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80年代好きライターの純喫茶巡り Vol.15 浅草橋「ゆうらく」でほろ甘きフレンチトーストを!

  • 2022.5.18
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前回訪れたのは横浜元町「キャラバンコーヒー」

浅草橋「ゆうらく」

浅草橋を訪れると、外国の街に来たような錯覚に陥る瞬間がある。ここ数年、高架下のバルが人気となり、おしゃれカフェも急増したからだろうか。ロンドンのイーストサイドを思わせるスポットも多数。そんな中、古きよき浅草橋の空気感を伝える純喫茶「ゆうらく」。すぐ裏には神田川が流れ、もともとは船宿「有楽」から始まったのだそう。近くには元禄11年に架けられた柳橋もあり、江戸の風情が随所に。現在の鉄橋は昭和4年製。店のオープンは昭和48年。店内には70年代のモダンな雰囲気も漂う。はて、いま自分はいつの時代にいるのだろうと思ってみたり。まずは深く考えずに身を預けてみて。

70’sモダンを感じさせる天井の照明もお見逃しなく。

壁の何気ない花の絵や花瓶も和洋が絶妙にミックス。

昭和的なマルチストライプのソファもいい味出してる。


とろけそうなオムライスはランチの人気メニュー。

「ゆうらく」は早朝からモーニングも提供し、下町巡りのスタート地点として腹ごしらえにも最適。トロトロのオムライスや、やさしい味わいのフレンチトーストが特におすすめ。一口頬張ると、懐かしさと新しさが同時に押し寄せてくる。

少し薄めなのにモッチリしたフレンチトースト。

やさしい甘さで、コーヒーとよく合います。

もう一つの名物は、いちごの季節に出されるパフェ。少し前に禁煙になってからは、女性客が増えたそうで、なかにはお隣の秋葉原駅方面からやってくる二次元ファッションをまとったカルチャー好きの女の子たちも。みんな「ゆうらく」での記念撮影が楽しみの様子。


季節限定のいちごパフェ。バナナパフェやチョコレートパフェも。

見上げると漢字で純喫茶「有楽」の文字が。

表には、おなじみチモトコーヒーの電飾スタンド。

この店の帰り道に聴きたい80年代の名曲

『路上のさようなら』

大江千里

今回の帰り道に聴きたい曲は、大江千里さんの『路上のさようなら』。この曲が含まれる『OLYMPIC』というアルバムは、80年代中期に日本語のポップスやソウルを模索していた千里さんのミクスチャー感覚が溢れている。江戸や令和が混在する浅草橋の高架下をくぐって蔵前方面に歩いていくと、跳ねるようなリズムのこのアルバムが不思議と浮かんできて楽しい。全曲好きだけれど、あえて選ぶならこれ。大村雅朗さんのアレンジも、千里さんと真剣勝負している感じが伝わってきて尊いのです。

水原空気のひとこと

浅草橋の街並は、日本橋から出発して柳橋の下をくぐる「神田川クルーズ」で船から見るとまた新鮮。ルート途中の城壁にある各藩の刻印を見たり歴史解説を聞いていると、浅草橋もある意味江戸城の一部だったことがわかってきて大変勉強になります!

飯田橋やお茶の水など「ここ、船で行けるの?」という場所も多数通過して楽しい「神田川クルーズ」。

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