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中高生も社会人も使うのに、なぜ「大学ノート」?

  • 2022.5.18
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打ち合わせでメモを取りながら、こんなことを思った。上司は小さいメモ帳を使っているけれど、今私が使っているのは大学ノート。向こうの席に座っている他部署の先輩も、大学ノートを広げている。大学ノートという名前のノートを使っていても、私たちは社会人だ。そういえば、小学生のときは小学生用の学習帳を使っていたけれど、中学生からはずっと大学ノートを使っている。使う人は大学生に限らないのに、なぜ「大学ノート」......?

この疑問に、ずばり答える本があった。博学面白倶楽部の編著による『その言葉のおもしろルーツ 慣用句、モノの名前、カタカナ語・・・』(三笠書房)の1章「おなじみの言葉の『まさか!』のルーツ」に、「『大学ノート』の『大学』はどこの大学なのか」という項目がある。果たしてその由来は......? 気になってしまった方は、ぜひ本書で確かめてほしい。

他にも、本書ではこんな言葉のルーツが紹介されている。

・なぜ刑事を「デカ」と呼ぶのか?
・お風呂の外で使うのに「風呂敷」と呼ぶのはなぜ?
・ 「円」のローマ字表記はなぜ「EN」ではなく「YEN」なのか?
・ なぜ小さくないのに「ショートケーキ」なのか?
・ 「ぎこちない」の「ぎこち」とは?

どれも、一度気になりだしたらおさまらない疑問ばかりだ。気になってしまったあなたは、この本を手に取るまでなんだか落ち着かないに違いない。そわそわさせて申し訳ない。

本書に収録されている言葉のルーツは、全部でなんと146。なかには、一度知ってしまったらその言葉を以前と同じ気持ちでは言うことができないようなルーツもある。なんでも、「ジャズ」の語源は「卑猥な言葉」という意味だとか......?

読んだら明日誰かに言いたくてたまらなくなる、言葉のトリビア。気になって気になって眠れなくなる前に、書店へ急げ。

●1章 おなじみの言葉の「まさか!」のルーツ
・ 「仏滅」......じつは仏教と無関係
・ なぜ刑事を「デカ」と呼ぶのか?
・ 日本の船に「〇〇丸」が多い謎
・ 「大学ノート」の「大学」はどこの大学なのか
・ 「ニッチもサッチもいかない」の「ニッチ」って?
・ 「サバを読む」のサバは「魚」か、それとも?
......etc

●2章 知ればなるほど納得! ユニークなその由来
・ 「兄弟都市」はないのに「姉妹都市」はある不思議
・ 「泥酔」とは「ドロのように酔う」ことではなく......
・ 電話の第一声はなぜ「もしもし」?
・ お風呂の外で使うのに「風呂敷」と呼ぶのはなぜ?
・ お洒落なジャズ......元をたどると「猥褻な言葉」に
・ 「ぽしゃる」の語源はフランス語
......etc

●3章 意外な歴史が秘められている日本語
・ 銀行のトップが「社長」ではなく「頭取」と呼ばれる理由
・ 「円」のローマ字表記はなぜ「EN」ではなく「YEN」なのか
・ ダンスフロアではないのに「踊り場」と呼ばれるワケ
・ 野球で三振が「K」と記録される理由は?
・ 「右遷」ではなく「左遷」と言われる由来
・ 「けりがつく」の「けり」は教科書でおなじみのあの言葉
......etc

●4章 どうしてこうなった? 面白すぎるカタカナ語
・ 「ヘベレケに酔う」のヘベレケはギリシャ神話の女神
・ 「OK」は米大統領のスペルミスから始まった
・ 「ハイジャック」の由来は「やあ、ジャック!」
・ ピッチャー&キャッチャーを「バッテリー」と呼ぶのはなぜ?
・ なぜ小さくないのに「ショートケーキ」なのか?
・ 「一晩で造語を流行らせる!」......賭けから生まれた超有名な言葉とは?
......etc

●5章 漢字でわかる? わからない?「あの言葉」の語源
・ 「ぎこちない」とは何がない?
・ 「へそくり」の「へそ」は体の「へそ」ではない?
・ 「帝王切開」は誤訳から生まれた!?
・ 「色」の字に隠された「色気がありすぎる」由来
・ 「ろくでなし」の「ろく」は何のこと?
・ 「お転婆」娘に「婆」の漢字を使う不思議
......etc

■博学面白倶楽部(はくがくおもしろくらぶ)
日常の事象から、歴史上の出来事や文化論、ニュースまで、幅広い観点で研究、執筆するグループ。最新の話題も、通がうなるニッチな情報にも、多角的な視点からメスを入れる分析には定評がある。主な著書に『面白いくらい「会話の引き出し」が増える本』『ことばの「言いかえ」便利帖』『知れば知るほど面白い日本の「しきたり」』『時間を忘れるほど面白い「日本地理」の謎』『日本史ミステリー』『世界史ミステリー』『「日本の遺産」ミステリー』『世界遺産ミステリー』『戦国時代ミステリー』『古代文明ミステリー』『時間を忘れるほど面白い「世界の神話」』『家でできること115』(以上、三笠書房《王様文庫》)などがある。

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