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バンカーショットは"可憐に美しく"振る!【アドレス編】

  • 2022.5.16
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バンカーはどうやって打ったらいいかわからない、苦手でちっともうまくならないみなさまへ。「バンカーは特別なシチュエーション」と思っていませんか? 構えも打ち方も大きく変える必要があり、力を入れて打たなくてはいけない。そう思っている人が多いようです。

でも実際はショットよりもパワーはいらないし、アドレスとスイングにいくつかの簡単なアレンジを加えるだけでいいのです。そこで、アプローチレッスンを得意とする市川里菜が「パワーも難しいワザもいらない! バンカーショットの方法」を3回に分けてレクチャー。
今回はスッとキレイに出すために必要な「バンカーでの正しいアドレス」を解説します♪


市川里菜(いちかわ・りな)/1995年生まれ、神奈川県出身。163cm。日本女子アマなどに出場し、現在はPGMゴルフアカデミー銀座のインストラクターとして活動中。アプローチのレッスンが得意。

スイングでダフるのではなく"ダフれるアドレス"を作る!

バンカーは構えが大事です、と市川。
「スタンスとフェースを開いてどっしり構えて」
と教わるけれど、なぜそうするのか?
理由をわかったうえで構えれば、うまく打てるんです。

「足を埋める」
「ワイドスタンス」
「腰を落とす」
コレみんな、ダフるための準備!



「バンカーはダフって打つ」。これは正解です。ただし、スイングでダフろうとすると大ダフリになりやすいので、「ダフれる要素」を入れた構えを作りましょう。両足を軽く砂に埋めるのはスイング中に滑らないようにするためだけでなく、ボールよりも足元を低くする意味があります。そして、体の重心を下げることが大切。スタンスを広くするのも腰を落とすのも重心を低くするためです。
Badの写真のように重心が高い棒立ちのアドレスだと、ヘッドがボールの手前に届きにくい。腰を落とすときは上体が起き上がりやすい、カカト体重にならないように注意!

しっかり飛ばすには低いアドレスに合わせて手元も下げる

しっかり飛ばすには、手元を低く下げることも大切。ハンドダウンにする理由は、ボールが上がりやすい横振りにすることと、パワーを逃がさないためです。力を入れなくても、すくった砂ごとボールを飛ばせますよ。

重心と一緒に手元を下げてハンドダウンで構える。シャフトの角度に合わせて振ると横振りになる。ゆっくり振ってフォローを出すと、横振りはフェースに砂が乗る。砂が乗るということは、上や目標に向かって力がかかっている

手元が高いとクラブの軌道は縦振りに。ヘッドを上から入れやすいが、砂に刺さる危険性も増えてしまう。また、縦振りのフォローは砂をすくえず落ちてしまう。パワーが逃げているので、必要以上の力を入れないと飛ばせない

開きすぎはミスのもと!オープンスタンスは軽くでOK

オープンスタンスがセオリーとされていますが、バンカー嫌いは左足を少しだけ引いて、左ツマ先を開くくらいでOK。開きすぎると普段の構えやスイングと大きく変わってしまうし、クラブの軌道も極端なカットになってしまいます。

極端なオープンスタンスはヘッドが大きく外から入り、打ち込みすぎてしまう

少しだけオープン、左ツマ先を開いて構えれば、体を回しやすくなる

フェースは手の中で回してから開いて握る

ボールを高く上げやすくするためとバンスを使うためにフェースを開きますが、グリップしてから開くのは絶対にNG。握る前に手の中でクラブを右回転させて、フェースが開いた状態でグリップしてください。

グリップしてからフェースを開くと、インパクトで手が返ったり手元が前に出やすくなってフェースがかぶってしまう

体重配分は少しだけ左足荷重

体重配分は左足荷重です。右足体重はあおった打ち方になってしまうので、上手にダフれません。ただし、「左足体重にしてください」というと10割近く左足に乗せてしまう人がいます。1、2割ほど多く乗せるだけでいいんですよ。

右足体重はすくい打ちになりやすいのでダフれない(左)
左足荷重は少しでOK。体重を左足に乗せすぎると、ヘッドが砂に刺さる構えになってしまう(右)

次回は
プロみたいにフワッと
やわらかく脱出するために大切な
"可憐に美しく"振る方法を
レクチャーします。
お楽しみに!

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