創業103年！広島「御菓子所 高木」のカステラと和風クッキー【旅するデザイナーがおすすめする旅先でのお土産たち！】

創業大正8年。深い想いから作られる、変わらない美味しさを届け続ける「御菓子所 高木」の御菓子

お土産をさがす時、ついつい味わい深いレトロパッケージに手が出てしまいます。時を重ねているであろうデザインは、たくさんの人から長く愛されている証拠。デザインだけでなく、美味しさも間違いなしなのです。

今回ご紹介したいのは広島市内にお店をかまえる御菓子所 高木の和風クッキーとカステラ 。なんと創業大正8年。

 

まずこの紙袋のマークが渋い！昔、高木の「鶴亀もなか」を開発した時に、会社のトレードマークとして図案化したものだそう。 鶴という字のへんとつくりの間に亀の字をいれたものです。「鶴亀もなか」は、戦後間もない時代に生まれた商品。 なんてバランスよく、美しいマークなのでしょう。貫禄があり、気高くかっこいい！

 

そしてこちらが今回ご紹介したい和風クッキーとカステラ 。かわいいイラストとロゴデザイン。缶及び箱のデザインは染色工芸作家 柚木沙弥郎氏のものです。一度見たら忘れられません。個性が光ります。

 

和風クッキーは素朴で手作り感のある形。そば粉を入れさっくりと焼き上げた松葉クッキー、ココアの香り豊かな黒丸、白丸クッキーは油脂を出来るだけ使わずあっさりとした仕上がり。一口目から、カリッカリ！！に驚きます。こんなに軽いけど歯応え良く、香ばしさ香るクッキーはなかなか出会えません。

 

サイズ感もお土産にぴったり！

 

そしてこちらが和風カステラ。たっぷりの卵をつかってまろやかに焼き上げ、油脂を少なめな、あっさりとしたカステラです。

 

指で押してみると生地のしっかり感がすごいのです。これは食べごたえ◎。

上質の材料にこだわり続け、その自然の恵みと会話しつつ「良質であること、美しく品があること」を大事に、お菓子作りを続けている御菓子所 高木。お店のウェブサイトでも、「 歴史やのれんがあるからこそ、今現在、そしてこれからを考え、じっくりと時間をかけて吟味し作りあげたものしか出したくない」と深い想いを綴っています。

 

美しすぎる！美術館のようなゴミ処理場「広島市環境局中工場」

同じく広島市内観光におすすめの場所があります。最新の技術を導入したごみの焼却工場「広島市環境局中工場」です。ニューヨーク近代美術館や葛西臨海水族園などを設計してきた世界的に有名な建築家である谷口吉生氏が設計。ごみ処理場のイメージをがらりと変える美しすぎる工場となっています。

 

広島市では「ひろしま2045：平和と創造のまち」と題し、2045年に向けて優れたデザインを町並みに加えて行くプロジェクトが進められています。この一環として「見せる造り」となっていて展示物も美術館のように展示されています。宇宙基地のようにも見えるこの規模感。圧巻です。中工場の中心部分であるこの2Fの通路「エコリアム」から街を見渡すと正面まっすぐ延長線上に平和公園と、原爆ドームがあるのだそう。

中工場の煙突から出てくる煙には有毒ガスが一切ふくまれておらず「無色透明」。ニオイも一緒に焼却炉で燃やしているから、辺りに異臭がすることもありません。

 

この中工場、実はつい先日第94回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞した、映画『ドライブ・マイ・カー』（監督 濱口竜介、原作 村上春樹）のロケ地にもなっています。

工場内の見学には予約が必要ですが、建物の外観や2Fの「エコリアム」などは自由に見学できます。生活するために絶対に必要なゴミ処理場。美術館に訪れるような感覚で、環境やゴミの処理方法などについて学ぶことができます。

 

 

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