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可能性を信じられる? 子どもが語る「将来の夢」をサポートする方法

  • 2015.9.24
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【ママからのご相談】

小学4年生の娘が、先日“将来の夢”というタイトルの作文を書いて見せてくれました。ところがその夢というのがCA(キャビンアテンダント)だったのです。娘は私に似てしまい身長が低くぽっちゃりしています。 これは遺伝なので将来的に変わるとも思えません。娘は頑固と言うか、言い出したら意見を変えないところがあるのですが、できるだけ娘を傷つけないように諦めさせる方法はないでしょうか?

●A. ドリームキラーにならないで! 子どもには可能性があります!

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

いつもはご相談者様の意向に沿う形で回答させていただいておりますが、今回は、心理学、栄養学、医学的なことを合わせてお嬢様の気持ちを支持したいと思います。

これは現在、増加している保護者のドリームキラー化に歯止めをかけ、子どもたちに将来の夢・希望を持って生きてほしいと常々発信している筆者の思いもあります。

●ドリームキラーの刷り込み

心理学でいうインプリンティング(刷り込み)というものがありますが、これは子どもの可能性をどんどん奪ってしまうリスクが非常に高いものでもあります。「○○はこの子じゃ無理」という保護者の価値観を口に出すことで、子どもに、「自分には○○ができないんだ」と思い込ませてしまうのです。日本人は自己肯定感が低いと言われていますが、保護者自身の自己肯定感が低いために、自分の子どもの可能性さえ信じることができず、それを否定し子どもの可能性を奪っているのです。

ご相談者様は、“身長が低くぽっちゃりしている”とCAにはなれないと思っているようですが、果たしてそうでしょうか?

CAの身体的制限は20年前と比べると随分、変わっています。今後、変わることはないでしょうか?

子どものときにぽっちゃりしていても、大人になってとてもスタイルが良くなる女性もたくさんいます。女の子の身長は小学生のときに伸びる傾向がありますが、中学に入ってから急激に伸びる子もいます。体形も変わることはあるでしょう。事実、筆者も子どものころから20代までは肥満状態で、ピーク時は84kgまでありました。しかし、40kg以上の減量に成功して、今ではダイエット指導までしています。

●子どもの夢を具体的に聞いてみましょう

それでも、どうしてもお嬢さんの可能性を感じられず、期待だけさせて将来に落胆させたくないと思うのであれば、

・お嬢さんがCAになって、どうなりたいのか?

・何がしたいのか?

・もしCAになれたらどんな気持ちになるのか?

と、具体的な目標を聞いてみましょう。

例えば、英語をしゃべって世界中を飛び回りたいというのであれば、通訳でもガイドでも可能です。すてきな制服を着てスマートな接客をしてお客様を喜ばせたいのであればコンシェルジュでも可能です。CAの夢を否定するのではなく、夢の幅を広げてあげるのもひとつの方法ではないでしょうか?

●遺伝3割、生活習慣7割

体形に関して遺伝が与える影響は30%。残りの70%は生活習慣の伝承だと言われています。

要するに、“太るようなもの”を好むお母さんが子どもに与える食べ物は、“太るようなもの”が多くなりがちです。そのため、子どもも太りやすくなり、それが“母の味”となり、子どもの好きな食べ物になるのです。そして、“子どものおやつ”という口実のもとにお菓子を買い、お母さんと子どもが食べて、親子ともに太ります。

身長についても親の生活習慣が影響するのは同じです。親が夜遅くまで起きていれば、子どもも夜更かしの習慣がつきます。すると、成長ホルモンの分泌が十分促進されず、そのために身長が伸びなくなる可能性だってあるのです。

子どもの食習慣、生活習慣は親から受け継ぐものです。しっかりと対策をした上でお子さんの夢と向き合われてはいかがでしょうか?

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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