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賃貸or購入?迷っている読者のリアル相談「彼とのペアローンで購入するか、悩んでいます。」

  • 2022.6.10
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「9万円の家賃を丸5年、500万円以上を支払っているのに、何も残らないことに疑問を覚えた」というYさん。結婚を機に家を資産として購入すべきか否か。専門家に聞きました。

「6月に結婚予定です。彼とのペアローンで購入するか、賃貸に住むか、悩んでいます。」

コロナ禍を経験して、「この先何が起こるかわからないのであれば、家を資産として持っていたら安心かもしれないと思った」とYさん。結婚予定の彼の年収は手取り450万円、貯金300万円。賃貸に住む場合の二人の予算は月14万円を考えている。

Q.「不動産屋に、二人なら5000万円の物件が買えると言われたけど本当?」

ローンが組めることと、返済がスムーズに行えることは全く違う話なので、そこは分けて考えましょう。仮に5000万円(頭金0円)のローンを金利0・8%で組んだら、毎月の返済額は13万6530円。これ以外に毎月の管理費が2万円かかるとしたら支払いは毎月15万〜16万円。家計的にはかなり厳しくないでしょうか。ただ、絶対ダメということではなく、二人の家に対する価値観が大きいのであればアリだと思います。

Q.「私と彼、それぞれがローンを組む「ペアローン」のメリット、デメリットは?」

まずメリットとしては、借りられる金額が大きくなる点が挙げられます。デメリットとしては、純粋にローンを2つ組むわけですから、手数料などが2倍かかる点ですね。団信もそれぞれで加入するので、もしどちらかに何かあっても、ローンの全額が弁済されることはありません。

Q.「彼がローンを組む場合、私が考えておくべきことはなんですか?」

返済の中身を考えてみましょう。仮に彼一人で住宅ローンを組んだとすると、名義は彼で、返済は二人の収入を合算した中から、ということになりますよね。でも、Yさんがどんなに頑張って働いて返しても、表向きは彼の資産です。また、将来的にずっと夫婦円満であれば問題ないですが、そうならない可能性もないとは言い切れませんよね。住宅ローンは長期間組むものですから、モヤモヤは最初に解消しておくことをお勧めします。

Q.「転勤、出産など、将来の変化がまだ読めない段階での購入は時期尚早?」

賃貸でも購入でも、住宅費は暮らしにかかる最大の固定費です。だからこそ、Yさんは資産にならない家賃を毎月払い続けることを「もったいない!」と思い、購入を考えたわけですよね。ただ、購入すると、ローンの金額が固定されるので変えられない。ですから、多いほど家計は苦しくなる。そういう意味では、賃貸のままでいるのは、人生の自由度を増すことにもなるわけです。

でもその一方で、家は人生で1回しか買っちゃいけないという決まりがあるわけでもないですし、生活の質がぐっと上がるのであれば、購入という選択肢を選んだっていい。総合的に判断するとYさんカップルの正解は、価格を抑えた中古物件を買うことかもしれません。今、感じている家賃のもったいなさも解消できますし、それでいて今の家賃以上に住宅費を増やさないということにもなる。また、将来的に売ったり、あるいは貸したりという選択肢も増えます。

中古物件の「購入」と「賃貸」における40年間のシミュレーション

中古物件の「購入」を選んだ場合の諸条件
住宅価格:4000万円
住宅取得時の諸費用:200万円(現金で精算)
住宅ローン返済
・返済額:月額約12万3000円
・返済期間:35年
・返済方法:元利均等方式
・借入額:4000万円(頭金なし)
・適用金利:1.48%(フラット35)
管理費・修繕積立金:月額2万円
固定資産税(月当たり):1万1000円

「賃貸」を選んだ場合の諸条件
初期費用:70万円
・敷金・礼金:56万円(各家賃2カ月分)
・仲介手数料:14万円(家賃1カ月分)
家賃:月額14万円
共益費:月額1万円
更新料:14万円(2年に1回)

結論『価格を抑えた中古物件を買うのがベスト。』

Navigator…ファイナンシャルプランナー・大竹のり子(おおたけ・のりこ)

〈エフピーウーマン〉代表取締役。2005年の設立以来、女性のためのお金の総合クリニックとして、女性の人生を「お金」という切り口からサポート。

※借入金額、返済額は概算です。※住宅ローン減税、固定資産税、修繕積立金等の値上げなど、上記以外の条件は考慮していません。

(Hanako1209号掲載/photo : Kenya Abe, Wataru Kitao, illustration : naohiga text : Yoshie Chokki edit : Yoshie Chokki )

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