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「最高の瞬間はまだ」というBTS、一日で200万枚超えの新アルバムで立てた“新しい道標”

  • 2022.6.13
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BTS(防弾少年団)がまた違う“春の日”に向けた新しい道標を立てた。

BTSは6月10日、デビューから9年の歴史を盛り込んだアンソロジー(選集)アルバム『Proof』を発売した。韓国語の歌詞のアルバムとしては、2020年11月に発売したミニアルバム『BE』以来、約1年7カ月ぶりだ。

前だけを見て走ってきたBTSは今回のアルバムを通じて、これまで歩いてきた道を振り返り、次の跳躍のための準備に入った。

未来を約束するメッセージ

タイトル曲『Yet To Come』は、ミディアムテンポのオルタナティブHIP HOPジャンルで、2000年代序盤から中盤に流行した作曲方式を活用した。『Spring Day』『Friends』『00:00 (Zero O’Clock) 』などを作詞・作曲したPdoggがプロデュースを引き受けた。

Pdoggを筆頭に、BTSのラップラインであるRM、SUGA、J-HOPEも曲作りに参加した。BTSだけの温かい感性と豊かなサウンドを感じることができる。

(画像=BIGHIT MUSIC)『Yet To Come』ミュージックビデオ

歌詞にはBTSがデビュー前から現在に至るまで投げかけてきた質問に対する彼らだけの答えが込められている。

「My moment is yet to come/あなたは夢見るか/その道の終わりは何だろう/Moment is yet to come(yeah)/みんなが息を呑んだ夜/僕たちは足を止めない」「We'll be singn' till the morn/その日に向かって/もっと僕たちらしく」

自分が歩いている道の終わりに何があるのかわからないが、自分たちらしくずっと歩いていくという歌詞が深い響きをプレゼントする。

ミュージックビデオには砂漠を背景に、ただBTSだけが登場する。広い砂漠の真ん中で海の音と共に始まるイントロは、収録曲『Sea』を連想させる。それだけでなく、『RUN』のトラック、『Blood Sweat & Tears』の銅像、『Spring Day』のメリーゴーランドなど、過去のオブジェが実装された。

MV後半にはBTSのデビューアルバムのタイトル曲『No more dream』を思い出させる黄色いバスが登場する。メンバーはバスに向かって走り、彼らが音楽を始めた場所に戻る。これはBTSの9年間の歩みと音楽アイデンティティが常に一貫していたことを感じさせる。

(画像=BIGHIT MUSIC)

タイトル曲『Yet To Come』には、BTSがこれまで歩いてきた道を振り返り、それよりもさらに輝かしい未来を約束するメッセージが込められた。

「Was it honestly yhe best/Cause I just wanna see the next/勤勉に過ぎ去った/昨日の中に/本当に美しく」「Yeah the past was honestly the best/But my best is what comes next/I'm not playin' nah for sure/その日に向かって/息が激しく」

「あなたと僕の最高の瞬間はまだ来ていない」という彼らのメッセージは、いつか訪れる“春の日”に向かって走っていく力を与える。

「力が抜けたアルバム、余裕がある」

BTSは今回のアルバムで、再び初記録を並べた。

『Yet To Come』は韓国音源ストリーミングプラットフォームMelonで、チャート改編以降初めて初登場1位に成功した。HANTEOチャートによると、アルバム『Proof』は発売たった一日で販売量215万枚を突破した。アルバム発売当日にダブルミリオンセラーを達成したのは、BTSが初めてだ。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

『Proof』にはBTSの自負心が込められている。その自負心からはARMY(BTSファン)が欠かせない。これまでBTSが走ることができたのは、ARMYがいたからに他ならない。BTSは再び夢に向かって走る準備を終えた。世界中の多くのARMYと共に彼らが描く物語は、皆を期待させる。

評論家のチョン・ドクヒョンは今回のアルバムに対して「かなり力が抜けたアルバムだ。すでにトップに立った状態なので、より良いものを見せなければならないという強迫があるかもしれないなかで、余裕を見せた。特に“変化はしたが変わりはない”という歌詞が印象的だ。音楽が好きでやってきたように、これまで通りにやるという意味だ」と分析した。

続いて「今後のBTSの歩みについて話してくれたようだ。大衆性やアーティストのカラーを見せようと力を入れず、今あるままを受け入れながら自分たちの道を行くという余裕が感じられる」と付け加えた。

音楽評論家のキム・ソンファンは「今回のアルバムを通じてARMYではない他の人もBTSを理解できるようになった。中小企業から始まり、ワールドスターにまで上がったBTSの成長過程がひとつの音盤にうまく整理された」とし、「自らを振り返って過去を教訓とし、次の準備をするBTSの誓いが込められている」と伝えた。

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