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賃貸OKなDIYで理想の部屋に!ヴィンテージ風インテリアがかなう『万能棚』のつくり方

  • 2022.5.20
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自分でつくったものに囲まれて生活していると気分が明るくなるんです

「22年前に購入した中古住宅が欠陥だらけだったんです。自分でなんとかしようと修繕しているうちに『せっかくなら自分好みのおしゃれな見た目にしよう!』とデザインにもこだわり始めたことがDIYにハマるきっかけでした」。そう語るのは、DIYクリエイターのchikoさん。まるでカフェのようなおしゃれなインテリアがSNS上で人気で、そのほとんどがDIYしたものだというから驚きです。

「自分が一からつくったものって愛着が湧くし、ずっと大切にしようって思えるんです。部屋をそういうもので満たしていると気分も明るくなるし、良い空気が流れている気がします」と、DIYへの愛を笑顔で語ってくれたchikoさんに、今回は初心者かつ賃貸でもチャレンジできるDIYのレシピやコツを教えてもらいます。

現在改装中だという築58年の空き家。もともとはご主人の実家だったという家を引き継ぎ、2022年1月から少しずつ改装を進めているのだそう

今回つくっていただくのは、床や壁を傷付けず、なおかつ取り外しが可能な賃貸住みさんにうれしい「万能棚」。
「材料をそろえたら、あとは組み立てるだけなので初心者さんでも簡単にチャレンジできますよ。もし間違ってしまっても取り外してやり直すことができるので、失敗を恐れず挑戦してみてください」

まずは理想の部屋をイメージする

棚をつくり始める前に、まずやってほしいのが「理想の部屋をイメージすること」とchikoさんはいいます。「最初に理想の部屋をイメージして、そこにどんな棚が欲しいのかを考えてみてください。どういうテイストの部屋にしたいのか、部屋でどういうふうに過ごしたいのか、棚をどんな目的で使いたいのかなどから考えてみてもよいと思います」

自身はアンティークっぽい雰囲気が好きだというchikoさん。「インテリアには基本的に木をたくさん使っていて、部分的にアイアンを取り入れたりしてアンティーク風になるようにしています。木材はDIYで色に深みが出るように仕上げて、ヴィンテージの家具などと合わせたときにバランス良く見えるように意識しています」

写真右の窓枠もchikoさんがDIYで取り付けたもの。「無垢(むく)材にニスやワックスを塗ると色に深みが出て、木目を生かしつつアンティーク風に仕上げることができますよ」とchikoさん

また、もし後から部屋の系統を変えたくなったとき、わざわざ家具を買い直さなくてもリメイクして雰囲気を変えることができるのもDIYならではの魅力。「私の場合、絶対に後から何か塗りたいなと思っちゃうんですよね(笑)。だからまずは無垢の状態を楽しんで、後から雰囲気を変えたくなったらニスやワックスを塗ってアンティーク風にするとか、好きな色にペイントしちゃうとか、何段階かに分けて雰囲気を変えてみると楽しいですよ」

chikoさんがInstagramに投稿している写真。「棚板にハンガーがかけられるバーを取り付けて、クローゼット風にしてもいいし、折り畳みのできる棚受けを付けて簡易デスクにしたりもできますよ。自分好みにアレンジしてみてください」

賃貸OK!アレンジ自在な『万能棚』のつくり方

完成形をイメージできたら、早速棚づくりスタートです。

今回つくる棚は、幅900mmで4段の棚。使用荷重は棚板1枚あたり10kg程度を目安とし、破損する恐れのあるものなどは置かないようにしましょう

用意する材料はこちらの5種類。

<材料>

  • 柱:天井高から95mm短くカットした2×4材(2本)
  • 棚板:幅900mmにカットした1×10材(4枚)
  • 棚受け※棚板を乗せるパーツ(8個)
  • LABRICOの2×4アジャスター(2個)
  • ビス

<工具>

  • 電動ドライバー

「『2×4(ツーバイフォー)』『1×10(ワンバイテン)』って、DIY初心者の方は聞き慣れない名前かもしれませんが、木材の断面(木口)のサイズによって決まっている規格のことです。『2×4』は厚さ38mm、幅89mmの木材のことで、『1×10』は厚さ19mm、幅235mmの木材のことです」

また、事前にそれぞれ必要な長さにカットする必要があるとのこと。
「棚の柱に使う『2×4材』は、部屋の天井高からアジャスター分の95mmを引いた長さに、棚板に使う『1×10材』はつくりたい棚の幅と同じ長さにカットしましょう。

ホームセンターで購入する際はカットサービスを利用すれば、家に帰って組み立てるだけなのでおすすめですよ。ホームセンターに行くのが難しい場合は、通販でサイズを指定して木材を購入できるところもあるので事前にチェックしてみてください」

『LABRICO』とはDIYのパーツブランドのこと。『LABRICO』の『2×4アジャスター』は、2×4材を床と天井に突っ張り、簡単に柱を立てることができるアジャスターです

STEP 1
柱となる2×4材の先端に、アジャスターを取り付けます。

「アジャスターは手ではめるだけで取り付けられるから、初心者さんでも安心です」

STEP 2
「STEP 1」の柱を設置します。このとき、柱が動かずにきちんと固定されていることを確認しましょう。

先端をしっかり確認
椅子や脚立に上って、先端をしっかり確認するようにしましょう

STEP 3
棚板の位置を決めます。

好きな高さに棚板の場所を決めます。このとき、棚板と棚受けの厚さも考慮して決めましょう

STEP 4
電動ドライバーを使って、棚板と棚受けをビスでとめます。

「ビスは木材の厚さより長いものを使うと、飛び出てきてしまうので注意が必要です」

「一人暮らしの女性だと、電動ドライバーをもっていないという方も多いですよね。実はホームセンターによっては電動ドライバーを貸し出しているところもあるんです。近くのお店に問い合わせてみてくださいね」とchikoさん。

chikoさんがふだん愛用している電動ドライバーはこの2つ。

100均商品のリメイク雑貨をプチDIY

棚が完成したら、自分好みのかわいい雑貨を飾りたくなりますよね。お店に売っているようなおしゃれな雑貨もDIYで簡単につくることができるんです。

100均商品のリメイク雑貨
すべて、chikoさんが100均の商品をリメイクしてつくった雑貨

「DIY初心者で大きな棚をつくったりするのは少し不安という方には、まずは100均商品をリメイクする『プチDIY』をおすすめします。手頃な価格で挑戦しやすいので、まずはここからものづくりの楽しさを感じてほしいです」とchikoさんはいいます。

「左のカレンダーは、DIYで余った端材と100均のフレームやカレンダーを組み合わせてつくりました。一番右のフラワーベースは、空き瓶にしっくい風の塗料を塗ってざらざらした陶器のような質感に仕上げています。ドライフラワー風の造花は、100均で購入した造花を薄めた水性のニスにくぐらせて乾かすだけで、簡単に本物のような風合いに仕上がりますよ」

また、右から二番目のフラワーベースの金属のような質感は、実はペイントで仕上げたものなのだそう。

水性ペイント
塗るだけで金属のような質感が表現できる水性ペイント『ターナー アイアンペイント』。左が14番の『ライトゴールド』、右が9番の『アイアンブラック』

「フラワーベースにプライマー(下塗り用塗料)で下塗りをしたら、小さくカットした台所用のスポンジなどでポンポンとたたくようにペイントしていきます。はじめに『アイアンブラック』を全体に塗ったら、最後に『ライトゴールド』を軽く重ねることでアンティーク風の仕上がりになりますよ」

間違えてしまっても「失敗した」と思わなくて大丈夫

気軽につくれる100均商品のリメイク雑貨でも、やはり初めてのDIYはハードルが高いと感じてしまうもの。DIY初心者の多くが不安に思っているのは「失敗してしまうこと」なのだそう。

そんな不安な気持ちにchikoさんが意外な言葉で答えてくれました。
「私もよく『失敗したことありますか?』って聞かれるんですが、毎回『失敗したことはないです!』と答えるんです。自信満々のように聞こえるかもしれませんが、間違えてしまってもそれが“失敗”だと捉えていないだけなんです。もし思ったとおりにできなくても、DIYだからこそ後から直すことができるんだって前向きに考えてみてください。正しい直し方を知れば、DIYは怖くないですよ」

笑顔で語るchikoさん
「家族の中でDIYをするのは私だけですが、息子は音楽家で、娘は料理家として活動しているんです。私が家の中で熱心にものづくりに励んでいる姿が、なんとなく子どもたちにも伝わっていたのかな」と笑顔で語るchikoさん

自分でつくった愛着のあるものが一つでも部屋に飾ってあるだけで、それを見るとなんだかうれしい気持ちになりますよね。
「愛着のあるものや好きなもので部屋が満たされたら幸せだし、なんだか気持ちがいいんです」とchikoさん。

あなただけの“好き”を詰め込んだ理想の部屋を、DIYでかなえてみてはいかがでしょうか?

PROFILE
chiko

DIYクリエイター

家の修繕のために始めたDIYの過程をSNSで発信していくうちに、カフェのようなハイセンスなインテリアや、斬新なDIYのアイデアが大人気に。現在はDIYクリエイター・インテリアデザイナーとして、賃貸住宅の空き部屋の改装や、企業とのタッグでオフィスのインテリアデザインを手掛けるなど幅広く活動している。
Instagram:https://www.instagram.com/wagonworks/

CREDIT

取材・文/大倉詩穂(Roaster) 撮影/fujico

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