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「あの色のアイシャドウ」は似合わない!? 日本人に本当に似合うメイクとは

  • 2015.10.2
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メイクには欠かせない“アイシャドウ”。アイシャドウといえば、ブラウンのアイシャドウは目を大きく見せることが簡単にできるアイテムとして多くの女性が使っていますよね。大人女子の化粧ポーチの中に1つは入っているアイテムではないでしょうか。

しかし、いつでも誰でも似合うお役立ちアイテムのブラウンのアイシャドウには思わぬ“落とし穴”があるのです。

そこで今回は、メイクアップアーティストの筆者が“日本人女性に本当に似合うアイメイク”をご紹介します。

 

■日本人には似合わない「ブラウンアイシャドウ」!?

実は、日本人でブラウンのアイシャドウが本当に似合う人はほとんどいないと言っていいでしょう。

「えーっ、そんなバカな!だって化粧品売り場に行けばのブラウンのアイシャドウは溢れるほど売っているし、大抵の人がナチュラルメイクでブラウンのアイシャドウを使ってるじゃん!」と驚いた方が多いかと思います。

ブラウンのカラーは目元に影を作る色。“顔に影を付けて立体的に見せたいときに使う”。これが基本的なブラウンのシャドウの使い方です。

欧米人ならもともと目元の彫りが深いので、その顔立ちをさらに引き出すために影色としてのブラウンを使うことに意味があります。でも、日本人にはそもそも彫りがあまりなく、顔に影があまりません。そのため、凹凸の少ない顔にいきなり影色のブラウンを付けても馴染まず、微妙~に“不自然”になってしまうのです。

アイシャドウがポイントメイクの中で重要視されるようになったのは昭和30年代くらいから。それまでの長い長~い日本人の化粧の歴史の大半を占めていたのは、顔を白く見せる白粉や眉剃り、口元の化粧などでした。

アイシャドウをこぞって使いだしたのは、欧米の文化が輸入され洋服を着るようになってからですから、そもそも日本人特有の文化には馴染まない化粧法なわけです。ということは、アイシャドウを使ったメイクのお手本は必然的に欧米人の彫りの深い顔となるわけです。

 

■一重さんも奥二重さんに「本当に似合うカラー」とは?

上記の理由から、目の印象があっさりしている一重や奥二重の人、さらに掘りがあまり深くない顔立ちの人は無理にブラウンのシャドウを使う必要性はないんです。

代わりににごく薄いブルーやグリーン、ホワイトのアイシャドウを優しく乗せて、逆に顔をより平面的に明るく作ってみましょう。

目力が足りないと思う場合は、まぶたの“キワ”にアイラインをしっかり入れれば十分です。この時には、絶対にボカさないのがポイント! キリっとハッキリ描くことで印象的な目元を演出できます。日本人特有の平面的な顔立ちを上手く利用すると、こういった明るいアイシャドウで顔の凹凸を無くしていくのが良いのですね。

 

日本人には欧米人とは全く違った顔の魅力が沢山あるのです。そのことにまず気付いて、本来の魅力を引き出すようなメイクを研究してみてくださいね!

【著者略歴】

※ 荒川由里子

小顔矯正と顔分析メイクアップのサロンインピースをオープン。東京表参道の老舗メイクスクールであるカマタメイクアップスクール(旧 シュウウエムラ メイクアップスクール)にて講師も勤める。

・・・小顔矯正セラピスト、メイクアップアーティスト。東京芸術大学卒業後、メイクと小顔矯正の技術を学び東京、市ヶ谷にて

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