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「君に一つ、質問をしようかな」すこぶる面倒そうなトークの始まり☆ 業界人おじさんのとまらいマウント攻撃【私がマッチングアプリで出会った男】

  • 2022.4.23
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出戻り!マッチングアプリ飯

昔はネガティブなイメージも多かった「マッチングアプリ」ですが、最近では、「私たち、アプリ婚です♡」という声もよく聞くようになりました。

そして何を隠そう、私ライターNも、このマッチングアプリで過去に恋人を作った張本人です!

しかし、ラブラブハッピーな日々も今は遠い昔の話となり、気が付けば28歳、春。
「このままではあっという間に『29歳、春(独身)』になってしまう!」ということで、この度、マッチングアプリに出戻りました!

マッチングアプリの世界には様々な男性が存在し、その男性の数ほどドラマがあります。
どうかこのドラマの最終話が感動のフィナーレとなることを心から願って、実際に私が体験したガチデートの数々をご紹介します。

「即デート型アプリ」に初挑戦!

今回のデートのお相手は13歳上のJさん。

ar(アール)web

私と同じようにマッチングアプリを駆使して恋活をしている友人に勧められ、いつもとは異なるマッチングアプリを使用した結果、今までで一番年の離れた方とマッチングすることに。

このアプリ、いつものアプリとは異なり、「マッチング→メッセージ→LINE交換→デート」の一般的な手順をすべてすっ飛ばし、マッチング後即デートという非常にアグレッシブなもの。

前々から存在は知っていたものの、メッセージ重視型の私としてはイマイチ信用が出来ず使用するに至らなかったのですが、友人曰く、「無駄なやり取りがない分ダメだった時のダメージが少なくて済むし、我々アラサーにはゆっくりメッセージのやりとりをしている暇なんてないから即会えるこのアプリは効率がいい」とのことで、その言葉を信じ今回初めてダウンロードすることになりました。(アラサー仲間からの言葉ほど胸に刺さるものはないですね…)。

業界人おじさんとの接待デートスタート

以前より会話に困る&結婚が考えづらいという理由から年齢が離れすぎている方とのマッチングは避けていたのですが、初めて使うアプリだったこともあり、まずは試しにと、初めにコンタクトをとってきてくれたJさんと会うことに。アプリの特質上、お会いするまで事前情報がほとんどない状態だったのですが、実際に会ったJさんは、普段会社でお会いする40代の方々とは異なる雰囲気で、いわゆる「業界人」臭がプンプンするような、言葉を選ばずに言うと「めちゃくちゃ昭和のバブル時代の重鎮テレビマン」のような方でした。

お店に入ってからも話題はほとんどJさんの仕事の話と、仕事が忙しいせいで恋愛をしている暇がないという「別にモテないわけではないんだよ報告」が9割を占めており、いつかの中目黒で会った恐怖の業界人との夜を思い出しながら適当に相槌を打っていると、ようやくJさんから「ところでNさんは何の仕事をしているの?」と私に関する質問が。

正直Jさんと今後お付き合いするイメージは会った直後から全く湧いていなかったため、適当なウソでごまかそうかとも思いましたが、咄嗟にウソが出てこず正直に「ライターをしています」と回答。すると、「それなら業界も近いし、Nさんに一つ質問をしようかな」と何やらすこぶる面倒な流れに…。

「『タイタニック』っていう映画の中でさ、一番かわいそうな存在って誰だと思う?」
Jさんからの突然の質問に意図をくみ取れないまま、「やっぱり最後に死んじゃうしジャック(ディカプリオ演じる主人公)ですかね」と適当に返すと、「それは凡人の回答だね。君も業界人の端くれならもっと考えないと。正解はさ、『ローズの新しい結婚相手』だよ。ローズはジャックのことを想いながらもその人と結婚するわけだからその男性が一番かわいそうなんだよね」とのこと。(その場ではこれの3倍ぐらい長い話をしていましたが後半ほとんど聞いていなかったため割愛)

その後も、「この作品は一番何を伝えたかったのか分かる?」「この曲を聴いてどんなイメージが湧いた?」など、独特な業界人トークがさく裂。
正直どの質問に対しても「答えなんて作った本人にしか分からないだろ」と思っていたのですが、とにもかくにも早く帰りたかったため愛想笑いを続け、最後にJさんがプロデュースしているというシンガーソングライターの女性のCDを謎に2枚もらったのち、解散。もちろん2回目のデートをすることはなく、このアプリも即スマホから消すことに。

ちなみにデート後のLINEでは、「もしこういう業界に興味があるなら今度シンガーソングライターの子のLIVEがあるから招待してあげるよ」と、最後まで業界人感が満載でした。
やはりこの手のマウントおじさんとは相性が悪いようです…。

ライターNのアプリ飯は(残念ながら)まだまだ続きそうです。

Illustration:室木おすし Text:Tanaka Nanami

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