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【10年前の傑作を振り返る】『シンイ-信義-』でイ・ミンホが骨太な演技を見せた!

  • 2022.6.17
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最近のイ・ミンホは重厚な作品で骨太な演技を見せているが、彼が本格俳優として存在感を際立たせるきっかけになったのが、2012年に制作された『シンイ-信義-』だった。

当時は、現代と過去をタイムスリップするドラマが多かったが、その中でも『シンイ-信義-』は別格なほどのスケールの大きさを持っていた。

物語の始まりは1351年の高麗時代だった。イ・ミンホが演じたのは、信義を重んじる武士チェ・ヨンである。彼は若き国王をしっかり護衛していたのだが、刺客の急襲を受けてしまった。チェ・ヨンは必死に防戦したが、混乱の中で王妃が重傷を負った。

「御命が危ない!」

そんな緊迫した場面で、王妃の命を救えるのは特別な「神医(シンイ)」だけだった。必死だったチェ・ヨンは「神医」を探す過程で謎の天界に入り込み、やがて2012年のソウルで「神医」を見つけた。それが、キム・ヒソンが扮する整形外科医ユ・ウンスだった。

信念に燃えるチェ・ヨンは王妃の命を救うためにユ・ウンスを660年前の時代に連れていく。かくして、時空を超えた男女の壮絶な運命が激しく動き出す……。

写真=『シンイ―信義―』公式サイトより
歴史に残る名作

このドラマを通してイ・ミンホの毅然とした武士の雄姿が迫力満点だった。彼の凛々しい表情は困難な場面になればなるほど輝いていた。本当に惚れ惚れするようなカッコよさであった。

実年齢では、イ・ミンホがキム・ヒソンより10歳下だった。韓国の芸能界も上下関係が厳しいので、本来ならイ・ミンホも気後れするところだろうが、彼は堂々と信義に厚い武士に扮して、時空を超えたラブロマンスを壮大に演じきっていた。

それにしても、韓国時代劇は王朝の宮廷劇が圧倒的に多くて、屈強な武士が縦横無尽に活躍するドラマは意外に少ない。その中で、イ・ミンホが『シンイ-信義-』で見せた武士チェ・ヨンが力強く生きていく姿は、本当に頼もしくて、記憶に鮮明に残るほどのキャラクターだった。そういう主人公が素晴らしかったという意味でも、『シンイ-信義-』は時代劇の歴史に残る名作である。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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