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ついに待望の再始動!ニュー・ホープ・クラブが新曲2曲同時リリースに込めた思い【インタビュー】

  • 2022.6.15
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ニュー・ホープ・クラブがおよそ2年ぶりとなる2曲の新曲「Getting Better」と「Girl Who Does Both」を同時リリース。待望のセカンドアルバムからの新曲を同じタイミングでリリースした理由などについて語ってくれたインタビューが到着した。(フロントロウ編集部)

ニュー・ホープ・クラブが「Getting Better」と「Girl Who Does Both」の新曲2曲を同時リリース

ジョージ・スミス、ブレイク・リチャードソン、リース・ビビィの3人からなるニュー・ホープ・クラブが本日6月15日、「Getting Better」と「Girl Who Does Both」の新曲2曲を同時にリリースした。

画像1: umj.lnk.to
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2016年にイギリスの先輩バンドであるザ・ヴァンプスのツアーにサポートアクトとして抜擢されたニュー・ホープ・クラブは、翌2017年にEP『ウェルカム・トゥ・ザ・クラブ』でデビュー。同年には、ザ・ヴァンプスの日本ツアーにも帯同して、ここ日本でも知られることに。2019年にデビューEPと同名のEPで日本デビューを果たすと、同年11月に行なった初の単独来日公演はソールドアウトになるなど、ここ日本でも人気を確立した。

2020年2月にはセルフタイトルをつけた待望のデビューアルバムをリリースし、UKのアルバムチャートで5位を記録。ヨーロッパやここ日本など世界で人気を集めるニュー・ホープ・クラブにはセレブのファンも多く、BTSのVが以前、彼らの音楽をよく聴いていることを明かして、それを聞いたニュー・ホープ・クラブのブレイクが「一緒に曲を書こう」とオファーしたことも話題になった。

そんなニュー・ホープ・クラブが今回、およそ2年ぶり待望の2つの新曲となる「Getting Better」と「Girl Who Does Both」を同時にリリース。仲良しの3人がソングライターとして同じだけ貢献しているという2曲に込めた思いや、これら2曲を同時にリリースした理由、待ち望まれているセカンドアルバムについて語ってくれたインタビューが到着した。

ニュー・ホープ・クラブにインタビュー

ふたつの新曲について伺います。「Getting Better」と「Girl Who Does Both」が同時にリリースされますが、2曲同時に送り出そうと思った理由は?

ジョージ・スミス:2曲を同時にリリースすることにしたのは、僕らがオールドスクールなバンドをお手本にしているからです。例えばザ・ビートルズがそうですが、アナログのシングル盤をリリースしていたわけだけど、A面にシングル曲が入っていて、ひっくり返すと、B面にもう1曲入っていましたよね。僕らにとっては、それと同じことをやれるんだというアイデアそのものがエキサイティングでした。それで今回は、自分たちが受けたそうした影響を反映させて、そういうアイデアに則った作品を作ってみました。僕らにとっては少し古風な試みをして、先輩にあたるアーティストたちにオマージュを捧げたような感じです。彼らと同じようなことをしながらも、現代に相応しい形にアップデートしてみました。

ブレイク・リチャードソン:それに僕らはずいぶん長い間新曲をリリースしていなかったから、1曲じゃなくて2曲まとめて聴いてもらおうと思って(笑)。

ジョージ:「2曲あっていいじゃん」って感じだね(笑)。

前者はファンク、後者はボサノヴァ調のアコースティック・ソングで、どちらも今までになかったタイプの曲です。共通するのはすごく夏っぽいということだと思うのですが、生まれた経緯やインスピレーション、曲に込めたメッセージなどを教えて下さい。

リース・ビビィ:僕らにとってセカンド・アルバムは、かなり力強くポジティヴィティのメッセージを打ち出す作品になっています。今現在、僕ら3人がそれぞれの人生において立っている場所、自分たちのキャリアにおいて今立っている地点、そしてパンデミックに関連して起きている色んなことを踏まえると、僕らは奇妙な移行期にありました。かなり短い時間内に、まだキッズだった僕らは大人になりました。今回は幸運なことに、マネージャーからもレーベルからもクリエイティヴな面でやりたいことができる自由を与えられていたので、このアルバムを制作する上で、非常にクールでユニークなチャンスを手にしていました。それだったら、何らかのポジティヴィティを世界に送り出すことが僕らの役目なんじゃないかと感じたんです。そういう意味で、「Getting Better」はアルバム全体に込めた想いを具体化していると思います。だからこそこの曲がアルバムからのファースト・シングルになって、自分たちが広めたいメッセージの全てが凝縮されています。僕らにとって人生はどんどん良くなっているし、プレッシャーもなかったし、とにかく楽しんで、自分たちのルーツに立ち返ることができました。そして、そもそも僕らがなぜ音楽活動を始めたのかという動機を確認できたんです。「Getting Better」はそういう曲になっています。

ジョージ:そして「Girl Who Does Both」はどういう曲かと言うと……。

ブレイク:これは“曲”なんだ!

ジョージ:究極的には歌詞を読めばすごく分かりやすいと思う。だから、もしよかったら聴いて欲しいんだけど……。

ブレイク:邪魔してごめんね。

ジョージ:いや、大丈夫だよ。これはつまり、自分のパートナーに心を許すことについて歌っている。町に出かけて思い切り遊ぶのもいいし、逆に、家でベッドの上でゴロゴロして過ごしてテレビを観ているのも楽しいし……。

リース:僕らそれぞれのガールフレンドに宛てた、ラヴレターでもあるよね。

ジョージ:そうだね。

リース:出かけて遊ぶのも、家でパジャマを着て、テレビを観ながら一緒にチルアウトするのも、どんなシチュエイションでも一緒に楽しめるガールフレンドに宛てた曲です。

ブレイク:作った当初はすごくアップビートで、ハイペースで、ヘヴィとも言える曲だったんです。ギター・サウンドがヘヴィで。でも3人でアコースティック・ギターだけでプレイしていたら、歌詞が素晴らしくて、ヘヴィなギターとヘヴィなドラムがその歌詞の邪魔をしているんじゃないかと感じて。それで、2~3カ月前にLAに行った時にこの曲と改めて向き合って、違うプロダクションで作り変えようという話になりました。そして、今まで一度もこの曲をプロデュースしたことがないつもりになって、やり直してみた結果、ポール・サイモンぽいヴァイブに辿り着きました。すごくクールなことだと思っています。

ジョージ:それって、パンデミックの前はやったことがなかったようなことなんです。一旦曲を書き上げたら、それで完成って感じで。それがリリースされたり、リリースされなかったりしたんだけど、今回に関しては、自分たちに自信が生まれて、曲そのものが本当に気に入っていたからこそ、「これはいい曲だよね。自分たちが言おうとしていることを、僕らのメッセージを伝える手助けをしてくれるよね。だったらもう一度納得が行くまでやろうじゃないか」ということで、改めて曲を練りました。自分たちがやりたかったことを100%表現しました。一旦作った曲を再考して、異なる方法でアプローチし、異なるエキサイトメントを得られるようになったというのも、僕らにとってはすごく大きな学びでしたね。

「Getting Better」には“Put down your weapons no need to fight/Between you and I(武器を置こう、闘う必要はない/君と僕は)”という箇所がありますよね。これは今ウクライナで起きていることを踏まえると、心に刺さる言葉です。少し前に書いた曲なんですか?

ジョージ:そうですね。この曲を書いたのは去年の9月か10月だったかな? 当時はもちろん、自分たちの視点から世界に伝えたい、広い意味でのメッセージとして書いた言葉だったのですが。

ブレイク:うん。それが今になってこういう状況下で重い意味を持つようになりました。

リース:かなり前に書いたものなんです。ラヴ&ピースに関する広い意味でのメッセージとして。

画像: 「Getting Better」には“Put down your weapons no need to fight/Between you and I(武器を置こう、闘う必要はない/君と僕は)”という箇所がありますよね。これは今ウクライナで起きていることを踏まえると、心に刺さる言葉です。少し前に書いた曲なんですか?

これら2曲は、セカンドアルバムの方向性を示唆しているのでしょうか?

ジョージ:そうですね。リースがさっき言ったように、僕らが伝えたいメッセージをうまく具体化していて、曲のスタイルにおいても今後リリースしていく曲につながる部分があります。あまり手の内を明かしたくはないのですが。

リース:ただ、アルバムはかなり多彩な内容になっています。たくさんの影響源が反映されていて、何しろ2年にわたって書いた曲を集めているだけに、どの曲も独特のキャラクターやパーソナリティを持っていますよ。そこが気に入っているところですね。

ブレイク:まるで世界みたいなアルバムで、曲は色んな国を表しているような感じですね。それぞれに特徴があります。バラバラだというわけではないのですが、みんな違う部分があるんです。

これら2曲では、繊細なコーラスを重ねたりファルセットを聞かせたり、特にボーカル面で色んな実験がみられます。この辺りの意図について教えてください。

リース:僕らはビー・ジーズとかELO、そしてもちろんザ・ビートルズの大ファンだから、これまでも常にボーカル・ハーモニーは取り入れてきたのですが、ファルセットに関してはいつも、気分を高揚させるようなポジティヴなフィーリングを醸してくれるんです。そこに気がついてくれてありがとう。

ブレイクはプロデュースにも関わっていますね。やってみていかがでしたか?

ブレイク:確か僕らが15歳くらいの頃から、ラップトップ・コンピューターを初めて手に入れた頃から、3人で一緒に書いた曲、もしくは僕が書いた曲に関しては、全てラフなデモをLogic Proに取り入れてプロデュースに挑戦していたんです。でもあまりいい出来とは言えなくて。充分な時間をかけていなかったからなのかもしれないですが、以前からずっと興味があって、少なくともマネージャーに送れるくらいに体裁を整えていたんです。携帯のボイスメモを送るんじゃなくてね。ファースト・アルバムでも僕がプロデュースした曲が1曲ありました。

ブレイクがプロデューサーとして参加した「Give Me Time」

ブレイク:でもパンデミックが始まってからの僕らは、特にZOOMを通じてたくさんの曲を書くようになって、プロデューサーとのセッションはやっていなかったんです。だから書いた曲を記録に残すには、僕がプロデュース方法を学ぶしかなくて。以前からこの手の作業には熱意を抱いていたし、過去にセッションをやっていた時は、知識を得たくてプロデューサーに色んな質問をしていました。「それってどうやるんですか?」とかね。それで、さっきも言ったように今度のアルバムについては可能な限り誠実でありたかったし、自分たち自身が作りたい音楽を作りたかった。そういう意味で、外部のプロデューサーを起用したら、それを実践することは不可能だったと思うんです。外部のプロデューサーには僕らの気持ちや、僕らの望みを理解できないと思うので。やりたいことを時間をかけて説明するより、自分たちでやったほうが手っ取り早いと思いました。正直言って、リースとジョージが僕を信頼してプロデュースをやらせてくれたことに感謝しています。それに、僕はひとりでプロデュースの作業をしたわけじゃなくて、ふたりも参加していて、「いや、それは違うな。こんな感じのを試してみてよ」とか提案してくれました。だから実際はコラボレーションのような作業であって、一日の仕事が終わった時に、僕だけが目の痛みを感じているっていうだけでしたね(笑)。

画像: ブレイクはプロデュースにも関わっていますね。やってみていかがでしたか?

ソングライターとしては、3人ともが同じだけ貢献をしているんでしょうか?

ジョージ:そうですね。みんな仲良しなので(笑)。

<リリース情報>

画像2: umj.lnk.to
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ニュー・ホープ・クラブ
シングル『Getting Better』
「Getting Better」、「Girl Who Does Both」収録
デジタル配信中
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(フロントロウ編集部)

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