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【東京のおいしいパン屋ルポ】イタリアの風が吹く「パニフィーチョ ヴィヴィアーニ」人気パン ランキング

  • 2022.5.20
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私たちの生活にかかせないパン。小麦の価格が高騰する中でも、毎日おいしいパンを焼き続けてくれる町のパン屋さんはなくてはならない存在です。今回の【東京のおいしいパン屋ルポ】は、日本ではまだ数少ないイタリアのパンを専門に展開している「PANIFICIO VIVIANI (パニフィーチョ ヴィヴィアーニ)」。お店の入り口の看板には鮮やかな黄色の看板に“PANE e AMORE(パンと愛)”の文字。どんなお店なのかのぞいてみたい~! 人気のパンの実食をまじえて早速ご紹介します。

イタリアパン専門店「PANIFICIO VIVIANI (パニフィーチョ ヴィヴィアーニ) 」

「PANIFICIO VIVIANI (パニフィーチョ ヴィヴィアーニ) 」は、2021年9月28日に東京・永福町にオープンしたイタリアパン専門のパン屋さん。神泉にあるイタリアンレストラン「オルランド」の小串貴昌シェフがプロデュースしています。

PANIFICIO<パニフィーチョ>とは、イタリア語でパン屋の意味。日本には、イタリアのリストランテ・トラットリア・バールはあるけれど、パン屋はほとんどないのだそう。そこで、パンを通して、イタリアの食文化を広めたいという想いから 「PANIFICIO VIVIANI (パニフィーチョ ヴィヴィアーニ) 」 は始まりました。

木目調のおしゃれな店内に並ぶ豊富な種類のパン

イタリアのパンと聞いて、パッと思い浮かぶのはフォカッチャぐらいでしょうか? それには理由があるといいます。もともとイタリアでは、パンは食事の添えもの的存在。パンひとつで完結する、日本の惣菜パンのようなものはあまりなかったのだとか。

そんなイタリアのパン事情も、インターネットやSNSの進化により徐々に変わりはじめます。海外の食べものに関心を向けるイタリア人が増え、これまでのラフな作り方で、食事の添えもの程度の扱いだったパン全般のレベルが上がりました。

イタリアで近年食べられるようになった惣菜系のパンもラインナップ

「PANIFICIO VIVIANI <パニフィーチョ ヴィヴィアーニ>」では、テーブルパンを中心に、常時27種類以上のパンがズラリと並びます。イタリア産の古代小麦や面白い原材料が手に入ったときにはそれを使ったパンを考案、開発しています。

ただ、全部が丸ごとイタリアのままというわけでもないのだとか。日本とイタリア各地の選りすぐりの素材を使い、日本人の好みにあわせて少しずつ味わいを変化させているそうです。

本格的なイタリアの焼き菓子

お店の入り口には、イタリアの伝統的な焼き菓子が並んでいます。焼き菓子はクッキー缶として通販でも購入できます。

※イタリアンビスコッティ缶は事前予約制にて販売。

カネストレッリ:¥510(税込)

焼き菓子の中でも、結婚式のお祝い菓子としても親しまれていた「カネストレッリ」は、小さなビスケットという意味を持つジェノヴァの銘菓。こちらは、ゆで卵の黄身を使っています。

ゆで卵を使う焼き菓子って、あまり聞いたことがないですよね? もしかしたらイタリア以外ではここでしか手に入らないかもしれませんね。

選りすぐりのイタリア食品もズラリ

パンと焼き菓子以外にも、シチリア産の枝付きオレガノやグリッシーニ、トマト缶など選りすぐりのイタリアの食材が並んでいました。

アンチョビやオイルツナ、ピスタチオクリームにオリーブオイルなどパンにあわせたらおいしそうなものばかりです。

PANIFICIO VIVIANI <パニフィーチョ ヴィヴィアーニ> 人気のパンTOP5

毎日27種類以上のパンが並ぶ中で、お店で人気のTOP5をランキング形式でご紹介します。

第5位   パーネコンチョコラート

パーネコンチョコラートは、ミニバゲットに板チョコと発酵バターを挟んだもの。週末には20本以上売れる人気のパンです。

こんなに厚めの板チョコと、同量ぐらいの発酵バターがミニバゲットにびっしり挟まれています。チョコレートは、甘さ控えめ。噛むとパキッと音がします。発酵バターに塩気はなく、ビターなチョコをまろやかにしてくれます。

チョコとバターが先に口の中からいなくなって、最後まで残ったバゲットの小麦香る味わいがとってもおいしい。

パーネコンチョコラート

価格:330円(税込)

賞味期限:当日中

第4位 チャバッタ

チャバッタは、イタリア語で「スリッパ」という面白いネーミングのポピュラーなパンです。生地は水と小麦の割合が1:1の高加水生地。通常の倍量の水を使うので扱いがとても難しいのだそうです。

PANIFICIO VIVIANI<パニフィーチョ ヴィヴィアーニ>では、チャバッタを使ったイタリアンパニーニも楽しめます。

3種類のパンと具材の中からお好みのものを選んで注文すると、その場でできたてが購入できるんです。 パンと具材の組み合わせを変えれば、何通りものパニーニが楽しめますね。

パン

  • ①チャバッタ
  • ②パーネ インテグラーレ
  • ③パーネ イングレーゼ

具材

  • Ⓐ 生ハム+ルーコラ
  • Ⓑ熟成サラミ(ヴェネツィア産)+白カビチーズ
  • Ⓒセミドライトマト+プロボローネチーズ

今回はパンのみをお持ち帰り。自宅にあった生ハムとルーコラを挟んでアレンジを楽しみました。

もちもちの生地はやわらかいけど、噛み応えが抜群でボリュームもあります。小麦のよい香り。パン自体の味は控えめなので、生ハムなど塩味の強い具材がよくあいます。

チャバッタ

価格:280円(税込)

賞味期限:購入日より2日間

第3位 コルネッティ

コルネッティは、イタリア版のクロワッサンです。発酵バターが香るシンプルな定番から、リッチなチョコレートをあわせたものなど全部で4種類。

定番のコルネッティをいただきます。何層にもなった薄い生地でできています。

イタリア人の朝食は甘いパンを食べるのが定番。コルネッティにもクリームやジャムをあわせます。

バターをたっぷり使ったクロワッサンのような重たい感じはなく、あっさりとしています。パンをちぎった指にバターの油がつくこともありません。ジャムやクリームを付けて食べるのは納得。いっそうおいしくなります。

コルネッティ

価格:320円(税込)

賞味期限:当日中

第2位 シチリア産古代小麦を使ったフォカッチャ

フォカッチャの種類も4種類。シチリア産の古代小麦を使っています。シンプルなものから、イタリアンハーブを練り込んだもの、トマト&オリーブ、いちじく&くるみの4種です。

厚みがある方が小麦の味をより楽しめるので丸い形にしたそうです。フォカッチャは毎日売り切れる人気のパンです。

VIVIANI<ヴィヴィアーニ>オリジナルのシンプルなフォカッチャ。まん丸のフォカッチャを見たのは初めてです。フォカッチャの概念が大きく変わりました。

大きさの割にとても軽い。どうしても押しつぶしてみたい衝動にかられ、思い切って押してみるとシュゥーッと空気の抜ける音がしました。そしてまた膨らみます。不思議で楽しい~。

まずはそのままひと口いただきます。ふわふわ食感で、小麦の味が楽しめます。アレンジも考えましたが、このままで十分。あまりのおいしさに、ついパクパクと食べちゃいました。

オリーブオイルやバターを付けても。また、スープやパスタに添えたりと、どんな食事とも相性抜群のフォカッチャです。

フォカッチャ プレーン

価格:300円(税込)

賞味期限:購入日より2日間

第1位 ボンボローニ(クレマ/チョコ)

PANIFICIO VIVIANI<パニフィーチョ ヴィヴィアーニ>のシグネチャーともいえる「ボンボローニ」がやっぱり堂々の第1位。 ボンボローニは、コロンと丸い揚げパンにレモンクリームやチョコクリームを詰め、砂糖でコーティングしています。

ボンボローニは、イタリア人の朝食に好んで食べられているそう。また冬の時期に開催されるカーニバルでは、できたてを食べながら歩くのがイタリア人の楽しみ方です。

VIVIANI<ヴィヴィアーニ>のボンボローニは、「クレマ」と「チョコ」の2種類。先日行われた催事では、土日の2日間で700個が1時間半で完売したほどの人気ぶりです。

ドーナツとの違いはパンの生地を使い、パン同様に2次発酵まで行っています。そうすることで生地のふんわり感が断然ちがってくるそうです。また、お店では作り置きはなるべくせず、店頭に出すタイミングでクリームを詰めてできたてを提供しています。

週末は早めに売り切れる大人気商品。午後2時ぐらいまでに来店しないと出会えない可能性が……。

ボンボローニ(クレマ )

では、クレマからいただきます。生地はもっちりしていて、ドーナツというよりやっぱりパン。クリームにはレモンピールとバニラビーンズが入っています。

さっぱりとした甘さで食べやすく、また人工的なものは一切使われていないので軽くペロっといけちゃいます。

ボンボローニ(クレマ)

価格:440円(税込)

賞味期限:当日中

ボンボローニ(チョコ)

チョコクリームは少し苦めな大人の味。甘いものが苦手な方にもおすすめです。甘くしたカプチーノにあわせたら最高かも!

ボンボローニ(チョコ)

価格:440円(税込)

賞味期限:当日中

【勝手に番外編】「パーネ インカセッタ」

パーネ インカセッタは、乳や油脂分を一切使わず、粉の旨みだけを凝縮したVIVIANI<ヴィヴィアーニ>の食パンです。

いわゆる「高級生食パン」とは真逆の“硬派なパン”とお店の方に紹介され、買わずに帰るわけにはいきませんでした。

どうアレンジして食べようか、悩みに悩んで結局トーストに。よく焼いてたっぷりのバターをのせました。

これ、正解! 小麦の味をしっかり感じられる最高のトーストです。よく焼いたので表面はカリカリ、中はもっちもち。甘さがないので、あとでハチミツかけようかな? なんて考えてたけどこのままが一番です。個人的にはこれがNo.1でした。

パーネ インカセッタ

価格:530円(税込)

イタリアへの小旅行気分が味わえるパン屋さん

PANIFICIO VIVIANI<パニフィーチョ ヴィヴィアーニ>は、イタリアの風が吹くパン屋さん。短い時間の滞在でしたが、イタリアの食文化にふれられた貴重な時間を体験できました。

どういった食べ方をしたらおいしいのか、どんなお料理にあわせたらよいのか、どんどんたずねてみて下さい。こちらのパンがあれば、きっと自宅でおいしいイタリアンが楽しめますよ。

PANIFICIO VIVIANI<パニフィーチョ ヴィヴィアーニ>

東京都杉並区永福4-5-18 1F

03-6379-1366

オンラインストア

営業時間:火曜日~日曜日 9:00-18:00

定休日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌火曜日)

※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。

※店舗営業については最新情報をご確認ください。

[All Photos by Mari.M]

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