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あなたは同調圧力をかけられやすいタイプ? 30の質問でチェックしてみよう

  • 2022.5.12
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近年、何かと話題に上がる「同調圧力」。あなたも、職場や友人関係で同調圧力を感じてしんどい......と思ったことはないだろうか。

『誰にも嫌われずに同調圧力をサラリとかわす方法』(祥伝社)は、カウンセリング歴28年、臨床数のべ9万件以上の心理カウンセラー・大嶋信頼さんが、タイトルの通り、同調圧力をサラリとかわせるようになる実践的な方法を紹介している本だ。本書の冒頭には、あなたが同調圧力をかけられやすいタイプかどうか診断できる、30のチェック項目が載っている。それぞれの質問に、YESかNOで答えてみよう。

〈あなたの「同調圧力」かけられやすさ度チェック〉
□1 人と食事をしているときに「何か話さなきゃ」と思ってしまうことがある
□2 他の人が間違ったことをしていると、教えてあげたくなる
□3 周りの評価や注目を気にしてしまうとうまくできない
□4 基本的にビビりである
□5 「~したい」よりも「~をしなくちゃいけない」と思うほうが多い
□6 誰かのために自分が犠牲になっていると思ったことがある
□7 ランチに誘われないようにいつも周りを気にしている
□8 つい、相手に気を使って余計なことをしゃべって後悔する
□9 自分が話題を振ると会話が続かない
□10 物事がうまくいかないと人に確認をしたくなる
□11 困っている人を見ると助けたくなる
□12 焦ってしまうことが結構ある
□13 人に助けを求めることが苦手である
□14 自分が応援しているチームは自分が観ていると負ける気がする
□15 人の悪口は言わないほうだ
□16 「みんなのために予防接種は受けるべきだ」と思っている
□17 ランチに誘われたくない
□18 ランチに誘われないと不安になってしまう
□19 人といて沈黙が耐えられない
□20 人から間違いを指摘されると言い訳をしてしまう
□21 人といるとビクビクしちゃうことがある
□22 何かをしてあげたら、心のどこかで見返りを求めていることがある
□23 なんでも正直に話さないと気が済まない
□24 会話が途切れて沈黙になることが多い
□25 周りの人に負けている、と感じることがある
□26 人の感情に敏感である
□27 陰謀論を話している人とは関わりたくない
□28 周りを気にせずに好きなものを食べられる
□29 人の悪口も適当に聞き流せる
□30 人の話は真に受けないほうだ

チェックの結果は以下の通りだ。

レベル5・・1~6の質問のうち、一つでもYESがあった人
レベル4・・1~6はNOだけれど、7~16の質問のうち一つでもYESがあった人
レベル3・・1~16はNOだけれど、17~22の質問のうち一つでもYESがあった人
レベル2・・1~22はNOだけれど、23~27の質問のうち一つでもYESがあった人
レベル1・・1~27はNOだけれど、28~30の質問のうち一つでもYESがあった人

レベルの数字が大きいほど、同調圧力に弱く、また同調圧力をかけられやすい人だ。レベル1の人は「同調圧力をサラリとかわす」ことがすでにできている人。そんな人は本書を読む必要がないが、27までに一つもYESがないという人はかなりまれだろう。

ここで「あれ?」と思った人もいるかもしれない。同調圧力への弱さと、同調圧力のかけられやすさは比例するのか? むしろ、周りに合わせない人のほうが「合わせろ」と思われやすいのでは? しかし著者の大嶋さんいわく、そうではないのだ。

同調圧力に弱いほど、同調圧力をかけられやすい

大嶋さんが、自身の経験を紹介している。大嶋さんが道に迷って「待ち合わせに間に合わない」とオロオロしていたとき、通りすがった人から「道の真ん中でウロチョロすんなよ!」と言われてしまったそうだ。べつに人の邪魔をしていたわけではないのに、目についてしまったらしい。また、貯金が少なかった頃に銀行で住宅ローンの申請をしたとき、「通るかな?」とハラハラしていたら、申し込み用紙の書き損じを担当の人に激しく指摘されてしまったこともあるそう。

どちらもに共通するのは、大嶋さん自身の精神がとても不安定だったということだ。あなたも、自分がビクビクしていればいるほど、誰かに指摘されたり、怪訝な目で見られたりするという心当たりはないだろうか?

では反対に、あなたの身の回りの「同調圧力を気にしていない人」を思い浮かべてほしい。思い当たらなければ、周りの目を気にせずに生きていそうな著名人でもいい。その人はビクビクすることなく、いつも感情が安定しているのではないだろうか? しかも、誰かにつっかかられたり、イライラさせたりすることもなく、むしろ周りの人たちまで穏やかな雰囲気にしているのではないだろうか?

こうして考えてみると、同調圧力にビクビクするほど周りの同調圧力のえじきになり、同調圧力を気にしなければ周りの同調圧力もなくなっていくことがわかる。本書では、チェックにおけるレベル1、つまり「精神が安定していて、同調圧力を気にせず、同調圧力をかけられもしない人」になる方法を伝えている。

加えて、私たちが感じている同調圧力の正体も、心理学の観点から深掘りして解説。いまの自分の状態と、これから具体的にどうしていくべきかが、本書でまるごとわかる。同調圧力を感じやすくてつらい思いをしている人は、きっと雲が晴れるような気持ちになるはずだ。

■大嶋信頼(おおしま・のぶより)さんプロフィール
心理カウンセラー/株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。ブリーフ・セラピーのFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら東京都精神医学総合研究所の研究生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。心的外傷治療に新たな可能性を感じ、株式会社インサイト・カウンセリングを立ち上げる。多くの人が自由に生きられることを目指し、治療を行なっている。

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