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自分や他人とどう付き合う? 10才からの「気持ち」教育

  • 2022.5.12
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自分の気持ちや、周りの誰かの気持ちとの付き合い方は、大人になってもなかなかわからないもの。子どものうちから「気持ち」について考えると、社会でさまざまな人とうまく付き合う力がつくはずだ。『10才からの気持ちのレッスン』(アルク)は、そんな子どもたちの「気持ち」の力を育む本。アルクが手がける「こどもSTEAM」シリーズの第4弾だ。

「STEAM(スティーム)」とは
Science[科学]
Technology[技術]
Engineering[工学・ものづくり]
Arts[芸術・リベラルアーツ]
Mathematics[数学]
の頭文字。これからの子どもに身につけてほしい教育領域として提唱されている。アルクの「こどもSTEAM」シリーズは、理数系の能力と表現力や創造性をバランスよくはぐくむ。

本書『10才からの気持ちのレッスン』では、「気持ちと気持ちのぶつかり合い」「相手の気持ちを想像してみる」など18のテーマに沿って、「自分やほかの人の気持ちとのつき合い方」を学んでいく。1テーマにつき、解説→ワーク→解答例の3ステップだ。

「気持ち」には正解がないもの。本書のワークも、正解ではなく「解答例」が載っている。ワークの設問に何と書いても、それが子ども自身の答えだ。このように本書のシステムは、自分で考える力をはぐくんでくれる。

自分や他人の気持ちをどう理解するか。大人でも難しいこんな状況のときはどうしよう。どう気持ちを伝えようか。親に信頼してもらうためには。さまざまな場面に対応する力をつけるヒントが満載だ。子どもの「感じる力」を育て、人生を進んでいく指針となる"心のコンパス"を見つける手助けをしてくれる。

「こどもSTEAM」シリーズでは、ほかにもこれまで「プログラミング」「統計」「英単語」を取り上げており、本書『気持ちのレッスン』と同日には、第5弾『お金の考え方・使い方』も発売されている。「こどもSTEAM」シリーズで、学校では学べない幅広い知識や力を身につけよう。

■黒川駿哉(くろかわ・しゅんや)さんプロフィール
1987年生まれ、児童精神科医・医学博士。山形大学医学部卒。慶應義塾大学大学院博士課程修了。児童・思春期に関連する国内外の研究に携わりながら臨床を行っている。幼少期を過ごした英国での生活が原体験となり、思春期の友達づくり支援団体「COROBO project」立ち上げ、知的/発達障害児・者サッカースクール「認定NPO トラッソス」チームドクターを務めるなど、子どもの主体性を引き出す様々な団体の活動支援に力を入れている。「優れるな異なれ」がモットー。twitter:@shunya5

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