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生涯独身はヤメて! 男の子に自立を促す「お手伝い」と「旅」のススメ

  • 2015.9.28
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【ママからのご相談】

40歳専業主婦です。小学校5年生の息子がいます。相談というのは、私の実の弟(38歳)が、いまだに独身で結婚どころか女性とお付き合いしている気配もありません。実家から出て一人で生活したことがなく、ご飯や身の回りのことを 母親に頼って生活しています。そんな弟の姿を見て、「引きこもりや生涯独身で親に頼るようになってしまったら……」と、息子のことが心配になってしまいました。そうならないように、育てる上で何かアドバイスはありませんか?

●A. お母さんのしつけで自立できるか否かが決まる!?

ご相談ありがとうございます。ライターの渦マキです。

弟さんの姿を見て、わが子が心配になってしまう。そのお気持ちよくわかります。男性・女性ともに40歳過ぎてからも未婚というケースが珍しくない時代になってきています。

昔は、女性が男性を選ぶ際の理想で、三高(高学歴、高収入、高身長)というものがありました。1980年末~1990年のころです。しかし、今の時代に、“高学歴”や“高身長”を求めている女性は、あまりいないのではないでしょうか。

筆者の知人に、いつも鬱憤をため込んでいる女性がいます。ご主人は、結婚して子どもが生まれても“洗濯物ひとつたたむこともしない”のだそうです。

奥さまが体調を崩して寝ていても、ご飯を作ってあげるどころか、「今夜のご飯、どうするの?」と聞いてくるありさまで、その女性はおちおち病気もできないと嘆いていたそうです。

子どもが産まれて奥さまが大変なとき、自分の身の周りのことすらできない男性は、「足手まとい」とか、「煩わしい」などと言われかねませんね。

●今必要とされる男性像は?

“イクメン”という言葉も生まれ、家庭や育児に積極的に参加している男性も多くなっています。今は、普通に料理、掃除、洗濯をこなせる男性が増えていますね。

尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏をはじめ、多くの男性が奥さまに変わって育児に参加し、“イクメン”としてコラムを掲載されています。

相談者さまの弟さんは、一度も家を出て生活したことがないとのこと。当然のごとく、料理、掃除、洗濯もしたことがないでしょう。お母さまにやってもらっていれば、自分が職場で働くだけ、余計な心配をする必要もありませんから、楽ちんですよね。そういった面から考えると、弟さんはまだ自立されていないのではないでしょうか。

●男の子にお手伝いをさせる必要性

教育環境設定コンサルタントの松永暢史氏は、著書『男の子は10歳になったら育て方を変えなさい!』でこのように提言しています。

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しつけとは

「社会の中で生きて行くための力を身につけさせること」と考えています。

つまり、自立を促すのもしつけの一環なのです。

そのために、私は「お手伝い」と「旅」の二つを実践するよう親御さんに勧めています。

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(『男の子は10歳になったら育て方を変えなさい』松永暢史・著より引用)

その第一歩として、簡単な作業から一通りのお手伝いをさせてみることが最適な方法です。

一例として、以下のようなものが挙げられます。

・掃除……自分の部屋の掃除をさせ、散らかっていてもお母さんは絶対手出しをせず片付けをさせる

・洗濯……干す、たたむ作業から教える

・料理……洗ったり切ったり下ごしらえをさせる

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この時、大切なのは、一つの仕事を任せたら、口出しや手出しはせず、その子の責任のもとにまっとうさせることです。ルーティンワークをこなすには根気や忍耐力が必要になり、責任感も生まれます。効率よくこなせるよう自分なりの工夫もすれば、想像力や応用力まで育まれます。

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(『男の子は10歳になったら育て方を変えなさい!』松永暢史 著 より引用 )

●自立をうながすための小さな旅をさせる

相談者さまの息子さんは、小学校5年生とのこと。そろそろ、小さな冒険をさせてはいかがでしょうか?

電車で少し離れた親戚の家まで一人で行かせてみる……その程度で十分です。切符の買い方や、降りる駅を間違ってしまったときにどうするかを教えておけば、自分の力で辿り着けるはずです。

もし成功すれば、親の手を借りずに自分で何かを成し遂げた記念すべき第一歩です。旅に出る前とやりとげた後では、子どもの心境も大きく変わっていることでしょう。それが自信につながり、次の挑戦を自分で考えるようになるかもしれません。

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いかがでしたか?

お母さんのしつけ方ひとつで、子どもが自立できるか否かが決まるといってもいいでしょう。“お手伝い”と“旅”。ぜひ、実践してみてください。

【参考文献】

・『男の子は10歳になったら育て方を変えなさい!』松永暢史・著

●ライター/渦マキ(フリーライター)

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