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「図南の翼」とはどんな意味の言葉?「図南」とはなに?なんの「翼」なの?

  • 2022.6.9
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大きなことを成し遂げようとする志や計画のことを表現する言葉のひとつ「図南の翼」。 これは遠い地で大事業を行う際などに使用されます。

ここでは、この「図南の翼」という言葉についてその意味や用い方、その由来や「図南」や「翼」が指しているものについて見ていきましょう。

「図南の翼」とは

 

まずは「図南の翼」という言葉について、その意味を見ていきましょう。

「図南の翼」の意味

「図南の翼」とは、大きなことをしようという志や計画のことです。 特に大事業を遠い地で成そうとする意気込みやその計画という意味で用いられます。

「図南の翼」の用い方

近年では、グローバルな観点から使用されることが多いです。 例えば、海外進出などを果たそうとすることの表現として「図南の翼」が使用されます。

ただし、結果としての大成功を言った言葉とは言えません。 大きな目標を立て、そのために目的を達成しようと努力することを含んだ言葉です。

なお、「図南の翼」は他の表現として「図南鵬翼」「図南の鵬翼」と表記されることもあります。

「図南」と「翼」とはなんのこと?

 

では「図南の翼」は何を示しているのでしょうか。 ここからはそれぞれの言葉に分解して見ていきましょう。

「図南の翼」の由来

「図南の翼」の出典は、荘子のまとめた書物「荘子-逍遙遊篇」とされています。 荘子とは古代中国における戦国時代の思想家です。 彼は道教の始祖の1人としても知られています。

「図南」の意味

「荘子-逍遙遊篇」を出典とする「図南の翼」の「図南」とは、南方に向かうこと指します。 特に「図南」は南の海に行くことをあらわす言葉とされています。

南方の海に向かうことを計画するという意味となります。

その翼は伝説上の鳥「鵬」のもの

「図南の翼」の「翼」は、鵬という鳥の翼だとされています。

鵬とは、中国における伝説の大鳥のことです。 この鳥は、鯤という大魚が化したものという伝承があります。

そして、鵬は翼の長さだけで三千里もあったとされています。 その翼を一度羽ばたかせると、九万里も飛ぶことがあるのだとか。

そんな伝説が言い伝えられている鳥、それが鵬です。

つまり、「図南の翼」は鵬という大鳥が遠い南方に向かって飛び立とうと翼を広げている姿から来た言葉なのです。 その姿から転じて、何か大きなことを成し遂げようとすることを指すようになったとされています。

まとめ

「図南の翼」は、大きなことをしようとする志や計画のことです。 また、大志を抱く器量のことを指す言葉でもあります。

この言葉は、荘子の書物から来ているとされ、「図南」は南の海に向かうことを、「翼」は鵬という伝説の大鳥の翼を指しているとされます。

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