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お弁当、梅雨でも傷みません! 管理栄養士直伝「食中毒を防ぐ」簡単なコツ

  • 2022.5.20
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蒸し暑く、ジメジメとした季節がやってきました。この時期特に気をつけたいのが「食中毒」。管理栄養士の冨永望さんにお弁当作りで絶対に気をつけるべきポイントを教えてもらいました。

夏のお弁当作りで気をつけるポイント

ジメジメしている梅雨の時期から残暑が厳しい秋までは、食中毒に特に気をつけたい季節。自治体によっては、「食中毒警報」が発令されるところもありますよね。今回は、この時期の「お弁当作り」について管理栄養士の冨永望さんに聞きました。

1. お弁当箱の中の菌の繁殖を防ぐ

お弁当を作る際は、おかずは完全に冷ましてから詰め、ご飯は粗熱をとってから入れたり、おにぎりにすると聞いたことはありませんか? これは、お弁当箱内の温度が高いと菌が増えやすく、さらに蓋をすることで湿度が高くなり、より菌が増殖しやすい状態になるからです。確かに、これは一番正しい方法と言えます。しかし、あっという間に時間が過ぎていく朝の時間帯に、そんな余裕はない、というかたが多いのではないでしょうか。

私はお弁当を作る際、詰めてから冷蔵庫で冷やすようにしています! 食中毒の原因となる多くの菌が最も活発に繁殖するのは20~40℃。この温度帯を、早く通過させることで、菌の繁殖が防げます。 おにぎりも温かいまま(アツアツではない)ラップを使って握り、同様にしています。

2. 保冷バッグや保冷剤の活用

屋内は冷房が効いているところが多いとはいえ、ここ数年の異常な暑さの中、お弁当を長時間持ち歩くのはちょっと怖いですよね。そこで活用したのが保冷バッグや保冷剤。保冷バッグは100均で売っているもので十分です! また保冷剤はケーキ等を購入した時についてくるものはもちろん、私は凍らせたこんにゃくゼリーで代用することもあります。デザートにもなって一石二鳥ですよ。

3. 気をつけるべき食品

まずは炊き込みご飯や混ぜご飯。さまざまな具材が入って美味しいのですが、その分水分量が多く、傷みやすくなっています。特に、肉や魚、玉子、こんにゃくを含む芋類がはいっているものは気をつけましょう! もし、炊き込みご飯をお弁当に入れたい時は、前日の残りではなく、必ず朝炊き上がったものにしてくださいね。

特に、じゃがいもは気をつけたほうがよい食品のひとつ。でんぷんが多いことに加え、細胞壁がもろく、加熱によって壊れたところから菌が入りやすいため傷みやすいんです。

野菜つながりでいうと、お弁当の彩りになるプチトマトも注意が必要です。ヘタの部分に汚れが溜まっている場合があるので、必ずヘタを取ったあとで洗い、水分をふき取ってから、切らずにそのまま入れてください。たんぱく源が多く、野菜が少なくなりがちなお弁当に、調理なしで入れられるプチトマト。うまく活用してくださいね!

火が完全に通り切っていない半熟玉子や汁気の多い煮物も要注意です。また、お弁当の定番おかずであるちくわきゅうりも、傷みやすいちくわと水分量の多いきゅうりという組み合わせなので、夏場のお弁当にはあまりオススメできません。

肉類は「よく火を通して」と聞いたことがあると思います。それは、鶏肉には食中毒の原因となるカンピロバクターやサルモネラ菌、豚肉にはトキソプラズマが付着していることがあり、これらの菌は肉の中にも存在しているから。また、ひき肉は細かく切ってある分、菌が入りやすくなっているので、こちらも良く加熱してくださいね。

4. 調理時に気をつけること

当たり前、と思うかもしれませんが、何より大切なのは、手を石鹸でしっかりと洗うこと。本当にこれに尽きます。上記でいろいろと説明しましたが、その大前提として清潔な手で調理することが何よりも大切です。というのも、健康な人でも、手には食中毒の原因になる黄色ブドウ球菌が付着しているから。さらに手に傷があると、その傷口から菌が増えやすく、万全の注意が必要です。また、この黄色ブドウ球菌は毛髪や頭皮にも付着しているんです! 顔や髪の毛を触る癖がある人は、調理中のこまめな手洗いをオススメします。

調理器具やお弁当箱が清潔であることももちろん大切です。

厚生労働省のHPにもありますが、食中毒は『付けない、増やさない、やっつける』が3原則。全ての菌が加熱すれば死滅するわけではないので、まずは「付けない」ことが大切です。

とにかく手洗いが一番大切

ここまでいろいろと説明をしましたが、一番大切なのは清潔な手で調理をすること! 手洗いと基本的なことを守っていれば、真夏のお弁当も怖くありません。お弁当ライフを楽しみましょう!

(C)yumehana/Getty Images
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文・小田原みみ

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