が所属するこの会社という意味。近い表現に「わが社」があります。

「当」は、「該当」などと使うように、「まさに当てはまる」「この」というニュアンスがあります。そのため、「この会社」と自社を指すのに使われるのです。特に下げる意味はありません。

また、「社」が神社を指す場合もあり、この神社、あるいは自分が所属するこの神社という意味でも使われます。

【例文】

(社員へ向けて)当社ではフレックス制を導入することになりました

「弊社」の意味

「弊社」も自分が所属するこの会社という意味。ただし、自分の属する会社をへりくだって言う場合に使われ、近い表現に「小社」があります。

「弊」は「疲弊」「弊害」という言葉にも使われているように、疲れる、倒れる、劣悪だといった意味の文字。自分の会社をへりくだって「よくない会社」と表現し、自社を下げることで相手に敬意を示しているのです。

【例文】

その件につきましては、弊社の担当者より連絡いたします

「当社」と「弊社」の簡単な覚え方

当社と弊社の意味や使い分け方が覚えられない! という時は、当社は社内の人向け、弊社は社外の人向け、と覚えましょう。話す相手は誰か、という点を意識すると覚えやすいですよ。

また、当社は社内の人だけではなく、へりくだる必要のない対等な立場の相手にも使えます。例えば対等なビジネスパートナーや競合他社、法的措置を検討している相手などには「当社」を使うことで、対等な関係であることを示せます。

【クイズ】適切なのはどっち?

【答え】

1→当社

2→弊社

1の正解は当社。社内の人である部下に声をかけているセリフなので、社内向けの「当社」がしっくりきます。

2の正解は弊社。イベントに来てくれた人に対して感謝を示しているので、社外向けの「弊社」が適切です。

監修:吉田裕子先生

国語講師。都内大学受験塾・カルチャースクールで講師を務める他、書籍執筆、講演、企業研修、三鷹古典サロン裕泉堂の運営などの活動に取り組んでいる。NHK Eテレ『知恵泉』、NHK‐FM『トーキングウィズ松尾堂』など、テレビ・ラジオにも出演。著書に『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)や、『大人に必要な読解力が正しく身につく本』(だいわ文庫)など多数。

 

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