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【矢口真里】「ママとしての夢は息子と夫のキャッチボールを見ること」

  • 2022.4.26
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モーニング娘。全盛期の伝説のメンバー、矢口真里が語る「現役時代、今、そして、あの時のこと」

伝説のアイドル、モーニング娘。の2期メンバー、矢口真里さんがVOCEウェブサイトのロングインタビューに登場! 楽曲を彩る「LOVEマシ~ン♡」や「セクシービーム!」というセリフでその存在感を世に知らしめた矢口さんは、メンバー1のトーク力を誇り、芸人顔負けのバラエティセンスでも脚光を浴びた存在。その圧巻の“腕前”を今回のインタビューでも惜しみなく披露してくれました。モーニング娘。を卒業して17年経った今、現役時代から現在まで矢口さんが4回にわたって語り尽くします。まっすぐに何も隠さず、逞しく前向きに生きる姿勢は、VOCE世代にとって学ぶところも多いはず!

子煩悩で面倒見のいい旦那さんと母のフォローが最強。もはやママの私は不要!?

矢口真里さん
――2人の男の子のママになって大変だと思うことはありますか?

矢口さん(以下敬称略)
「子どもたちが言うことを聞いてくれないとか、そのときに大変だと感じることはあっても、子育てが辛いというほどのことはないですね。というのも、私の場合、母親も妹も近くにいて、しょっちゅう子どもの面倒を見てもらえるという恵まれた環境なので、正直、世の中のママさんたちと比べるとずいぶんと助けてもらっていると思います。仕事のときに預けるだけでなく、休日も暇さえあれば家族揃って実家に行っちゃう(笑)。家より居る時間が長いことも多々! そんなふうに親や姉妹に頼り切っている分、経済面に関しては負担したりして感謝の気持ちを還元しています。実家に不備があればリフォームしたり、エアコンが壊れたら即買ったりする……という感じで。親もそれを喜んでくれているので『子どもを保育園に入れようかな?』と相談したときも、『入れなくていい! 私に任せて!』という感じでした(笑)。あと、旦那さんの存在も大きいですね。仕事を定時で終えたあとはすぐに帰宅して子どもの面倒を見てくれますし、休日は“子どもファースト”で過ごしてくれるので大助かり。料理も上手ですし、寝かしつけもできる……、正直、私いなくても子どもが育てられるんじゃない!?というレベルです」

――世の中、「夫が子どもを見てくれない!」問題で、夫婦喧嘩が勃発しがち! 旦那さんが自発的に子育てに参加してくれるなんて、矢口さん幸せ者ですね。

矢口
「旦那さんはもともと子煩悩なのですが、以前は仕事の付き合いも多く、子どもと向き合う時間が今ほど取れていなかったので、自粛生活がプラスに働いたというのもありますね。旦那さんが外に飲みに行く機会が減ったことで、さらに旦那さんと子の関係がぐっと近寄った気が。そのおかげで、ママ(私)抜きでも成り立つようになり、長時間出かけられるようになりました。話が少しそれますが、息子は眠くなると肌を触ってきます。そのときにパパのヒゲを感じるとママじゃない!と気づき、それがぐずるきっかけになることもあるそう。なので、最近はママになり切るためにヒゲ脱毛を本気で検討していて、そこまで、子どもに寄り添ってくれる旦那さんで本当にありがたいなと」

居心地のよい旦那さんと“映えない”ツマミで地味に家飲みするのが楽しい時間

矢口真里さん
――なかなか外に遊びに行くのも難しい環境に……。そんな今、ご夫婦の息抜きになっていることはなんですか?

矢口
「今、お取り寄せグルメにハマっていて、それを食べながら日本酒を“ちびちび”やることですかね(笑)。私と旦那さんはもともとそういう渋い趣味が似ているので、2人で、お取り寄せした牡蠣をフライパンで蒸したものに、ネギとポン酢を乗せて、貝に口付けて汁を飲み、身をハフハフ食べて熱燗を飲んで、『くぅ! 沁みる』なんてことを夫婦で楽しくやっています(笑)。お取り寄せグルメは、もう生きがいっていうレベルに達していて、週末になるとなにかしらオーダーしています! それがまた美味しくて! でも、外に食べにいくよりずっと安上がりだし、子どもと一緒にお店に行くとなにかと気を使っちゃうけど、家なら解放的に飲めるのでママの息抜きとしてもめちゃくちゃおすすめです」

――そんな素敵なお食事をインスタで公開したりはしないのですか?

矢口
「とにかく絵面が地味すぎで(笑)。さっきお話しした牡蠣も“画力”はあっても“映え感”はゼロ。テーブル全体なんて撮影したらただの場末の居酒屋みたいにしか映らないと思います(笑)。週1~2ペースでお取り寄せグルメを取り入れた食事をしているのですが、よっぽど珍しいものでないとSNSにはあげないですね。もともと料理はあまり得意ではないので、人様に見ていただくほどの仕上がりにならないんですよね。餃子を焼いてお皿に盛ってもつぶれて、バラバラになるし。それから、鍋が好きなのでいろいろな具材をお取り寄せして冬は週3回ペースで食べることもあるのですが、それもどうにも映えない。それに、子どもが好きな料理もシラスごはんとか、卵ごはんとか、うどんとか、すごく地味なので、掲載を自粛しています(笑)。でも、見栄えが悪くてもおいしければOKかなって。そんなタイプなのでインスタに料理を載せるのはかなり向いていないのです。そういう意味では、旦那さんのほうがパパッと気の利いた料理をつくれるのでインスタ向きかも」

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旦那さんと息子のキャッチボールシーンを想像するだけで萌えます♡

矢口真里さん
――ママとしての夢はありますか?

矢口
「夢というか、いつか見たいと思っているのが、旦那さんと息子のキャッチボールシーン。それを見られたら、もう私の人生MAXですね。子どもを産む前から、いつかそんなシーンを見てみたいと思っていて、それもあって男の子が産みたいと思っていました。旦那さんと息子がグローブをして、バスッって球のいい音がするくらい、ちゃんとしたキャッチボールをしている姿を見られたら感無量! 長男がまだ2歳なのでもう少し先の話になるかな。もし、それが叶ったら嬉しすぎて『もう死んでもいいかも』なんていうのは言い過ぎですが、人生のピークを迎えてしまうかもしれない(笑)」

――お子さんが生まれ、ママになって自分でも驚くほど変わったと思うことはありますか?

矢口
「子どもが好きになりました! もともとは、ちょっと苦手意識がありまして……。というのもミニモニ。時代に後ろで踊る多くのキッズと共演したときに、芸能界のお子さんというのもあってすごく大人びていたので、『え? 子どもってこんなしっかりしていたっけ? 私より対応が大人じゃん!』って、ちょっと引いたというか(笑)。そんな印象が一変したのは甥っ子が産まれてからですね。もうメロメロになっちゃって、完全な“叔母バカ”に! そこから、ほかのお子さんもめちゃくちゃかわいく感じるようになりましたね。実際に自分が母親になってからは優先すべきものが完璧に変わりました。子どもを産むまでは、自分のことを考えて、自分のためにどうすべきか……という自分が中心で人生が回っていましたが、ママになってからは完全に“子どもファースト”になりました。この先、息子たちの運動会、学芸会……といったたくさんの行事があると思いますが、そういうときは仕事をオフにしていただくと決めています! だって、子どものがんばる姿を生で見たいですもん! でも、涙腺崩壊するのは間違いないですね。すでに今、お友達のお子さんの発表会とか見に行くだけで泣いているので、それが自分の息子たちとなったらおそらく号泣しながらお遊戯とか見ることになりそうですね」

母さんが夜なべをして~♪ 切り絵をやっています

矢口真里さん
――子ども優先の毎日の中で“自分時間”はありますか? 息抜きはできていますか?

矢口
「自分のための時間は、子どもを寝かし付けたあとですね。夜な夜な、切り絵をやっています。あと、ジグソーパズルやゲーム、漫画の一気読み……なども。切り絵は、趣味のひとつなのですが、黙々と切り込みを入れながら絵を仕上げる“無”になれる作業が好きで、これは、昔からよくやっています。集中しすぎて気づいたら“ど深夜”になっていて、気づけば、あと数時間で子どもが起きてくるような時間になり、やってもうた……と寝不足に陥ることが多々あります(笑)。旦那さんは、私にとってこの時間が大事な息抜きだとわかってくれているので、『無理しすぎないようにね~!』などとそっと声をかけて放っておいてくれます。でも、根詰めて切り絵などをする姿があまりに昭和の母のようだったみたいで、『母さんが夜なべをして~♪』というBGM付きでストーリーズにあげていましたけど(笑)」

矢口真里

1998年にメジャーデビューしたアイドルグループ、モーニング娘。に2期メンバーとして加入。国民的アイドルグループのメンバーとして一世を風靡した。2005年にはモー娘。の第3代リーダーに就任。同年、グループから卒業した後は、タレントとして活動。どんな映像にも最高のリアクションをすることから“ワイプモンスター”と呼ばれ、バラエティ番組からひっぱりだこ状態に。その後、1年半の休業を経て、現在は、再びバラエティ番組を中心に多くのメディアに出演。高いトークスキルと人の魅力を引き出す能力を武器に、MCとしても活躍する。2歳と1歳の男の子のママ。

黒ドットワンピース¥61600/コルコバード(フィルム) ピアス¥5300/laurora nuova パール付サンダル ¥16500/ダイアナ(ダイアナ銀座本店)

撮影/榊原裕一 ヘアメイク/大島知佳(レーブ) スタイリング/馳尾潤子 取材・文/金子優子 構成/剱持百香

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