カンヌ映画祭で称賛を浴びた感動作。死んだ夫と旅に出る『岸辺の旅』

今回紹介する映画は、死者との旅を描いた映画です。そう聞くと、ホラー映画を連想させるかもしれませんが、決してそうではありません。死んでもなお、深い絆で結ばれている夫婦が一緒に旅をするロードムービーです。 場所は、日本のどこか。田舎のような、町のような、どこにでもあるような場所。でも、なぜか行ってみたくなる、美しいところ。 10月1日から公開される『岸辺の旅』は、これまで観たどの作品とも違う、穏やかでありながら、強い情熱と、深い感動を味わえる映画です。

行方不明だった愛する夫が死者となって戻って来る

夫の優介(浅野忠信)が失踪して3年。必死になって捜しながらも、優介を見つけることができなかった妻の瑞希(深津絵里)は、喪失感を抱えながら独りで慎ましく暮らしていました。

そんなある日、優介の好物だった白玉を作った瑞希は、背後に人の気配を感じます。優介が帰って来たのです。

「俺、死んだよ」と、淡々と告げる優介。瑞希は驚きますが、彼の言葉を受け入れます。

富山の海で死んだ優介は、死者となっても、東京にいる瑞希のもとに戻ろうと、3年もの間、長い旅をしてきたと話します。旅の間に通ったきれいな場所を、瑞希と共に再訪したいと言う優介。もうひと時も彼と離れたくない瑞希は、優介と一緒に旅に出ることを決意します。

優介は大勢の人の世話になっていた

3年の旅の間、いろいろな人のところを渡り歩いていた優介。時には何カ月もの間、誰かの家に滞在したり、食堂で調理を手伝ったりしていました。夫と共に彼らの家を訪れた瑞希も、できるだけの手伝いをします。

訪問先の人々の中には、優介と同じようにこの世にとどまっている人や、瑞希のように愛する人が死者となっても別れたくないと思っている人もいます。

瑞希はずっと優介と一緒にいたいと切望する

優介が世話になった人たちから様々な話を聞き、彼らの状況を知るうちに、瑞希は夫が完全に消えてしまうことを恐れるようになります。

それでも瑞希は、優介と一緒にいる穏やかな時間に幸せを感じずにはいられません。ずっとこのままでいたいと願う瑞希。

2人で旅をして、これまで知らなかったお互いの秘密が明らかになった瑞希と優介は、より一層愛情が深まり、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを感じ合います。

でも、悲しいけれど、あくまで優介は死者なのです。瑞希は優介を見送ることができるのでしょうか……。

カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞

本作は、『アカルイミライ』『トウキョウソナタ』の黒沢清監督による、湯本香樹実さんの小説『岸辺の旅』(文春文庫刊)の映画化作品です。

第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門にて、日本人初となる監督賞を受賞して絶賛された本作。大切な人との大切な時間は、何ものにも代えがたいことを教えてくれる感動作です。

『岸辺の旅』

10月1日(木)テアトル新宿ほか全国ロードショー

©2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

配給:ショウゲート

公式サイト:http://kishibenotabi.com/

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