容器持参で脱プラスチック！欲しい分だけ、量り売りの店【福岡】②

脱プラスチックの一環として注目されている“量り売り”。 欲しい分だけ購入できるので、食品ロスや無駄遣いの削減にもなりますね！ そこで今回は気になる福岡県内の量り売りの店を紹介。容器を持参して、出かけませんか。

“試してみたかった食材”を無駄なく使い切り

Negozio di Maribo（ネゴチオ ディ マリボー）

"イタリアの町はずれにある小さな商店"をコンセプトに、３年前にオープン。 さまざまな種類のパスタをはじめ、レンズ豆やイタリア米、スパイス、スモークチップなどを10gから量り売りしています。おしゃれなディスプレイと店長の陽気な人柄で、イタリアの市場に来たかのような気分に。 「イタリアではパスタの量り売りは一般的で、さまざまな形のパスタを家庭で楽しんでいます。珍しいパスタも試してみたいというお客様が多く、少しずつ買えるならチャレンジしやすいかも…と思って始めました。使い切れず余ってしまいがちなスパイスやスモークチップも、量り売りがとても好評ですよ」と店主の阿部和歌子さん。 元シェフの経験を生かして調理法もアドバイスしてくれるので、試してみたかった初めての食材でも失敗することなく気軽にチャレンジできそう。

香りが飛びやすいスパイスは、特に量り売りがお薦め

貝の形をした「コンキリオーニ」など珍しいパスタがたくさん

"少しお得になる仕組み"をマルシェで体感

はかりうりマルシェ

プラスチックや梱包（こんぽう）材を使わない買い物を体験してほしいと、田川郡香春町在住の染色家・村上夕子さんが企画した「はかりうりマルシェ」。２回目の今回は「森の小路 はかりうりマルシェ」と題して、５月14日（土）に新緑あふれる森の中で開催されます。野菜や米、花、ハーブなど幅広いジャンルの商品が並び、欲しい物を欲しい量だけ選ぶ楽しみが満喫できます。昔ながらの商店のように出店者との会話ができるのも魅力！ 出展も30店舗ほど、８種類のワークショップも開催予定です。子供用の遊び場や出張テントサウナなども登場する盛りだくさんの内容で、ワクワクの一日になりそうです。

第１回の「はかりうりマルシェ」の様子

「欲しいものを、欲しい分だけ」がうれしい

昨年秋に開催された第１回では、「量り売りって何？ プラスチックフリー、梱包材フリーって何？」という来場者が多かったようですが、実際にマルシェで体験することによって「とても簡単なことなんですね」という声が多く寄せられたそうです。 また、出店者からも「参加したいけどどうすればいいかわからない」という相談が多く、「プラスチックの容器を紙に変える、袋を有料にする、花を１輪から販売する…など、できる範囲で大丈夫」と伝えると、「これなら私たちもできる」と出店を楽しんでもらえたといいます。

「おじいちゃん、おばあちゃんの時代は普通だった”量り売り”の文化が、私たちの世代でアップサイクルしていったら面白いなぁと思っています。プラスチックダメ、梱包材使わない！という強いメッセージではなくて、マイバッグ、マイカップ、マイお皿などを持ってきてもらって”少しお得になる仕組み”を楽しんでもらって、”ゴミが出ないって気持ちいい””欲しい量だけ買えるって心地いい”という思いを共有できたらうれしいです」と村上さん。

「“少しお得になる仕組み”を楽しんで」と村上さん

森の小路 はかりうりマルシェ 場所／行橋市下稗田１４３４（当日、付近に案内ポスターを掲示） 日時／５月14日（土）10：00～16：00 ※雨天中止の場合あり 詳細は「はかりうりマルシェ」のフェイスブックでhttps://www.facebook.com/groups/3625536770905048

「リビングふくおか」「リビング北九州」2022年4月23日号掲載