1. トップ
  2. 広瀬すずが読者の質問に次々回答!『流浪の月』で再タッグの李相日監督&松坂桃李への想いも明かす

広瀬すずが読者の質問に次々回答!『流浪の月』で再タッグの李相日監督&松坂桃李への想いも明かす

  • 2022.5.15
  • 187 views

2020年の本屋大賞に輝いた凪良ゆうの同名ベストセラー小説を映画化した『流浪の月』(公開中)で、『怒り』(16)の李相日監督の現場を5年ぶりに体験し、『いのちの停車場』(21)に続いて松坂桃李と共演した広瀬すず。女児誘拐事件の「元誘拐犯」とされた佐伯文(松坂)と、「被害女児」とされた家内更紗が15年後に再会したその後を描く本作。広瀬は10歳の時に2か月だけ一緒に過ごした文との再会によって、恋人の中瀬亮(横浜流星)との幸せな日々を送りながらも、複雑に心が揺れる更紗を繊細に体現している。

【写真を見る】デビュー10周年を迎えた広瀬すず。“大人の女性の美”が香り立つ、撮りおろし写真

『いのちの停車場』に続き、松坂桃李との共演を果たした『流浪の月』 [c]2022「流浪の月」製作委員会
『いのちの停車場』に続き、松坂桃李との共演を果たした『流浪の月』 [c]2022「流浪の月」製作委員会

今回、MOVIE WALKER PRESSではTwitterでユーザーから質問を募り、広瀬本人に答えてもらう“AMA”(=Ask Me Anythingの略。ネットスラング風に言うと「広瀬すずだけど、なにか質問ある?」といった意味)を実施。「想像以上にすごくしっかりとした質問が多いですね」と驚く広瀬が、『流浪の月』で再び味わった李監督作品の現場ならではの緊張感から共演者とのエピソード、役柄への取り組み方の変化やプライベートのことまで真摯に答えてくれた。

「『流浪の月』に出演が決まった際に『いま、監督の前でお芝居をするのが怖いです』とコメントされていましたが、実際に撮り終えたいまの気持ちやお芝居の感覚の変化などありますか?」(10代・女性)

「『怒り』の時は、必死でくらいつかなきゃいけない感じがあったのですが、今回は自分もいろいろ経験してきたので、感覚としては当時と同じでは絶対になかったと思います。でも、自分が大きく成長したという実感もないから、(監督に)残念に思われてしまう可能性もあって、怖いなあっていう気持ちが、演じていた時も終わってからも変わらなくて。李さんは、すごく敏感にいろんなことに気づかれる方です。ちょっとでもごまかそうとしようものなら、『それ、やめて!』とか普通に言われます。まだなにも言ってもいないのに(笑)。そういった嘘をつけないという意味で怖いんです。それでも李組は特別で、自分にとってすごく大きなきっかけになる映画になる気がしています。『怒り』の時もそうでしたけど、クランクインの前から直感的にそう思いました。楽しかったですが、やっぱりすごくエネルギーを使う現場でした(笑)。

お芝居の感覚の変化については、自分自身のことだからわからないですが、よくも悪くもなにかは変わったと思います」

「今回すずさんとW主演を務めた松坂桃李さんとは、映画『いのちの停車場』でも共演されていましたが、役柄や関係性の違う『流浪の月』の現場では雰囲気などお互い変化した部分はありますか?」(10代・女性)

ただそばにいようとするだけの2人に、多くの困難が降りかかる [c]2022「流浪の月」製作委員会
ただそばにいようとするだけの2人に、多くの困難が降りかかる [c]2022「流浪の月」製作委員会

「桃李さんと共演する時はなぜかいつもカップルでも同志の役柄でもなくて。『いのちの停車場』の時も尊敬し合っている2人でしたけど、今回と同じで、設定上私たちの間には我が子じゃない子どもが一人いる状況だったんですよ(笑)。空き時間も2人で喋るというよりいつもそばに子どもがいる似たような環境だったので、こういう運命なんだなという感じがしたし、すごく居心地のいい方です。信頼し合っている関係性の役を2回も連続で演じられて、なんだかつながっている感じはします。普段の桃李さんは演じている時と全然変わらないんです。今回は役柄が役柄だったので現場ではお互いに距離をとっていて、最後の最後にちょっとだけお話ができたんですけど、普段は穏やか過ぎて逆になにを考えているのかわからない。狂気も持ち合わせている文のような人物を飄々と演じられるから『化け物だ~』とも思うし(笑)、ある意味、怖い俳優さんです。リスペクトしかないですね」

「『なつぞら』では娘役だった増田光桜ちゃんと『流浪の月』で再会ですね! 久しぶりに会ってどうでしたか?」(20代・女性)

「すぐ抱きつきに来てくれました。うれしかったです。今回のような関係性の役の場合、リハーサルなどで距離を詰めなきゃいけないんですけど、光桜の場合は朝ドラで1年くらい娘役をやってくれていたので、いちから関係性を作らなくても、もう出来上がった状態でインすることができたんですよね。『李組に光桜!?スゴいじゃん!』ってずっと言っていました。親戚のおばさんみたいでしたね(笑)」

「今回の作品はハツラツとした明るい役というよりは、影のある役かと思います。撮影するにあたってなにか意識したことはありますか?(すずちゃんが演じる影のある役、すごくリアルで大好きです)また、『怒り』の時もそうでしたが、この作品を観る前に自分の知らない世界を知るようで、怖かったり躊躇してしまうような気がしています。もちろん作品は楽しみで絶対に観ますが、これから観る人へメッセージをいただきたいです!」(20代・女性)

恋人の中瀬亮(横浜流星)と幸せな日々を過ごしながらも、どこか空虚な感覚を抱えていた更紗 [c]2022「流浪の月」製作委員会
恋人の中瀬亮(横浜流星)と幸せな日々を過ごしながらも、どこか空虚な感覚を抱えていた更紗 [c]2022「流浪の月」製作委員会

「『“そういうこと”があったとはいえ、更紗はいまは明るく生活している普通の人だよ』って、最初にいろんな人から助言してもらっていたので、事件のことはある意味考えずに演じていたのかもしれません。デリケートなことではあるけれど、なにもやましいことはないし、たぶん周囲が思っている感覚と更紗が思っている感覚は違うんです。周りの温度と自分の温度が違う時にちょっと突っ込んだ発言をする更紗もいて。彼氏に束縛されていないかという話をされた時も、『“私みたいな人間”のことは心配するでしょう』みたいなことを言ったり、読めない行動をするんですよね。なので、人との距離感や世間からの目、“家内更紗”という名前だけが勝手にひとり歩きしている感じは辛いけど、周りが思っているほどじゃない、ぐらいのテンションではいたかもしれないです。

こういうなにが嘘でなにが本当なのかがわからなくなっていることって、世の中にはいっぱい転がっていると思うんですよね。だからこそ真実を知ってほしいし、そこに私も当てはまる感情があるような気がします。更紗と文にも希望がある結末なので、そこが(観た人に)どう映ったのかを教えてもらいたいです」

「『流浪の月』は初めて声をあげて泣いた本です。すずさんが『流浪の月』の原作を読んだ感想を教えて下さい。また更紗を演じてみて感想は変わりましたか?」(60代・女性)

「想像以上に原作はポップに読みました。『おもしろい!』くらいのテンションです。更紗を演じることが決まってから読んだので、ちょっと読む目線が違ったのかもしれない。言葉にしていない、音に出していない感情が書かれていて、私には更紗は男気があるように感じられたんです。でも、演じた時は全然違う、すごく小さい人間に見えて。バランスが難しい役だなと思いましたね」

文との再会に心揺れる更紗を、繊細な演技で体現している [c]2022「流浪の月」製作委員会
文との再会に心揺れる更紗を、繊細な演技で体現している [c]2022「流浪の月」製作委員会

「すずちゃんヲタかつ凪良先生作品のファンなのですが、作品を読んでいる際に『映画化されたらずーちゃんがやってくれないかな』と思ってたので、感動してます…第三者から見たら今回の役はハマり役なんじゃないかなと思っているのですが、実際演じてみて、難しいなと感じた部分はありましたか?」(10代・女性)

「(難しかったのは)全部です(笑)。私には非現実的過ぎちゃって。それを受け入れ、現実にしなくちゃいけないのですが、体験できないし、したことないし、本人にしかわからない気持ちもいっぱいあると思うんです。更紗と文が全部通じ合っているか?と言われたら、やっぱり文にしかわからない文の言葉があると思うし、更紗にも更紗の言葉と想いがあるはずで。ただ、そこは個人で想像できるところですけど、会わなかった空白の15年間を体感して、表現するというのはかなり難しかった。(子役が演じた)幼少期の更紗と、文として一緒に過ごした桃李さんと、台本上でしかその過去を知らない私とでは、その空白の時間の捉え方が全然違っていたので、そこを埋めるのが大変でしたね」

「今後演じてみたい役やこの監督さんの映画に出演したい!この女優さん、または俳優さんと共演したいなどありますか?ちなみにお姉ちゃん(広瀬アリス)との共演は難しいですか?」(20代・女性)

「いい子の役しかやったことがないので、シンプルにいい子じゃない人をやりたいですね(笑)。ちょっと暗かったり、口が悪かったり、田舎の子っぽいギャルの役でも、真っ直ぐな女の子が多かったから、性格がかなり悪い役をやりたいです。あと、華やかな存在感のある役もやったことがあまりないので、そういう女性も演じてみたい。そういう役を演じられている女優さんってカッコいいじゃないですか。纏った雰囲気だけでその空間を支配してしまうような役は憧れです。

共演したい人は誰だろう?違う形でもう1回共演したいのは、天海(祐希)さんと松(たか子)さんです!カッコいい先輩方なので、またご一緒したいです。

【写真を見る】デビュー10周年を迎えた広瀬すず。“大人の女性の美”が香り立つ、撮りおろし写真 撮影/河内彩 スタイリング/丸山晃 ヘアメイク/奥平正芳
【写真を見る】デビュー10周年を迎えた広瀬すず。“大人の女性の美”が香り立つ、撮りおろし写真 撮影/河内彩 スタイリング/丸山晃 ヘアメイク/奥平正芳

姉とは逆に全然したくないですね(笑)。テレビのバラエティとかならいいですけど、お芝居は役の関係性よりも、私たちの関係性の方が先に知られている分、すごく違和感があると思うんですよね。私は仲がいい同世代の俳優さんや女優さんともやりづらいんですよ。だから、姉だけじゃなく、仲がいい人とか距離が近い人とは全然共演したくない(笑)。ヘンに恥ずかしいというか、テレが入っちゃって。ファッション系は私も大好きなので、雑誌などで形に残せるものがあれば一緒にやってみたい気持ちはあります。私は『母は喜んでくれるかな?』っていう気持ちを大事にしたいので、家族が喜んでくれるんだったら、そういうものはやるかもしれないけれど、『お芝居での共演は?』と言われたら『気まずいので、結構です』と言っちゃいそう(笑)」

「今年、管理栄養士の国家試験と就職活動どっちも頑張る年なのですが乗り切るためにオススメの息抜き方法を教えてください! すずちゃんに応援して欲しいです」(20代・女性)

「やりたくない時は、やらなくていいと思います(笑)。それで、休憩している時は堂々としていていいと思うんですよね。私はそういうタイプで、明日までに覚えなきゃいけないセリフが何十ページもある時も、逆に寝てから、朝覚えようかなって思います。それで間に合わせます。絶対に無理だろう…と思いながら寝ますけど、そこは意地と根性で間に合わせていますね(笑)。できない時にやっても集中できなくて無駄な時間になりそうなので、だったら1回全部パッと忘れます」

「すずちゃんが思う20歳のうちにやっておいた方がいいこと!」(20代・女性)

「それ、私も知りたいです(笑)。特に20歳だからとやったことはないですね。家族はみんなお酒を飲むので、母から『若いうちにお酒に慣れておきなさい。飲めるように鍛えなさい。外でも役立つわよ』って言われましたが、私は本当になにもしなかったです」

「ネガティブ思考を直したいのですがすずさんの意見をいただけませんか?」(10代・女性)

自身の性格や今後の展望など、真摯に答えてくれた 撮影/河内彩 スタイリング/丸山晃 ヘアメイク/奥平正芳
自身の性格や今後の展望など、真摯に答えてくれた 撮影/河内彩 スタイリング/丸山晃 ヘアメイク/奥平正芳

「私もネガティブです。ネガティブというか、いい方向にはあんまり考えられないんです。どうしても悪い方向にしか考えられない時は、『負のループなので寝ましょう』という感じで過ごしてます(笑)。一つのことに走り続けると、疲れるのは自分だから。ネガティブだけど『なんとかなる!』って思ったり、『しょうがない!』って思ったり。それはある意味ポジティブと捉えられるかもしれないですが、単純に、疲れてしまうのは自分だということを早い段階で自覚したら、楽になりました(笑)」

「最近すずちゃんは韓国ドラマを観ているようですが、お勧めはありますか?」(20代・女性)

「ハマって観ていたんですけど、少し長いので、最近は心が折れてきちゃって(笑)。私がハマったのは『マイネーム:偽りと復讐』というドラマです。王道かもしれないけど、日本でリメイクしないかな?って思ったりしています。主演の女優さん(ハン・ソヒ)があそこまで身を削りながらやっているのはスゴいですよね。男性のほうが肉体を作り上げやすいんじゃないのかな?という勝手なイメージを持っていたから女優さんでここまでやるのはカッコいいなと思いました。カッコいい女性はやっぱり好きですね(笑)」

取材・文/イソガイマサト

元記事で読む
の記事をもっとみる