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不条理、時代錯誤、摩訶不思議な野球部の世界。恐れていた“伝統”に、いつしか新入生も染まり…

  • 2022.6.16
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不条理、時代錯誤、摩訶不思議な野球部の世界。恐れていた“伝統”に、いつしか新入生も染まり…
(C)©2022「野球部に花束を」製作委員会

電気グルーヴが野球をモチーフにした主題歌「HOMEBASE」を書き下ろし

「ドラフトキング」「べー革」など、多くの傑作野球マンガで知られるクロマツテツロウの同名コミックを映画化した『野球部に花束を』が、8月11日より全国公開となる。これに先がけて特報映像が公開された。

中学時代の野球部生活に別れを告げ、高校デビューを目指し茶髪に染めて入学した黒田鉄平。夢見たバラ色の高校生活は、うっかり野球部の見学に行ってしまい、あっけなくゲームセット。新入生歓迎の儀式で早々に坊主に逆戻り。

練習以前に、グラウンド整備や白線引きにすら怒鳴られる日々。おまけに一目惚れした同級生は、なんと先輩の妹(手を出したら、即死)。そしてヒエラルキーの頂点に立つのは、ヤバい見た目と言動で三年生をも震え上がらせる最恐の監督。

強くはない、けど別に弱小でもない。そんな中途半端な並の都立高校野球部で、助け合ったりいがみ合ったりしながらも生き延びていく黒田ら一年生。そして、恐れていたはずの“伝統”に、気がつけば自分たちも染まっていた……。

主人公の黒田鉄平を演じるのは、映画『天気の子』(19年)主人公・森嶋帆高役を2000人の中からオーディションで勝ち取り、22年公演の舞台「千と千尋の神隠し」でハクを演じることでも話題の醍醐虎汰朗。

チームメイトの桧垣主圭役には、ミュージカル「刀剣乱舞」や「テニスの王子様」など2.5次元作品で注目を集め、TV『SUITS/スーツ2』など活躍の場を広げ続ける黒羽麻璃央。さらに、どう見ても堅気に見えない野球部監督・原田を、映画やドラマでの怪演ぶり、バラエティ番組で見せるマニアックな一面が際立つ髙嶋政宏が演じている。

監督・脚本は『荒川アンダーザブリッジ』(12年)で林遣都、『虹色デイズ』(8年)で佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星、『ヒノマルソウル』(21年)で眞栄田郷敦ら若手俳優を抜擢し、ブレイクのきっかけを作ってきた飯塚健。

公開された特報映像では、醍醐演じる黒田たち一年生が、爽やかで健全な部活生活を期待して入部した途端、それとは真逆、地獄のような野球部の実態を知ることになる。

入部する前は「上下関係も厳しくないから」と優しかったはずの先輩が、いざ入部してみると豹変し「早く動け、こら―」とブチギレ。3年生は小沢仁志ばりに「アンサーは『はい』のみだ」と半端ない圧をかける。彼らのあまるの変わりように唖然とする一年生たち。

“不条理”“時代錯誤”“摩訶不思議”な野球部が、最後には肩を組み支え合う姿にまさかの感動!? 果たして黒田たち一年生の野球部生活はいかに!

特報で流れる主題歌は、電気グルーヴが担当している。本作品のために書き下ろされたこの楽曲「HOMEBASE」の歌詞には、「HOMEBASE目指して 送りバントに専念」「HOMEBAESモヤして ボーズ頭の執念」などの野球要素がふんだんに詰まっている。

『野球部に花束を』は8月11日より全国公開される。

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