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コーヒーおねだり在宅夫、帰宅は月数回の激務夫…実録!「理解のない夫くん」にママたちの悲痛な叫び

  • 2022.4.26
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子育てに孤独を感じる「孤育て」。妊娠・出産・子育てに一人で向き合う多くのママたちが直面しています。長引くコロナ禍で、さらに閉塞感や孤独感が高まった人も少なくありません。そこでベビーカレンダーでは読者を対象に孤育てに関するアンケートを実施。浮き上がってきたのは、ひとりで向き合うことへの絶望感や悲しみの感情でした。それでも苦境から脱しようと立ち向かうエピソードも多数寄せられました。孤育てのリアルをお伝えします。

読者から寄せられたなかで、最も目立っていたのは「夫の理解がない」と訴える声でした。夫の理解がなくても、「私が子どもを育てなくては」という使命感から、子育てに向き合うママたちの様子が伝わってきました。

■Episode1協力すると約束したはずの夫が…近くの実母も頼れず孤独に(0歳男の子のママ)

在宅夫はコーヒーおねだり&ソファでゲーム

実家は車で15分の距離で、産後は里帰りする予定でした。でも、妹の子どもが学校から新型コロナウイルスを実家に持って帰るリスクなどを考え里帰りは諦めることに。夫は在宅勤務なので、夫婦で頑張って、どうしてものときは助けてもらおうとなったのです。

ところが夫は体質的に朝の目覚めが悪いせいもあって、自分のパン1枚すら焼かず、朝食が出てくるのを待つだけ。毎朝やると豪語した掃除機がけなどはたった1〜2回やっただけでした。日中はほぼ書斎から出て来ずコーヒーをねだり、暇なときはスマホゲーム。 私がお風呂の支度や家事で慌ただしく動いているときも、山のように動かずソファに座ってゲームをしている夫を見て、孤独を感じました。

近くに住む実家の母も頼れませんでした。私が夫の愚痴を言ってから「まず夫を動かせ」と手を貸してくれなくなりました。夫が会議で本当に動けないときも助けてもらえず。もうすぐ3カ月経ちますが、母は1度も助けに来てくれません。母がフリーの日にヘルプを要請したのに断られたときは、追い討ちを掛けて孤独を感じました。

諦める家事を増やし、夫に協力を要請して自分を少しラクに

人に頼らないで回るよう、諦めてやらない家事をつくりました。窓のサンをきれいにする、玄関を毎日掃く、キッチンのコンロをきれいにする、洗濯物を畳むなどの家事は諦めました。

夫が唯一、食事だけは作ってくれます。というのも、夜泣きや授乳で眠れなくて、目を真っ赤にしてぼーっとしている様子の私を見て、「できることある?」って声を掛けてくれたのです。そのとき、「朝、パンを焼くだけでいいからやってほしい」と伝えました。そして同時に、寝られなくてつらいこと、それによってちょっとしたことでもつらくなることがあることを伝えました。すると夫は、元々得意な料理を頑張ると言ってくれました。

洗い物はしないし、キッチンも床も汚れるけど、大袈裟に反応して持ち上げ、常備菜も作ってもらうようにしています。

子どもが生まれたときの写真を見て活力に

スマホに入っている子どもの写真を見て癒やされ、活力にしています。特に生まれたときの写真を見て、「この子は私が守り育てるんだ!」と思い返すようにしています。

■Episode2あんたの子どもでもあるのに…!帰宅は月に数回の夫(1歳男の子のママ)

ブラック企業勤めで多忙な夫は子どもに無関心

夫はブラック企業で超絶忙しく、いつ帰宅するのか分からない日々でした。年度末、夫の希望で里帰り出産から戻ったのですが、その月、夫は2回しか帰って来ませんでした。

子どもの様子などLINEしても数日既読にならないのはザラ。初めての子育てにたったひとりで向き合いました。一番成長する時期に夫と感動を共有できなかったのは悲しかったです。 あんたの子どもでもあるのに……。

「あ。私を助けてくれる人はいない」洗剤がひっくり返って大泣きした日

伝い歩きがじょうずになったころ、お風呂前に子どもの服を脱がし、うんち漏れの服を洗っていました。そのとき、子どもが立ち上がって洗剤が床に。洗濯機の防水パンにも広がってしまいました。洗面所では子どもが洗剤の上を立ち上がっては滑って、また滑ってを繰り返してギャン泣き。洗剤を置く位置が甘かったと反省しつつも、耳につく大きな泣き声、後片付け、うんちの付いた洗いかけの服――。目の前に広がる光景に、声を上げて大泣きしてしまいました。何かの糸が切れた瞬間でした。

夫に頼れない。結局つらくてもひとりでするしかない。現実の小さなストレスが溜まりに溜まって爆発したんだと思います。「あ。私を助けてくれる人はいないんだな」って気付きました。

夜泣きが激しくなっても知らん顔の夫。限界感じて実家へ

生後6カ月ごろから急に夜泣きするようになりました。 1時間大声で泣くなんて日常茶飯事で、2時間くらい連続で泣くこともあり、それが朝まで繰り返されていました。月に数回しか帰宅していなかった夫は、夜泣きが始まると社員寮に泊まるように。あからさまな態度が腹立たしく、悲しくなりました。

私はとうとう実家に泣きつき、1カ月半ほど実家へ帰ることに。実家の両親や兄弟は在職のため、家事の量は非常に増えましたが、精神的な安定感が得られたのか、子どもも再び生活リズムが戻りました。

気晴らしをしようと支援センターに行きましたが、親しい間柄ではないので気を使って疲れます。仕事が好きなわけではないですが、今は復職が一番の楽しみです。

■Episode3夜泣きをあやす私に背を向ける夫。諦めることで気持ちに折り合い(2歳女の子のママ)

一番頼りたい人に見放されたような絶望感

夫は出産当初から深夜までの残業がある上、新生児は怖くて触れず、ほぼ育児にはノータッチでした。両実家とも遠方で、コロナ禍の影響もあってママ同士の横の繋がりもなく、100%ワンオペ育児です。

強く孤独を感じたのは、娘がまだ首も座らない生後2カ月のころ。今もですが、出産時から夫は夜起こされるのを嫌がり、ひとりリビングで寝ていました。夜中に泣き止まないので、娘を抱いてリビングを通ってベランダへ出たとき、リビングで寝ていた夫はうるさいとばかりに寝返りを打って、こちらに背中を向けて再度寝たのです。

泣いている娘以上に泣きたくなりましたし、心底「育児がつらい」と思いました。首が座らない赤ちゃんを抱いたまま窓を開けるだけでも大変なのに、なぜ一番頼りにしたい人にこんな仕打ちをされなければならないのか……。そう思うとつらくてたまりませんでした。 孤独はいまだに解消されていませんが、諦めることで自分の気持ちと折り合いをつけています。

保育園への送迎はいつも私。つい、他の家庭のパパと比べてしまう…

娘がまだ0歳のうちに、保育園に預けることになりました。 久しぶりの社会復帰、新しい環境というだけでもそれなりの負担がありましたが、そんな状況でも夫は一切手を貸してくれませんでした。 フレックス勤務なので、出勤はいつも午前10時過ぎ。園に送る余裕くらいあったかと思いますが、私が出勤前の午前8時に連れて行き、お迎えは駅から走って午後6時のお迎え時間に間に合わせていました。

他のご家庭と比べてはいけないと思いつつ、送迎時にパパが来ていると、なぜうちは……とつらかったです。 その後コロナの影響で夫の会社が在宅推奨となり、自宅にいるようになったため、交渉して送迎は協力してもらえるようになりました。

孤育てのつらさを共有したい…

ワンオペ育児のつらさを共有できる人がなかなかおらず、寄り添ってくれる人がいないときは孤独を感じます。イライラして娘に当たってしまったり、どうしようもなくなって涙が止まらなくなることもあります。

誰かに置かれた状況を話しても、「そういう時期だからね~」と軽く流されてしまうととてもつらいです。野菜や魚が大好きなので、八百屋さんや魚屋さんに行って気晴らししています。なかなか実現できないけれど、田舎に帰って自然の風景に癒やされたいです。


育児で一番大変な時期に夫の理解がないのは、本当につらいもの。ひとりで抱え込んで倒れてしまう前に、声をあげて助けを求めてほしいと願っています。
各自治体によって違いはありますが、子育て支援サービスなどを活用するのも一案です。
どうか育児を頑張るすべてのママたちが笑顔になれますように。

文・編集/大楽眞衣子


著者:ライター 大楽眞衣子

社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。

ベビーカレンダー編集部

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