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マッチングアプリ以外にも「出会い」はある!? コロナ下の恋愛事情

  • 2022.5.12
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非接触が求められるコロナ下で、出会いを掴む糸口は“マッチングアプリ一択”と言ってもいいほど、チャンスが減っている昨今。コロナ以前は職場恋愛や友人の紹介、婚活パーティーや趣味サークルなど、リアルな場での出会いが沢山あったはず。恋がしたい、婚活がしたいという男女にとって、とても厳しい時代になっています。しかし、コロナ以降でも、出会って愛を育んでいる人だちがいるんです!今回は、コロナ下でも実際に出会い、愛を掴んだ女性たちに話を伺いつつ、出会いの最新事情を考えてみます。

転職先でのリモート会議が発展して…

転職したタイミングでコロナ禍になった会社員・綾香さん(仮名・29歳)。IT関連の会社ということもあり、入社後の業務はほとんどリモートとなりました。上司やプロジェクトが共通するメンバーには数回会いましたが、それ以外のメンバーとはほぼチャットや画面越しでのやりとりで、実際に会うことはありませんでした。

綾香さんが転職したきっかけは、同棲していた彼と破局し、漠然と“30歳までには結婚できるんだろう”と想定していた人生のビジョンが打ち崩されて、心機一転「仕事でキャリアを積みたいと思ったから」。とはいっても、少なからず新しい職場での出会いも期待していたといいます。

世の夫婦たちが出会ったきっかけとして一番多いのは、「職場恋愛」と言われていますからね。

社内ミーティングも常にオンラインの日々。
しかし、見慣れた会議画面の中で、いつも無意識に目がいってしまう男性がいたのです。その男性とは、2歳年上の先輩にあたる杉山さん(仮名・31歳)。見た目がタイプというよりは、日々の会議の中で周りの人たちへの気遣いの言葉が優しかったり、フォローしたりする姿勢が「いい人だな」と好印象で、職場ではまだまだ新米の綾香さんは、杉山さんの存在を心強く思うようになっていたのだそう。

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ある日、杉山さんから「ちょっと話したいことがある」とチャットが来て、電話で初めて話す機会がありました。その時の話の内容は、ただただ仕事のことで聞きたいことがあっただけだったそうですが、受話器からリアルに聞こえる杉山さんの声や、初めて二人だけで話したことに、綾香さんは自分でもびっくりするほどドキドキしたといいます。

それでも、「杉山さんには彼女がいるかもしれないし、結婚しているかもしれないのに。何をドキドキしてるんだ、私は……」と、綾香さんはすぐに我に返ったそうです。そしてまた翌日からのオンライン会議でも、ほぼ毎日のように杉山さんを目にしつつ、淡々と月日は流れていきました。

転機が訪れたのは、まん防や緊急事態宣言が全国的にすべて一時的に解除された、2021年11月。会社の方針もリモートから出勤する体制が整ってきたタイミングで、綾香さんはやっと会社の人と対面する機会が増えてきたところでした。

そして、ある日の杉山さんの取引先とのアポイントに、綾香さんも一緒に同行することに。リアルに取引先と対面する商談は初めてのことで、綾香さんは緊張もしており、無事に終わってからはホッと一安心したそうです。

その後、ちょうどお昼時だったので、そのまま杉山さんとランチへ行くことになりました。今までチャットでわざわざ聞くほどではないような仕事の細かなことも、対面で話すことで気軽に色々と聞くことができ、すっかり綾香さんは杉山さんを信用するようになりました。

ランチを終えて、別れ際に綾香さんが「今日はありがとうございました! こんなに(仕事のことを)相談できる人はいないので、これからも頼りにさせてください」と言うと、杉山さんは「もちろんだよ」と満面の笑みで言ってくれたそうです。

この時、綾香さんは仕事上の頼りになる先輩として、杉山さんにそう伝えたつもりでしたが、実は杉山さんの方がいい意味で勘違いしたようで……。

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それから、杉山さんから頻繁に連絡が来るようになり、食事にも誘われるように。
綾香さんも、杉山さんとオンライン上でしか会ったことがなかった時期に「いい人だな」と思っていたことがあったので、もちろん喜んで誘いに乗ったようです。5回ほどのデートの末、告白されて付き合うことになったとのことで、良かったですね。

今は、社内恋愛真っただ中ですが、社内の誰にもバレることなく、愛を育んでいるようです。なんせ、今もまた勤務体制がリモートワークと出社の半々の生活に戻りましたからね。

リモートの時期が長ければ長いほど、画面上では見慣れた存在で、どんな人柄なのかもおおよそわかっていた相手に対し、いざ対面すると、急にときめきや恋心が湧き上がって、急展開することもあるようです。

コロナ下で職場恋愛が減っていると言われていますが、まだまだ可能性の余地はありそうです。

大の酒好きが高じて、「相席屋」から発展…

アパレルショップで働く藍子さん(31歳)は、職場の同僚もお客さんも女性ばかりなので、自分から積極的に動かない限り、出会いはほぼ皆無に等しい環境です。

藍子さんは大のお酒好きということもあり、コロナ前までは仕事帰りに同僚と「相席屋」へ行くことが結構あったそうです。女性は無料で飲食ができることも、魅力だったといいます。

しかし、コロナ以降は同僚を誘って飲みに行くこと自体が憚られるようになったため、相席屋への足も遠のいていき、気づけば職場と家の往復の毎日で「そういえば私、いつから男性と話していないんだろう…?」と思うほど、男っ気のない生活になっていました。

彼氏もいなかったので、「これはマズい!」と思った藍子さんは、久しぶりに相席屋の様子を見ようとSNSを眺めていると、新しい業態だという「THE SINGLE」に目が留まり、行ってみることにしました。「THE SINGLE」とは、会員制の個室で、男性と1対1で相席できるお店です。

その日、その時間にタイミングが合って相席するという、偶然的かつ運命的な出会いは、マッチングアプリでの出会いとはまた違った臨場感があります。20分間という限られた時間の中で、会話しながら相手のことを知っていく出会いに、藍子さんは一度でハマったといいます。

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ある日、仕事が少し早く終わったので、一人でTHE SINGLEへ行くことにした藍子さん。今回の相席相手は、一回り以上も年上の博史さん(45歳)という方でした。

マッチングアプリだったら、さすがに除外していたであろう年齢の相手ではありましたが、早い時間ということもあって博史さん以外に相席できる人がいないとのことで、相席してみることに。

話を聞けば、博史さんはウェブデザイナーで、見た目もオシャレでトレンドにも詳しかったとか。14歳も年上だとは思えないほど、自然と話が合い、盛り上がったそうです。

二人は到底20分間では話し足りないということで、THE SINGLEを出てもう一軒飲みに行きました。その日は終電前に解散して、それからは頻繁に連絡を取り、何度か食事にも行く仲になっているそうです。

博史さんはバツイチだそうですが、藍子さんは「全く気にならない」とのこと。むしろバツイチだからこそ、博史さんもコロナ下で人恋しくなってTHE SINGLEへ行くことになったそうで、「このタイミングで出会えてラッキーです」と藍子さんは目を輝かせていました。

出会いのきっかけは、自分でつくる

今回ご紹介した、職場リモート恋愛やTHE SINGLE以外にも、まだまだ出会いはあります。

好みのタイプの男性や、趣味が合いそうな投稿の人のインスタグラムに、いいねをしたりコメントのやり取りを経て、DM(ダイレクトメッセージ)から「会いましょう」と発展する人。

コロナ以降に増加した、タワマンのホームパーティーに参加して出会いを見つける人。

婚活専用のアカウントを作って、Twitter婚活に励む人。

オンライン合コンで、ひそかに新たな出会いを開拓する人。

やはり今は、マッチングアプリでの出会いが最も多くなっていますが、もちろんそれも大いに活用しつつ、出会いの間口を広げていくことをおすすめします。

積極的に動いた人が、より多くの出会いを掴めるのです。
「コロナだから出会いがない」のではなく、出会いは自分で作るもの。

前向きに、頑張っていきましょう!

■田中 絵音のプロフィール
一般社団法人日本合コン協会会長。東京ママパーティー主宰。唎酒師。 数々の合コン・婚活パーティーやママイベントの運営に携わり、恋愛心理やコミュニケーションに精通する恋愛アドバイザーとして活動中。 著書は6冊。一児の母。

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