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アニメ「クレヨンしんちゃん」30周年座談会!声優陣が語る、愛され続ける野原一家の魅力

  • 2022.5.15
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1992年のアニメ放送開始から30周年を迎えた「クレヨンしんちゃん」。劇場版30作目となる「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの最新作『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』(公開中)では、嵐を呼ぶ5歳児、野原しんのすけが“忍者”となる!だけでなく、しんのすけの“出生の真実”が明らかになる。

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しんのすけの出生の秘密が明らかに…! [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
しんのすけの出生の秘密が明らかに…! [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

「映画クレヨンしんちゃん」シリーズをひときわ魅力的にしているのは、劇中様々な形で描かれる野原一家の強い絆、団結力だろう。そこでMOVIE WALKER PRESSでは、30周年を記念し、野原一家声優陣の独占座談会を実施。しんのすけ役の小林由美子、みさえ役のならはしみき、ひろし役の森川智之、ひまわり役のこおろぎさとみ、シロ役の真柴摩利がアフレコスタジオに集まって、平凡だけど最強で最高の愛すべき家族、野原一家の魅力を語り合ってくれた。

「しんのすけの一人ぼっち感に大人でもグッとくる」(小林)

本作では、しんのすけの“一人ぼっち”の冒険も描かれる [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
本作では、しんのすけの“一人ぼっち”の冒険も描かれる [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

――記念すべき映画30作目ですが、本作の注目ポイントを教えてください!

小林「忍者の戦闘シーンがすごくカッコよくて、子どもたちが楽しめるポイントだと思いました。今回、しんのすけが一人で行動するシーンが多いのも印象に残っています。夕陽や景色がキレイなシーンでしんのすけが一人になり、より一人ぼっち感が出ていて大人でもグッとくると思います。まさに“大人も子どもも楽しめる”作品になっていますよ!」

ならはし「まだ完成版は観ていないのですが、自分が出ていない、みさえのいないシーンの仕上がりもすごく気になります。今回は、子どもたちのアクション仮面音頭のシーンが楽しそうだなと期待しています」

森川「ならはしさんもおっしゃったように、自分が演じている役柄的にも、『子どもたちはこんなふうに過ごしているんだ』と親目線で楽しめる気がしています。あとはやっぱり30作目にして明かされる真実はポイントになるかと。どれだけ待たせるんだっていうね(笑)」

ひろし役の森川智之
ひろし役の森川智之

こおろぎ「30年待っちゃったもんね…」

森川「しんのすけが我々の子どもじゃないという衝撃的なシーンで始まります。ずっと観てきた方はもちろん、初めて観る方も楽しめる、すごくいいタイミングの作品だと感じています。また新たな『クレヨンしんちゃん』が始まるような気がして、僕自身も楽しみです」

こおろぎ「誰しもが子どもの頃、親に怒られた時に“本当の子どもじゃないのかも”と感じた経験ってあると思うんです。そんな経験をした人にはぜひ観てほしいです。しんのすけの一人ぼっちの感じからの、最終的にちゃんと家に帰るところ。ここまでがワンシーンだと思っているので、一連の流れがどのようにまとまっているのか、そして、もののけの術の迫力は大画面で観たらさぞかしすごいのだろうと期待しています」

カスカベ防衛隊も大活躍! [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
カスカベ防衛隊も大活躍! [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

真柴「アフレコでは風間くんとシロと、部分部分で関わっているので、一つの物語になった時にどう仕上がっているのか。あと、ゲスト声優の方の声を聞くのもすごく楽しみです!」

「どの家庭でも思い当たることがあるからリアル」(ならはし)

――「クレヨンしんちゃん」が30年にわたり愛されてきた理由をどのように感じていますか。

小林「30年ってすごく歴史は長いのに、全然古さを感じない。毎年なにかしらアップデートして時代に合わせているのはすごいと思います。旬な笑いが常に取り入れられていて、そういう部分が子どもたちに刺さる理由だと感じています。絆、親子愛、友情などは30年変わらない。私でもついていけなくなるくらい新しいネタが入っている一方で、懐かしい描写もあります。新しさと懐かしさがバランスよく入っている、特に『もののけニンジャ珍風伝』ではその魅力を強く感じました」

しんのすけ役の小林由美子
しんのすけ役の小林由美子

ならはし「大変すばらしい答え!」

小林「なんか、ファンとして語っちゃいました(笑)」

ならはし「私が思う魅力は、普通の家庭だということ。いまの世の中の普通は分からないけれど、少なくとも平成だったらわりと平均的な家庭ですよね。ウチと同じ、ウチの子もそう、とどの家庭でも思い当たることがあるからリアルだし、共感してもらえる気がしています」

2つの家族が力を合わせる展開に、胸が熱くなる [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
2つの家族が力を合わせる展開に、胸が熱くなる [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

森川「家族愛ですね。5歳児は自我が目覚めていろいろなものがしっかり、キレイに目に入ってくる年齢。親からすると子どもが5歳の頃の思い出って一生クリアに残るし、子どもも大人になってから、小さい頃、親の手を握って顔を見上げて…みたいな記憶を鮮明に覚えていると思うんです。そういう一番いい時をずっと見せてもらえる、それが愛される理由だと感じています」

こおろぎ「携帯電話からスマホへ、といった時代の移り変わりも描かれているし、SNSの流行も作品内で、皆さんと同じ時期に経験しました。一方で、親子の愛情、友達との友情はずっと変わらず同じものが根底にあって。変わらないものとアップデートされていくものが共存しているのが『クレヨンしんちゃん』です。でも私たちの生活って、まさにそうだからこそ、一緒だ、身近だと感じられ、愛されている気がしています」

ひまわり役のこおろぎさとみ
ひまわり役のこおろぎさとみ

真柴「これだけ長くやっていると、最初の頃は“ウチの子どもが…”という話を友達から聞いていました。その子どもたちが『クレヨンしんちゃん』を卒業して、しばらくすると今度は“ウチの孫が…”に変わっていきました。結局、どの世代になってもおもしろく観られる、時代が変わってもどの目線でも楽しめるのが魅力なのだと思います」

「ものすごく居やすい場所。私にとってはここがホームです」(こおろぎ)

声優陣にとっても、“ホーム”と呼べる作品 [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
声優陣にとっても、“ホーム”と呼べる作品 [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

――30年変わらず参加されているならはしさん、真柴さん、キャラクターとともに家族に加わったこおろぎさん、バトンを引き継いだ小林さん、森川さん。それぞれの立場から、野原一家のチームワークを生みだすために意識されていることを教えてください。

小林「参加させてもらった時点で、スタッフ&キャストのみなさんのチーム力の高さを感じました。すごく緊張していたのですが、話はおもしろいし、超一流のスタッフ&キャストで作品が作れる贅沢さ、ありがたさを強く感じて…。緊張よりも楽しい現場という思いが上回りました。掛け合いもすごく楽しくて、本当にありがとうございます、という気持ちでいっぱいです」

ならはし「私は…なにも気をつかってない(笑)。途中から入ってきたといっても、知らない人たちじゃないから。赤ちゃん(ひまわり)が生まれるとなったら、演じるのはさとみしかいないと思ったし…。あの当時、小動物や赤ん坊役といえば!みたいなところもあったので」

みさえ役のならはしみき
みさえ役のならはしみき

こおろぎ「ちっちゃいもの担当です!」

ならはし「森川くんは『おぉぉぉ!ひろしをやってくれるんだ、ありがたい!』みたいな気持ちでしたし、うれしい出来事という以外のなにものでもない、仕事だけど気をつかわずにここまでやってきちゃって。逆にごめんなさいって感じです(笑)」

森川「甘えさせてもらって、好きにやらせてもらっている、僕的にはすごく幸せな現場です。こんな大役を引き継ぐことにはプレッシャーはありましたが、現場は違えど同じ業界で時を重ねてきたみなさんと、縁あってご一緒できることへの安心感はありました。実際、スタジオに入ったら、とても温かく迎え入れてもらえたので、そこからはずっと甘えながら、幸せを感じつつやっています」

ひまわり&シロの、ちっちゃいものチームの活躍も見逃せない! [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
ひまわり&シロの、ちっちゃいものチームの活躍も見逃せない! [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

こおろぎ「ものすごく居やすい場所。私にとってはここがホームです。嫌なことや大変なことがあっても、ここにくるとホッとできる、そんな場所になっています。お互いがお互いをリスペクトしているので安心できるし、なによりみんな仲がいい!いろいろなエピソードを通して、友情、愛情、ドタバタなど一緒に経験し絆を深めている気がしています。我々キャスト、そしてスタッフの方たちが力をあわせてこそのチームワークだと思っています」

真柴「“VIVA!私”な人がいない現場って珍しいですよね…」

一同「あはははは」

こおろぎ「みんな、どうぞ、どうぞって遠慮するタイプだよね」

シロ役/風間くん役の真柴摩利
シロ役/風間くん役の真柴摩利

真柴「余計なことは言わないし、お互いを信じているし、とても和やかです。由美ちゃんが入ってくれたときも、森川くんが入ってくれたときも、そしてさとみちゃんが生まれてくれた時も共通して思ったのは“ありがとう”でした。ここまでいい意味で干渉しない、けれどすごく居心地も、仲も良い現場ってなかなかないです」

ならはし「なんか、居やすいよね」

こおろぎ「本当に居やすい場所」

真柴「居心地がすごくいい!」

森川「スタジオがリビングみたいな感じだね」

小林「確かに!」

真柴「お話もおもしろいし、キャストもスタッフもみんないい方ばかり。珍しい現場です(笑)」

「どこでも行けるからね、野原一家(笑)」(真柴)

しんのすけを取り戻すための、一家の奮闘が描かれる [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
しんのすけを取り戻すための、一家の奮闘が描かれる [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

――海外から異世界まで、どんな世界にも馴染んでしまう野原一家。今後の劇場版への期待も含めて、次はどんな舞台での野原一家の活躍を観たいですか?

こおろぎ「…行ってないところある?」

小林「宇宙にも行ってるし…」

こおろぎ「過去にもタイムスリップしてるし」

小林「ジャングルにも、メキシコにも行ってるし…」

こおろぎ「沖縄にも行ったよね」

ならはし「もう、だいたい行ってるんだよね」

――ちなみに、(『もののけニンジャ珍風伝』のプロデューサーを務める)シンエイ動画の近藤慶一さんは、しんちゃんをインドに連れて行きたいそうです。

森川「しんのすけが“ナマステー”みたいな感じかな?」

小林「ずっと歌って踊っていそう!」

ならはし「しんちゃんは楽しいだろうけど、みさえはパニックですよ…」

一同「あはははは」

――インド映画に出してあげたいそうです(笑)

小林「インドで映画デビュー!」

真柴さん「踊るしんちゃん」

こおろぎ「いっぱいダンサー引き連れて」

森川「急にみんな踊りだしちゃってね」

こおろぎ「インド、ありかも。もしくは、昔のフランス映画みたいにほとんど喋らないのはどう?」

忍術を披露する忍者しんのすけ! [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
忍術を披露する忍者しんのすけ! [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

――セリフが少なくて、皆さんが楽できそうですね。

森川「あはははは。そうだね」

小林「なかなかないですよね(笑)」

ならはし「『クレヨンしんちゃん』に出てくるキャラクターはみんな感情が豊かだから…。人間の感情が支配されて管理されているような場所には行きたくないかな。でも、そういう世界観をぶち壊す!というのもおもしろいかも。私たち、絶対管理されないタイプだし(笑)」

小林「確かに。管理している機械のほうが壊れちゃいそう。なんかアイデアがいっぱい出てくる!」

真柴「どこでも行けるからね、野原一家(笑)」

小林「うんうん、どんな時代でも、どんな空間でも行けるってすごい作品ですよね」

真柴「野原一家はわりと団結して物事が進んでいくから…。例えば最初は全員が別々の場所にいて、“なぜここにいるのだろう”というところから物語が始まって、それぞれの物語が描かれて、最後に団結するみたいなのもおもしろいかも」

忍者の里で、しんのすけの運命は…? [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
忍者の里で、しんのすけの運命は…? [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

こおろぎ「おもしろい!脚本は真柴摩利で」

真柴「気づいたら一人しかいない…から始まる感じかな(笑)」

森川「おもしろいかも」

こおろぎ「サブタイトル、『気づいたら一人ぼっち』」

ならはし「おもしろい、いいかも!」

「どこかに行かずに春日部界隈での物語もいいんじゃないかな」(森川)

「野原一家は理想の家族」と声を揃える [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
「野原一家は理想の家族」と声を揃える [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

森川「僕は、いまだからぶっちゃけますけれど、ひろし役を頂いてから何度か春日部に行っているんです。ひろしを演じるヒントを探して、『なんかないかな』みたいな感じでブラブラして。ちょうど“サトーココノカドー春日部店”のコラボが行われていた時にも行きました。その時に、この地域がもっと盛り上がるといいなと思ったりもしました」

真柴「春日部だけ、ありかも」

ならはし「ものすごくリアルな場所を使うのもいいかもね」

森川「あのたばこ屋のおばちゃん、実際います、とか」

真柴「春日部大盛り上がりだね。しんちゃんでしかできないし、しんちゃんでこそやるべき!」

合言葉はもちろん、「野原一家、ファイヤー!」 [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
合言葉はもちろん、「野原一家、ファイヤー!」 [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022

森川「ひろしが食べたラーメンはココ!とか…」

小林「すごくいいタイアップになりそう」

こおろぎ「本当の町おこしになる!」

真柴「キャンペーンのしがいがあるね」

森川「お店の文字(ロゴ)とかも変えちゃってね」

ならはし「ひまわりのベビー服を買うお店とか」

真柴「ここでシロが拾われました…とか」

ならはし「シロの好きなドッグフードの銘柄とかも出しちゃって」

こおろぎ「ミッチー&ヨシりんのTシャツはこのお店で買えます、とか。いらないけど(笑)」

森川「売れなそう(笑)。あえてどこかに行かずに春日部界隈での物語もいいんじゃないかな。『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいな感じで」

小林「街全部でキャンペーンができそう!」

――飛びださない、アリですね。では、最後の質問です。映画のなかで、ちよめさんから「平凡な家族」と言われた野原一家。みなさんにとって野原一家はどんな家族ですか?

小林「平凡だけど、最強家族、愛する家族です」

ならはし「憧れの家族です。みさえって、自分のやりたいことはあるんだけれども、ムカつきながらもしんのすけを愛しているし、ひまわりをちゃんと育てようとしています。私は家庭を作るよりも、自分の好きなことをずっと優先して生きてきた人間。自分とは真逆だけど、一つの理想だと思っています」

森川「理想の家族です。幸せはお金で買えないし、人となりだったりするもの。そういう意味で、お金で買えないなにかをすべて手に入れている家族だと思います」

小林「かっこいい!」

こおろぎ「家族がいない私にとって、私にないものすべてがここにある。ここがホームと思っているのはそういうことなのかもしれません。この場所があるから大丈夫、そんな気がするので、私にとっては第二の家族、第二の居場所のような感じです」

真柴「シロ的に言うと、この家に飼われてよかったなって思えます。ゴハンはたまに忘れられちゃうけれど…。しんのすけに拾われてよかったと心から思える、そんな家族です」

愛され続けて30年、これからも野原一家は笑顔を届け続けていく 毎週土曜午後4:30よりテレビ朝日系にて放送中 [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
愛され続けて30年、これからも野原一家は笑顔を届け続けていく 毎週土曜午後4:30よりテレビ朝日系にて放送中 [c]臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK

取材・文/タナカシノブ

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