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【福岡】容器持参で脱プラスチック!欲しい分だけ、量り売りの店①

  • 2022.4.20
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脱プラスチックの一環として注目されている“量り売り”。 欲しい分だけ購入できるので、食品ロスや無駄遣いの削減にもなりますね! そこで今回は気になる福岡県内の量り売りの店を紹介。容器を持参して、出かけませんか。

楽しく、おいしく、おしゃれに、必要なだけ!
POCO MUCHO(ポコムーチョ)
出典:リビングふくおか・北九州Web

「プラスチックをなくすことは難しいけど、ごみの出ないような使い方をちょっとでもできないかと思って量り売りの店を始めました」と店長の柳瀬基喜さん(中央)

ナッツや砂糖不使用のドライフルーツ、チョコレート、スパイスやはちみつ、油、調味料などを1gから量り売り。おしゃれな店内にワクワクします。 なかでもナッツからその場で挽くピーナッツバターは濃厚で粒の粗さを選べて人気。

出典:リビングふくおか・北九州Web

左から週替わりバターの「濃厚ピスタチオバター」(10g/82円)、できたてピーナッツバター(10g/55円)、できたてアーモンドバター(10g/65円)

ナッツやチョコレート、グラノーラの機械がズラリと並ぶ中、オリジナルミックスを作れるのも楽しいですよ。

出典:リビングふくおか・北九州Web

洗剤や掃除用クロス、重曹なども量り売り!

IT企業を経営していた柳瀬基喜さん。「これまで海外生活、IT事業と好きに生きてきたので、正反対の昔ながらの丁稚奉公がしたかったんです。自分の手で食べ物を作り、薪を割り、焚き、ちゃんと二本足で立って生きていく感じ」とインドでの瞑想修行、遊牧民との生活を経て岡山県の山の中にある自然食宿の先駆けである「百姓屋敷わら」の船越康弘氏のもとへ。「根本的に何のために生きているのか」を追求しました。

修行がひと段落し、親孝行をしようと実家のそば屋さんを手伝いましたが、「それまでの山暮らしに比べ、飲食店から出るゴミの量を見て、何か少しでもできることはないか」と、量り売りのお店をスタート。「子供を連れて買い物に行ったときに、なんのためにこういうお買い物の在り方があるのか、説明できるのって意味があると思うんです。何を食べるかも大事ですが、まずはワクワク楽しく、お天道様に迷惑をかけない最低限のゴミを減らす事だったり、自然に還らない洗剤を使わないことだったり、きれいな地球を残すきっかけができればと」。

出典:リビングふくおか・北九州Web

量り売りの楽しみ方に沿って買い物スタート!分からないことはスタッフに気軽に聞けます

買い物の際は容器持参がおすすめですが、屋台から寄付してもらった瓶や、お客さんから寄付してもらった袋があり、ふらっと気軽に立ち寄ることができます。「なんだろうこのお店?と近くの人が入ってこられます。一人暮らしのおばちゃんもいらっしゃいます。スーパーでお買い物する際はなるべくセルフレジと機械的になりがちですが、ここで買うためには話さないといけない。昔の駄菓子屋ではないですが、寂しくない買い物ができる場でもあれば」と柳瀬さん。

家の近所にもこんなお店が欲しいのですが、多店舗展開の予定はないのでしょうか?

「今のところは考えておりません。ただ、全国から同じようにお店をオープンしたい方が増えていますのでいろんな店舗と一緒に仕入れを、量り売りならではの価格メリットが出せるようなやり方もいずれできたらいいなと思います」

1店でもこんなお店が増えて、より安く少量で買えるとうれしいなあ…。

出典:リビングふくおか・北九州Web

POCO MUCHO 福岡市中央区白金1-10-30 ℡092-525-0025 営業時間 11:00~19:00 定休日 月曜 https://pocomucho.jp/

すすぎも柔軟剤も不要!自然を守る“ご当地洗剤”の輪
伊都の国洗剤hinata(ヒナタ) 量り売りステーション

「できるだけ洗剤を減らして水を汚さない暮らしを提案したい」と登山家が作った「がんこ本舗」の洗剤。すすぎや柔軟剤が不要で、さまざまな種類の衣類を洗えます。 福岡市西区在住の園田克彦さん・みどりさん夫妻は、排水を減らし糸島の自然を守るため、同社から技術を学び、2021年5月に工房を立ち上げ、「伊都の国洗剤hinata」を作っています。洗浄成分は100%植物由来。青森ヒバ油、および糸島周辺のスギとヒノキの間伐材から自家抽出した精油が入った“ご当地洗剤”です。 「スギやヒノキを使ったのは、糸島の林業を活性化させるためでもあります。海や川が汚れるのは山が荒れるから。だから山を大事にしましょう、ということで」と園田さん。

「20倍に薄めると掃除や食器洗いにもなります。食洗器なら40倍でも大丈夫。洗剤メーカーですが、できるだけ洗剤を使わないようにしてほしい(笑)」

出典:リビングふくおか・北九州Web

洗う前に再生紙“くしゅまるくん”で食器を拭くと、さらに洗剤いらず

出典:リビングふくおか・北九州Web

糸島の日向峠をデザインしたガラスボトル入りでも買えます。ボトル代の一部は、糸島の森を守る活動に使われます

美容室やカフェなど、実際に洗剤を使ってみて気に入った人のすすめで、「量り売りステーション」の輪が広がってきています(4/20現在、福岡県内10カ所)。元岡郵便局(福岡市西区)ではミニボトル入りで販売。その他、イベントなどでの出張も。出会ったらぜひ試してみてください。 なお、県外からの問い合わせもあるそうですが、流通から発生するCO2の排出をできるだけ抑えるため、“1年分”ということで3㎏パックのみの販売。これは洗濯375回分だそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「水がいらないので防災日用品にもなります」と、合同会社ひなた製作所代表・園田克彦さん(右)と“洗剤女将”みどりさん夫妻。写真は「いとしま応援プラザ」。10ml/44円で量り売り

伊都の国洗剤hinata 量り売りステーション いとしま応援プラザ 糸島市志摩初30 ℡092-334-2066 営業時間 10:00~18:00、月曜定休 その他の量り売りステーションについての詳細はホームページで https://itohinata.com/ 問℡090-8770-7721(11:00~18:00) イベント予定 ※4/24(日)「九州ヴィーガンフェス」出店 10:00〜15:00、舞鶴公園(福岡市中央区)

不完全なものを組み合わせる楽しさを満喫!
ポスポスマルシェ200

”200円均一SHOP”「ポスポスマルシェ200」では、おもちゃや服飾雑貨の量り売り(10g10円)を実施しています。

出典:リビングふくおか・北九州Web
出典:リビングふくおか・北九州Web

「ポスポスマルシェ200」は、福岡市で3店舗展開している子ども用品の「ポス&ポス」のアウトレットリユース店です

吉田照喜さんは、自身に子どもが生まれたことをきっかけに、「環境を守るためにごみを少なくできないか」「子どもの成長は早いから子ども用品をリユースをしたいけど、リサイクルショップでは探していたものが買えなかった」と子ども用品専門のリユースショップ「ポス&ポス」を始めました。 「きれいさ・品揃えの良さ」にこだわった商品は、おしゃれなママたちに大人気!でも、「きれい」の基準を大切にしているため、買い取りでその基準に満たないものは店頭では販売できず、海外へ。それらも、普段着や保育園でのお着替えには十分活躍できる、というママの声にこたえてできたのが「ポスポスマルシェ200」です。

おもちゃを量り売りしようと思ったきっかけは、パーツが足りないセットのおもちゃを買い取っても再流通が難しかったこと。「お母さんは完全なものでないと買わないけど、子どもはないものでも想像力を働かせて組み合わせることが得意だし、面白がります。楽しく買い足す“エンタメ性”をとっていこう、と対象を大人ではなく4歳の子どもにしました」と吉田さん。スーパーに買い物に来た子どもがついでに寄っておもちゃを選び、その姿を見ながら親や祖父母がいっしょに買い物をする、というケースも多いそう。

また、吉田さんは「育児の便利グッズってたくさんあって、買うまでもないけど、リユースだったら取り入れやすいでしょう?育児は本来楽しいはず。負担を便利グッズを使って減らし、心のゆとりをもち、楽しく幸せな時間を捻出する暮らし方を提案したいです」とも話してくれました。いろんな気づきが得られるお店です。子どもと一緒にどうぞ。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「リユースショップを始めたのは、ごみを減らしたいから。子どもに対して“使っていないおもちゃはごみ”というのはお母さんの押しつけに近い価値観。いらないならごみにするのではなく、お友達にあげる、とかポスポスに持ってきてほしい。次の人に使ってもらう、という“地域循環”をしたいです」と吉田さん

ポスポスマルシェ200 マークイズ福岡ももち店 福岡市中央区地行浜2-2-1 マークイズ福岡ももち1F アクロスモール春日店 春日市春日5-17 アクロスモール春日2F チャチャタウン小倉店 北九州市小倉北区砂津3‐1‐1 1F 問℡090-1738-3714(11:00~18:00) https://post-post.jp/

「リビングふくおか」「リビング北九州」2022年4月23日号掲載

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