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じょいっこさんって何者?食レポと愛のポエムでスパイス異国飯へご案内

  • 2022.5.25
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〈サルシーナハラールフーズ〉〈タイ居酒屋 トンタイ 本店〉
じょいっこ人形
noteやTwitterのアイコンに使われ、noteの記事中にも登場する「じょいっこ人形」。

母さん お肩をたたきましょう

タントン タントン

母さん白髪がありますね

タントン タントン

お母さんの肩なんて

何年叩いてないだろう

いつまでも元気でいて欲しいな

長生きしてね

タントン タントン

タントンタイ

東新宿駅から47m

タイ居酒屋 トンタイ 本店

「ゲーンパーを探して2・『ゲーンパーありますか』と聞いたら店員さんのテンションが変わったよ@東新宿 タイ居酒屋 トンタイ 本店」より

食欲を刺激する味の描写、店員さんとのコミュニケーション、そして愛のポエム。その唯一無二の食レポスタイルに興味を惹かれ、書き手について調べてみる。Twitterのプロフィールには一言「神様は余りもので私を作った」……ただものではなさそう。性別・年齢・職業非公開の謎多き人物に迫るべく、インタビューを申し込んだ。

noteから始まった、スパイス異国飯めぐり

「食べ歩きを始めたのは、約3年前。『note』を毎日更新するために、ネタ切れがなさそうな世界の料理をテーマに。当時はこんなにハマるとは思ってもみませんでした」

元来、食べること、特にカレーが好き。自宅の徒歩圏内にある高田馬場や新大久保の存在がガソリンとなって、異国飯への愛が加速していった。

〈サルシーナハラールフーズ〉併設レストラン
新大久保の裏通りにあるハラールショップ〈サルシーナハラールフーズ〉併設のバングラデシュミニレストランはじょいっこさんのお気に入り。
パンタバート(水ごはん)1000円などバングラデシュの家庭料理を楽しむことができる。

「今まで出会わなかった文化圏の人と知り合えるし、話す前は少し怖いと思っていた人が実はいい人だったということも多いんですよね。食だけで、すごく仲良くなれる。現地語がわからなくても、英語やジェスチャーでなんとか伝えます。まさに海外旅行の気分で、仕事が終わったら『さあ旅に出るか!』という感じでお店へ」

最後の一文字まで読んでほしいから、食レポをエンタメに

軽いリズムで綴られるnoteの記事は、いつもポエムで締めくくられている。

「楽しかったり泣けたりという食レポってあんまりないと思うけど、そういうエンターテインメントにしたいと思っていて」。

〈タイ居酒屋 トンタイ 本店〉のゲーンパー
〈タイ居酒屋 トンタイ 本店〉のゲーンパー980円とチェンマイ風+イサーン風ソーセージセット1080円、もち米600円をテイクアウトして家の皿に盛って。「ゲーンパーはココナッツが入っていないのですっきり。でも奥深い旨味があり辛さがじゅわっと」(じょいっこさん)
〈タイ居酒屋 トンタイ 本店〉店内
店内は雰囲気たっぷりだが、この日は持ち帰りで。食べ歩きを始めてすぐコロナ禍になり、テイクアウトの生活になったという。

実際に、冒頭で紹介した〈タイ居酒屋 トンタイ 本店〉の記事を書いたときには、「泣きました」と報告してくれた読者もいたという。

現在は、第三十四回文学フリマ東京(5月29日、東京流通センターにて開催)に向けて、「ナンとカレーと時々孤独」という本を自費出版。写真と物語で構成し、東京以外の人も楽しめるような内容に。岩手や関西での文学フリマにも参加予定だ。

profile

じょいっこ(異国メシ愛好家)

東京都在住。スパイス系に限らず、未知の面白いものに興味がある。「じょいっこ人形」はハンガリーの職人が作った人形で、現在は製造が終了している貴重な品。

Twitter:@joycooonote
note:https://note.com/joycooo

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