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「雲は真っ白」というイメージだけど…雲の色を決めているのは、実は!?/すごすぎる天気の図鑑

  • 2022.5.16
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積雲の底あたりは、暗くなって灰色に見える (C)荒木健太郎/KADOKAWA
積雲の底あたりは、暗くなって灰色に見える (C)荒木健太郎/KADOKAWA

近年の豪雨、巨大台風、大雪にまつわる話題など、「天気・気象のなぜ?」を本記事で解説してくれるのは、映画『天気の子』の気象監修者としても有名な荒木健太郎さん。雲、雨、雪、虹、台風、竜巻など、空(気象)にまつわる面白くてためになる知識をやさしく紹介してくれます。

ふとした瞬間に空を見上げるのが楽しくなる、天気や気象にまつわるとっておきのネタをお届けします!

※本記事は荒木健太郎著の書籍『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』から一部抜粋・編集しました

雲の色を決めるのは、ずばり「光」

「雲は真っ白」というイメージがありますが、暗い灰色や、真っ赤に焼けた色、虹色の雲に出会えることもあります。表情豊かな雲たちの色を決めているのは、光なのです。

私たちの目で見える光を可視光といいます。可視光は波ひとつぶんの長さ(波長)によって赤から紫まで色が違い、太陽の光はすべての色が混ざっているため白く見えます。可視光は光の波長より大きなつぶでできている雲にあたると、色の種類(波長)に関係なくあちこちに散らばる性質があります(ミー散乱)。このため、雲からの光はさまざまな色が混ざっていて、雲は白く見えるのです。

可視光の波長と色の関係 (C)荒木健太郎/KADOKAWA
可視光の波長と色の関係 (C)荒木健太郎/KADOKAWA

雨雲などの背の高い雲の底は、光が雲のなかで散りすぎて弱まるので、暗くなって灰色に見えます。朝や夕方には太陽からの光が雲をへて、私たちの目に届くまでに赤に近い色だけが残るので、雲も焼けて見えるのです。

雲は、空の状況や時間帯によってその表情を大きく変えるので、雲の"顔色"の変化にも注目です。

積雲の底あたりは、暗くなって灰色に見える (C)荒木健太郎/KADOKAWA
積雲の底あたりは、暗くなって灰色に見える (C)荒木健太郎/KADOKAWA

積雲の底あたりは、暗くなって灰色に見える。

まるで顔を赤らめているような、焼けた雲たち。 (C)荒木健太郎/KADOKAWA
まるで顔を赤らめているような、焼けた雲たち。 (C)荒木健太郎/KADOKAWA

まるで顔を赤らめているような、焼けた雲たち。

雲がこんな黄金色になることも!とってもきれい。 (C)荒木健太郎/KADOKAWA
雲がこんな黄金色になることも!とってもきれい。 (C)荒木健太郎/KADOKAWA

雲がこんな黄金色になることも!とってもきれい。

豆知識

見える光と見えない光は、まとめて「電磁波」と呼ばれます。太陽から届く電磁波には、可視光以外に日焼けの原因になる紫外線や、温かいものにふれていなくても熱を感じる赤外線も含まれています。

【著者プロフィール】

荒木健太郎

雲研究者、気象庁気象研究所研究官、博士(学術)。

1984年生まれ、茨城県出身。慶應義塾大学経済学部を経て気象庁気象大学校卒業。地方気象台で予報・観測業務に従事した後、現職に至る。専門は雲科学・気象学。防災・減災のために、豪雨・豪雪・竜巻などによる気象災害をもたらす雲のしくみ、雲の物理学の研究に取り組んでいる。

映画『天気の子』(新海誠監督)では気象監修を務める。

著=荒木健太郎/『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA)

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