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パリにブームを巻き起こしたバブカ・ザナ、カフェをオープン。

  • 2022.6.14
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左: ヴォージュ広場の近く。右隣はクネルで有名なGiraudetだ。右: 12席の店内。壁にはモロッコ産の淡いピンクの不揃いタイル。パン販売のカウンターは同じタイプのブルーのタイルで覆われている。photos:(左)Mariko Omura、(右)Geraldine Martens

レヴァント地方のパンであるバブカ。パンのヴァリエーションのひとつとして作っているパン屋さんはいくつかパリ市内にあったけれど、バブカ・ブームを巻き起こしたのは2020年の初め、9区にできたバブカの専門店「Babka Zana(バブカ・ザナ)」だ。オリジナル味のバブカに加え、月替わりに新しい味のバブカを提案するなどファンの気をそそり続け、行列の絶えない店である。

5月、マレのヴォージュ広場近くに2号店をオープンした。ここは販売もしているけれど、うれしいことにカフェがメインでイートインが楽しめるのだ。ルヴァンタン・コーヒーショップというイメージで作られた店で、メニューにはバブカだけでなく軽食も並んでいる。グラノーラ、タルティーヌ、サンドイッチ、サラダ……。56㎡とさほど広くはないけれど、心和む色や素材で作られた内装だ。マレ散策のある日、朝食、ランチ、ティータイムに時間に応じて利用したい。この店での未知の味との出合いは旅のよい思い出になるだろう。

サラダなど軽めでおいしい食事がとれる。なお自家製タラマをのせたタルティーヌにはルヴァンタンのパン、ハッラーを使用。photos:Geraldine Martens

左: 季節のフルーツ、チョコレート、ヨーグルトのラブネのホイップがミックスされたグラノーラ。幸せな気持ちをもたらしてくれるおいしさ。中: カフェのおともにアーモンドのビスケットやルゲラー(上)を。右: チュニジアやモロッコで愛されているひよこ豆の粉とシナモンのお菓子、グリバ。photos:Geraldine Martens

バブカ・ザナをパリの人気者にした立役者であるオーナーのサラ&エマニュエル・ミュラ夫妻は、このカフェのオープンと同時にレシピ本も出版した。いちばんクラシックなチョコレートとヘーゼルナッツのバブカに始まり、ミニクロワッサンのルゲラーやパンのハッラーなど多数のレシピを紹介する充実の一冊だ。市内の書店で入手できるが、このカフェでも販売している。

左: さまざまな味のバブカが表紙を彩っている。バブカは作り方の工程をわかりやすく写真で紹介。中: カラマタのオリーブペーストを詰めたバブカラマタ。右: エピファニー用のバブカ・デ・ロワ。これは工程の写真付きだ。Hachette出版社刊/22,50ユーロphotos:Mariko Omura

Babka Zana8, rue du Pas de la Mule75003 Paris営)8:00~18:30(火~土)8:00~18:00(日)休)月www.babkazana.com

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