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今日のランチは86歳のおじいちゃんが担当。ドイツの台所はジェンダーフリー【日登美のタベコト in Berlin・21】

  • 2022.4.23
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ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイ、第21回です。

ドイツの台所はジェンダーフリー

イースターホリデーには夫の祖父母のうちに招かれて家族でゆっくり過ごしました。 おっきなお家で集うのはたのしいのだけど、ただでさえ我が家は大家族。今回はさらに増え、ご飯の準備は大人10名に子ども2人とあって毎回結構大仕事なんです。これでも今回は我が家メインなんで少ないくらい。多い時にはこの倍以上の人数の食事を用意することも。

この日のランチはおじいちゃん担当。気に入ったレシピはファイルしてあるらしい。
典型的ドイツの朝ごはん、パンにジャム。やっと慣れてきた。

しかもドイツ人。めちゃくちゃ食べる(笑)。だから量もすごい。さらに、ベジタリアンがいたり肉好きがいたりとバラエティーも求められる。その上、食後のデザートが必須! てか、デザートは食事の一部。という訳で、みんなでルーティンを組みながらワイワイ料理をしています。1日のメニューはだいたい、朝はブロートヒェンと呼ばれる丸いパンに自家製ジャムなど甘いものをつけて食べ、昼にしっかり料理したものにデザートを食べて、夜はその残りを食べたり、パンにサラミやチーズ、スプレッドなど簡単なものを食べます。

イースターの卵がたくさん。これを消費する卵料理もお祖父ちゃんが作ってくれました。
うちではでてこない(笑)、甘いパンを朝から食べられて嬉しい娘。

料理は私は苦にならないので、毎回台所にいるのですが、台所に立つのも、メニューを考えるのも、もちろん私やおばあちゃんだけではありません。80歳を超えるおじいちゃんだって現役バリバリで10人以上の料理ができちゃいます。 義父も料理が得意で、なんなら女性陣より上手いくらい。 できる人、好きな人がどんどん作る。男とか女とか、まして歳も関係なく、料理する。この在り方、さっぱりとしていて気持ちがいいです。

庭でハーブやジャム用ベリーを育ててジャムにするのも男の人の仕事、という我が家。
イースターの卵消費料理。おじいちゃん定番。玉ねぎ、ベーコン、マスタードで作ったソースにゆで卵を切って加えたソースにして、ジャガ芋と食べるドイツ料理。サラダは私が担当。
86歳のおじいちゃんのトマトパスタ。かなり美味しい。すごくない!?

今や時代はジェンダーフリー。暮らしの中でもそれを感じられるドイツの台所です。

まだ静かな朝ごはん前の食卓。
食後のデザートは私担当。1.5リットルの特大豆乳プリン。今、戦争で小麦粉が買えず、ケーキ以外のスイーツで乗り切った今回。
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