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カミラ・カベロ、女性から“中絶の権利”を奪うことは「非人道的」と非難

  • 2022.5.10
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シンガーのカミラ・カベロが、様々な分野で活躍する女性たちの功績を称えるイベントで中絶の権利について言及。(フロントロウ編集部)

カミラ・カベロが中絶の権利について語る

様々な分野で活躍する女性たちの功績を称える米Variety主催のイベント「Power of Women」で、非営利団体のMovement Voter Fundとタッグを組んでHealing Justice Projectを立ち上げたことで表彰されたシンガーのカミラ・カベロが、女性の中絶の権利について言及した。

フロントロウでお伝えしたが、先日、アメリカ連邦最高裁判所が女性が人工中絶をする権利を認めた1973年の判例「ロー対ウェイド判決」を覆す見通しであることを示唆する草案の内容が報じられた。この草案は、妊娠15週目以降の中絶を禁じたミシシッピ州独自の法律の合憲性をめぐる訴訟に関し、“中絶を認めるかどうかは各州に委ねるべき”だとする多数意見をまとめたもので、最高裁は「最終的な立場を表すものではない」としつつも本物であることを認めている。

ご存じの方も多いと思うが、アメリカではここ数年のあいだに人工妊娠中絶に否定的な保守派優位の州を中心に次々と中絶を禁止する法律や制限する法律が制定されており、2019年5月には、アラバマ州でレイプや近親相姦による妊娠であっても中絶できないという全米で最も厳しい中絶禁止法が成立。また、2021年9月には、テキサス州で多くの女性が妊娠を自覚しない妊娠6週目以降の中絶を禁じる法律が施行された。

画像: カミラ・カベロが中絶の権利について語る

カミラは女性から中絶の権利を奪うことは「非人道的」だとして、「貧しい女性に最も影響を与えるのは明らかです。というのも、私を含めて必要なリソースがある女性はいざというときに対応することができます」とコメント。カミラが言うとおり、中絶が許されている州を訪問して施術を受けることや、望まない妊娠をした場合に勉学やキャリアパスへの影響を最小限に抑えるための手助けを見つけることは、経済的に困窮している女性にとってよりハードルが高いことだと言われている。

カミラは続けて、「ある瞬間が女性の人生を変えてしまうというのは、悲劇的なことです。そして、実際にその影響を受ける人たちに発言権がないのも悲劇的です」と、中絶に関する議論に女性たちの声が正当に反映されていないことを指摘すると、「私たちの利益を代弁してくれる州や地域の議員を確保するためにも、地域レベルで投票することは本当に重要なことです。もちろん、寄付をすることで違いを生むこともできます。声をあげて怒ることも大切です」と行動を起こすことの重要性を訴えた。(フロントロウ編集部)

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