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「声が小さい」という悩みを【1日3分のボイトレ】で99.9%改善!生まれつきでも問題なし!

  • 2022.5.21
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ボイトレ術を教えてくれたのは……

ビジネスボイストレーナー

秋竹朋子先生

ボイストレーニングスクール「ビジヴォ」代表をつとめる声の専門家。声楽家としての顔も持つ。有名音楽大学を卒業し、国際音楽コンクールのほか、数々の受賞歴を誇る。絶対音感を生かした聴力と巧みな技術を掛け合わせた独自のボイストレーニングが話題を呼び、「ホンマでっか?!TV」等、テレビにも多数出演。延べ4万人、300社の企業研修を行う。著書『「話し方」に自信が持てる1分間声トレ』(ダイヤモンド社)も好評。

マスクで表情がわかりにくい現在、声は第一印象にさらに大きく影響する

声が小さい悩みを【1日3分のボイトレ】で解決!生まれつきでも問題なし

声が小さいというだけで、人生損してしまうことは案外多いです。ボソボソと聞こえないような声では、たとえ話の内容が素晴らしくても、人の気持ちに響かせるのは難しく、もったいない結果になることも。

声が小さい人が損していることって?

  • 「頼りなさそう」「やる気がない」「人見知り」などマイナスイメージを持たれる
  • 一生懸命伝えても、説得力に欠ける
  • 何度も聞き返され、手間がかかる
  • 話し相手をイライラさせてしまう

逆に、ハキハキとした話し方や聞き取りやすい声の人が話すと、なにかいいことを言っているような感じがしたり、信頼できると感じたことはありませんか?
よく「声が小さいのは生まれつきだから……」という方がいますが、ボイストレーニング次第で、どなたでも通る声を手に入れることができます。今日この場ですぐにできることばかり。みなさんの人生にとって大きなターニングポイントになるかもしれません!

「胸式呼吸」で発声する限り、聞こえやすい声は手に入らない!

話すというのは、息を吐くということ。肺から出した空気が声帯という2枚の筋肉にぶつかり振動して音になります。
「胸式呼吸」に偏った発声は吐く息の量が少なく、声帯の震えが小さくなるため、音が通りにくくなります。声が小さい人のほとんどは「胸式呼吸」寄りの発声をしています。その声の出し方でたとえボリュームを上げたとしても、音は不明慮なままなので、聞こえやすくはなりません。

〈胸式呼吸〉
〈胸式呼吸〉

「胸式呼吸」とは、横隔膜の動きを利用して肺に空気を取り入れて吐き出す呼吸法。胸に手を当てた状態で鼻から息を吸うと、胸が膨らむのを感じられるのが「胸式呼吸」。胸部周辺の狭い範囲で空気を出し入れするため、肺に多くの空気を入れるのが難しい。

活躍する経営者や営業マンは、「腹式呼吸」で信頼度と説得力を獲得!

聞き取りやすい、通る声を出すために必要なのが「腹式呼吸」。経営者や好成績をおさめている営業マンなど、いわゆる“やり手”といわれる方には、「腹式呼吸」の発声をする方が断然多い! アナウンサーや声優など、美声の持ち主も「腹式呼吸」を意識した発声のトレーニングを受けます。「腹式呼吸」で話すと、信頼度や説得力がアップするため、人のハートを掴む力や伝える能力にも影響を及ぼします。

〈腹式呼吸〉
式呼吸〉

お腹の空気を全部出すようなイメージで、息を吐きながらお腹をへこまし、鼻から息を吸いながらお腹を膨らませる呼吸法。よく「息を吸うときにお腹を膨らませる」と表現されるが息を吐ききったときの反動でお腹が膨らむというのが正解。

1日3分で変わる!改善率99%のボイトレ法

人の声は3分のトレーニングでも変わります。とくに声が小さい、人に声が届きにくいといったお悩みは、腹式呼吸の発声を習得するだけでガラリと声のイメージが変わり、問題解決への近道になります。

STEP1

まずは、自分の元の声を録音!

まずは、自分の声がどのように人に聞こえているか、そして、トレーニングでの成果を感じるためにご自身の声をスマホなどで録音します。まずは、毎日の挨拶「こんにちは。〇〇(会社名や肩書き)〇〇〇〇(名前)です」にしてみましょう。

STEP2

腹式呼吸で息を吐くことを覚えよう

【5秒×10回トレ】
手を温めるイメージで、「はぁーー」と強く息を吐く

片手をお腹に当て、もう片方の手のひらを口から5cmほど離したところに置き、寒い日に手のひらにあったかい息をかけるイメージで、「はぁーー」と息をかけてください。このときにお腹がへこめば、腹式呼吸ができている証拠です。息を吐ききることに注力をしながら、5秒かけて息を吐き出し、息を吸うという動作を10回繰り返します。

STEP3

瞬間的に腹式呼吸で息を吐いてみよう

【6秒×3回トレ】
お腹がへこむかチェックしながら、「すっすっすっすっすー」と5回息を吐く。

息に瞬発力をつけるトレーニングです。おへその上と下に手のひらを当て、「すっ」と勢いよく息を吐きます。お腹から空気を出すようなイメージで力強く「すっ」と息を吐く意識が大切。「すっ」のときにお腹がへこんでいればOK! これを連続して5回「すっすっすっすっすー」と続け、3セット行います。

STEP4

腹式呼吸に声をのせてみよう

【2秒×5回トレを3セット】
お腹をぎゅっと押して、「はぁーー」と発声。普段の声の高さで5回、低い声で5回、高い声で5回、計3セットトレーニング。

「腹式呼吸」と「発声」をひとつにするトレーニングを行います。まず1回、「腹式呼吸」を意識しながら、手でお腹をギュッと押して口から息を吐きます。つぎに、その息に「はぁーー」と声のエッセンスをのせます。5回繰り返したら、普段よりも低い声、次に高い声で同様に5回行います。

STEP5

腹式呼吸を意識して、もう一度自分の声を録音!

STEP4の声の出し方で、もう一度、「こんにちは。〇〇(会社名や肩書き)〇〇〇〇(名前)です」と録音してみましょう。さぁ、聞き比べてください。声にハリがあり、ハッキリと聞きやすい、通る声になっているのではないでしょうか。
「腹式呼吸」を意識するだけで、想いが確実に伝わる声を手にすることができるのです。これをマスターすれば、何度も「もう一度言って」などと聞き返されるようなストレスから解放されます。

VOCEイチ声の通らないエディターが体験。3分で声のハリが激変!

VOCEイチ声の通らないエディターが体験。 3分で声のハリが激変!

今回VOCEイチ声の通らないエディターTが実際に秋竹先生に直接ご指導いただきましたが、か細く、消えてしまいそうな声が嘘のようにハッキリとした声に。その変化は、まさに別人レベル。風が吹くだけで飛ばされそうなほど弱々しい印象も一変。まさに“美声マジック”!

好感度をアップしたい、そんな願いを持つ人にも秋竹式の声トレ、おすすめです!

【次回予告】

次回は、滑舌を改善するボイトレ法をご紹介!

イラスト/AOI OTANI 取材・文/金子優子

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