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草間彌生、アニッシュ・カプーアetc.  これからの未来を問う『世界の終わりと環境世界』展がスタート。

  • 2022.5.13
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加茂昂 ゾーン#5
加茂昂 ゾーン#5

核の脅威や地政学的緊張、環境破壊に地球温暖化。〈世界の終わり〉は、いまや宗教的預言でも科学的予測でもなく、私たちが生きているこの世界に確かに存在している。そんな中で私たちが考えなければいけないのは“〈世界の終わり〉まで生き延びる”ことではなく、“〈世界の終わり〉とともにどう生きるか”ということだ。

ドイツの生物学者ヤーコブ・フォン・ユクスキュルによれば、普遍的な時間や空間も、動物主体にとってはそれぞれ独自の時間・空間として知覚されるのだという。動物の行動は“各動物で異なる知覚と作用の結果”であり、それぞれに動物に特有の意味をもってなされていること。つまり我々人間の世界だって、それらの一部に過ぎないということなのだ。

本展では「人間中心主義」の終焉を〈世界の終わり〉と位置づけ、我々がすべて異なる「環境世界」に生きていることへの認識に到達できるのかを問い掛ける。私たちが“人間性を持って”どう「人間中心主義」からの離脱を叶えるか。

表参道のジャイル・ギャラリーにて5月13日(金)から7月3日(日)まで開催される本展では、草間彌生の希少なビデオ作品をはじめ、荒川修作、アニッシュ・カプーアなど豪華アーティストたちの作品を通し、未来について思考する。

荒川修作 ©2017 Estate of Madeline Gins. Reproduced with the permission of the Estate of Madeline Gins and Reversible Destiny Foundation  Photo courtesy of Arakawa + Gins Tokyo office
荒川修作 ©2017 Estate of Madeline Gins. Reproduced with the permission of the Estate of Madeline Gins and Reversible Destiny Foundation  Photo courtesy of Arakawa + Gins Tokyo office

「世界の終わりと環境世界」展

会期/2022年5月13日(金)〜7月3日(日)

会場/GYRE GALLERY 東京都渋谷区神宮前 5-10-1 GYRE 3階

開館時間/11:00〜20:00

https://gyre-omotesando.com/artandgallery/end-of-the-world-and-self-centered-world/

Text: Mei Fujita

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