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「春は転職活動が不利になる」4月に多い絶対やってはいけない転職のパターン

  • 2022.4.21
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転職活動の成否に時期は関係あるのか。キャリアアドバイザーの江﨑麻里奈さんは「春は転職活動に不利な季節。そんな時期だからこそ、やってしまいがちな失敗のパターンを知り、転職に向けた種まきをしてほしい」という――。

春の景色のなか、大きく跳躍するビジネスマン
※写真はイメージです
春の転職活動は難しい

これまで多くの方の転職の支援をしてきた中で、特に4月から5月にかけては転職活動が難航しやすい時期だと感じています。理由は2つあります。

1つ目は、新卒の受け入れで忙しい時期なので、人事採用担当や面接を担当する現場責任者、役員もそれどころではなく、「中途採用はいったんストップ」という会社が多いことがあります。採用プロセスを新卒と中途で分業している会社では大きな影響はありませんが、多くの企業では、同じ人が新卒採用と中途採用に関わっています。すると、4月は来年度に向けた新卒採用が盛り上がり始める時期なので、中途採用の面接を進めようとしても、面接官が忙しくなって日程調整がうまくいかず、GW明けまで選考結果が出ないということもしばしば起こります。

2つ目は、経験の浅い分野への転職だと、直近で入社した優秀な新卒社員と比較されて落とされやすいからです。高いスキルを持った経験者であれば、いくら人事採用担当が忙しくても「積極的にお会いしたい」と思ってもらえるものですが、経験の浅い分野へのポテンシャル採用やチャレンジの中途採用の場合は、なかなかそうはいきません。

特に新卒社員が優秀な場合は比較されることになり、「新卒じゃないのにこの程度か……」と、ビジネスパーソンとしてのレベルが低いと判断されてしまいます。「新卒社員に比べて、年齢も希望年収もずっと上の中途社員を採用するメリットがない」と厳しいジャッジをされることがあるのです。

最近の新卒社員は、学生時代に起業やインターンで積極的にビジネス経験を積み、丁寧に業界研究をしてスキル習得するなど、努力を重ねている人がたくさんいます。しかも、生まれながらにインターネット環境に慣れ親しんだ「デジタルネイティブ」。この時期の転職のチャレンジは、こうした若手と比較されてしまうために、中途採用の転職が厳しくなるのです。

今頭に入れておきたい「転職の失敗例」

その一方で、春は職場で新入社員を迎え、「自分は一体いつまでこの会社にいるのだろう?」と、つい自分自身のキャリアを見直してしまう季節でもあります。そんな「漠然と転職を考え始めがちな時」だからこそ、安易な転職をしないよう、よくある失敗を見て気を引き締めてほしいと思います。私がこれまで見てきた、30代に多い転職の失敗例をご紹介しましょう。

上司や同僚が転職、「後追い転職」で後悔

春は別れの季節でもあります。慕っていた上司や、手塩にかけて育てた部下からの突然の退職報告、といったこともあるでしょう。

特に女性の場合は、家族や友人以上に共に時間を過ごす「一緒に働く人」「職場の人間関係」を重視する傾向があるようです。このため、慕っていた上司や仲良くしていた同僚、後輩の転職にショックを受けて、「私も転職しようかな……」という思考に陥りやすいのです。

しかし、他人の転職に流されるのは危険です。転職先では、新たな仕事を覚えて環境に慣れるまで、膨大なエネルギーを使います。転職の目的がはっきりしないまま、漠然とした不安にかられただけの、上司や同僚の「後追い」転職では、モチベーションを維持できず挫折してしまいます。

転職のタイミングは人それぞれ。上司や同僚の転職を、自分のキャリアを考えるきっかけにするのは良いことですが、なんとなく気持ちが揺らいで見切り発車で転職をするのは考えものです。

転職には準備が必要です。春は前述の通り、転職には向かない時期ですから、この時期を使ってまずは、キャリアカウンセリングを受けて自分の経験を棚卸ししたり、職務経歴書を更新したり、将来のキャリアプランを立てて不足しているスキルを補う努力をするなどの「種まき」をしておきましょう。

ライフイベントを“想定して”キャリアダウン

特に女性は、結婚・出産・育児・介護といったライフステージの変化に柔軟に対応する必要があります。このため、「未然にリスクを回避するために」と、早いうちから働きやすい環境を求めて転職を考えてしまう傾向があります。しかし、せっかく年収を下げてまで「女性が働きやすい」仕事に転職したのに、想定外の未来がやってきて、安易な転職を後悔する女性もまた多いのです。

例えば、結婚や出産を想定した動き方を望み、残業が少なく責任もあまり重くない仕事に転職したのに、結果的に独身で過ごすことになる場合があります。また、子供のいない人生を歩むことになったり、離婚を経験したりすることもあるでしょう。「忙しくてもいいからもっとやりがいのある仕事をしたい」「頑張っても思うように収入が上がらない。昇進につながらない」と不満を抱え、「何のために転職したのだろう?」と後悔してしまうわけです。未来の状況が確定していない段階で、「キャリアダウン」につながる転職をすることは避けた方がよいでしょう。

また、「今の職場では、これまで女性が産休育休明けで復帰した前例がない」「リモートワークや時短勤務、フレックス等の柔軟な制度がない」といった理由で、「この職場ではライフイベントの両立ができない」と思い込んでいる女性は意外と多いようです。しかしそれは、単なる思い込みという可能性もあります。「上司と本音のコミュニケーションが取れていないだけ」ということも多いのです。

業務でミスをして落ち込むビジネスウーマン
※写真はイメージです
あきらめる前に相談を

上司や人事部に、思い切って腹を割って相談してみたところ、子育てや介護など、個人の事情に合わせて勤務時間を変えてもらえたりと、協力が得られたというケースは増えています。2022年度からは、男性の育休取得を促進する改正育児・介護休業法が施行され、会社として、出産や子育てなどの社員のライフイベントに理解を示し、制度に柔軟性を持たせる取り組みが広がっています。

決められた制度を社員全員に適応させるのではなく、個々の状況に合わせて寄り添った対応を行う会社は、ひと昔前に比べてぐっと増えました。自分の将来のライフステージの変化について不安を持っているなら、何もしないであきらめてしまうのではなく、上司や人事部に相談してみてはいかがでしょうか。

目的がないまま「新しいことに挑戦」

ここからは、女性に限らず、一般的に多い転職の失敗例をご紹介します。

何年も同じことをしていれば「飽きる」のは当然のことです。どの仕事に転職しても、だいたい3年くらい経つと、こうした「倦怠期」が訪れます。しかし、その度に転職していてはキャリアの積み重ねができず、将来に不利に働く可能性があります。

倦怠期を打開しようと、現職に特段大きな不満がない状態で転職したところ、離れたことで初めて、これまで見えていなかった以前の職場の良さに気付くこともあります。例えば、新卒で大手企業に入社した人に多いのですが、転職してみて初めて、大手企業のネームバリュー、手厚い福利厚生、新卒入社の同期のつながり、安定した給与のありがたさがわかる、ということがあります。また、転職先で新たに人間関係を作り上げるのは大変ですから、心許せる同僚や上司と仕事ができていた前職の職場環境を振り返って、後悔することも。

「マンネリ化してきたな」と感じた時は、上司に相談して新たな役割を与えてもらったり、部署異動を試みたり、副業をしてみるというのも選択肢のひとつです。

SNSで目にした情報に影響されることもあるでしょう。学生時代の友人が、憧れの有名企業に転職したことを知ったり、好きなインフルエンサーが趣味や好きなことを仕事にして活躍している様子を見たりすることで、「私も転職を」という気持ちになってしまうというわけです。

こうした、誰かへの「憧れ」の気持ちから大きなキャリアチェンジを試みる人がいますが、憧れの気持ちは、その人が自分にないものを持っているから起こるもの。少しでも近づけるよう、スキルアップを目指して努力するのは良いことですが、自分に合わない仕事に無理なチャレンジをしてしまい、結局転職先もすぐに辞めてしまう人が、毎年必ずいらっしゃいます。

転職できても後が大変

また、転職市場には目的意識を強く持ったライバルがたくさんいるので「やりたいことははっきりしないけれど、今の仕事以外の新しいことに挑戦したい」といったキャリアチェンジは、なかなか実を結びません。うまくくぐり抜けて入社できたとしても、目的意識を持った同僚には到底かなわず、活躍の場を見つけられないということになりかねません。

「転職」という選択をすべきか、それとも本業を継続しながらプライベートや副業で欲求を満たすのか。最近はスクールや副業の機会も増えていますし、社会人インターンやカジュアル面談のプラットフォームもありますので、力試しをしながらじっくり検討してみる必要があるでしょう。

スキルを手に入れた“つもり”で苦戦

もう一つ多いのが、「スキルを手に入れた“つもり”」になり、転職で苦戦するケースです。

ネットショッピングが普及し、スマホで「ポチッ」とするだけで、欲しいものが簡単に手に入る、便利な世の中になりました。キャリアの領域でも、最近はオンラインスクールやe-ラーニングのプログラムが充実し、お金を払えばさまざまなスキルがスマホやPCで手軽に学べます。しかし、申し込んだだけで満足してしまい、最初だけかじって最後まで受講しなかったり、情報をインプットしただけで「実践できる」気になってしまう人も多いようです。そして、スキルがきちんと身につかないままで転職活動に挑んで苦戦する人も増えています。

e-ラーニングでプログラミングのコースを受講し、プログラミングの知識は得たものの、実際に手を動かしてシステムを1から構築したことはない。プログラミングスクールで学び、テキストをコピペすればプログラムが書けるが、ゼロの状態から素書きをしたことがない。こうした場合は、いくらプログラミングの知識があっても、スキル不足と判断されて選考で落とされたり、何とか転職できた場合も成果が出せず、挫折してしまうことが多々あります。

どんな分野であれ、スキルを磨くためには泥臭く手足を動かしてアウトプットを出し続け、実践を積み重ねることが欠かせません。特に、新たな分野に挑戦しようとする場合は、相応の努力が必要だということを、忘れないでほしいと思います。

江﨑 麻里奈(えさき・まりな)
キャリアアドバイザー、SHE inc. 事業推進 GM
短期大学を卒業後、自動車会社の事務職や美容業界でカウンセラーとして勤務。2016年〜2020年まで株式会社キャリアデザインセンターCAマネージャー。中途採用領域のキャリアアドバイザーとして通算1万名を超える求職者の相談や面接対策トレーニングを担当。その後HR Tech企業を経て現在は教育・コミュニティ事業を運営するSHE株式会社に勤務。個人の活動としてコミュニティ型転職支援サービス「転職カレッジHONEST」を主宰。その他、若手の転職を支援するキャリアカウンセリング等を実施している。

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