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ポニーテールが「性的に興奮させる」? 日本のブラック校則をフランスはどう見たか。

  • 2022.4.29
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日本では「性的に興奮させる」という理由でポニーテールが禁止されている中学校がある。フランス、マダムフィガロの記事を紹介する。

日本では、ポニーテールが禁止されている学校もあるという。*写真はイメージです。(東京、2020年6月3日)photography: Getty Images

「男子生徒が興奮する」という理由でこの髪の結び方が許されていない中学校が日本にある。日本人の元中学教師が『Vice』誌に掲載された記事で語った。

日本の学校の指導者たちによると、うなじをあらわにすることは“男子生徒を興奮させる”可能性があるそうだ。日本人の元中学校教師が3月10日発行の『Vice』の記事で、女子生徒のポニーテールを禁止する中学校が日本にあることを明かした。「男子が女子を見つめてしまうことを恐れているのです。白以外の下着を禁止したのと同じ論理です」とモトキ・スギヤマ氏の発言がSlate誌のサイトで紹介されている。制服の上から透けて見えない色の下着を女子に強制する学校もあるそうだ。

スカートの長さ、髪の色、眉毛の形

2020年に福岡県で実施された調査によると、県内では1割の中学校がポニーテールを禁止しているという。「教員時代からこれらの校則を批判し続けてきました。しかし疑問視されることはなく、当たり前に受け止められているので、女子生徒は従う以外ないのです」と静岡県の5つの中学で教諭の経験を持つスギヤマ氏は続けた。5校いずれもポニーテールに関して同じ規則を設けていた。

しかし2021年6月、幾人の生徒と親がこのような校則に対して声を上げた。そして日本政府は時代に逆らう校則を廃止するよう全都道府県に通達した。しかし1870年代に制定された過度に厳しい “ブラック校則”はそう簡単にはなくならない。

ブラック校則と呼ばれるものの中には、女子学生の下着や靴下の色だけでなく、スカートの長さ、眉毛の形や......なんと髪の色まで指定するものまである。“ストレートの黒髪”ではない生徒の場合、本来の髪の色や、生まれつきウエーブがあるなどの証明を提出しなければならないそうだ。スギヤマ氏からするとそれらは完全に独裁的であり、生徒たちは正当な説明もないまま従うしかない立場に立たされている。

ポニーテールを禁止するほとんどの学校では、おかっぱは許されている。こちらの方がうなじがよりあらわになるのだが......

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