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ジョニー・デップ、自分の中の「モンスター」を“封じ込める”ことに成功と医師にメール

  • 2022.4.18
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ジョニー・デップが元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、2014年にジョニーの薬物依存症の治療にあたった医師が当時の彼の様子について証言すると同時にメールのやりとりを公開した。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップの元担当医師が裁判で証言

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの出演作で知られる俳優のジョニー・デップが元妻で同じく俳優のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えた裁判で、ジョニーの元担当医師の宣誓供述ビデオが証拠として流された。

以前、フロントロウでお伝えしたが、2018年に米Washington Postに掲載されたアンバーの論説が名誉毀損にあたるとして、ジョニーは約55億円(5,000万ドル)の損害賠償金を求めてアンバーを提訴。この論説でアンバーはジョニーの名前こそ出さなかったものの、自身がDVのサバイバーであると主張すると同時に、「2年前に告発したDV(※)」の詳細を明らかにした。しかし、ジョニーは自身のDV疑惑を一貫して否定していることから、彼がDVの加害者か否かが今回の裁判の争点のひとつとなっている。
※時期からして加害者はジョニーであることが推測される。

現地時間4月14日に法廷で議論されたのはジョニーの薬物依存について。2014年にジョニーの薬物依存症の治療にあたったデヴィッド・キッパー医師によると、当時、ジョニーはアルコール依存症に加え薬物依存症を抱えていたそうで、キッパー医師はジョニーをその状態から脱却させるために、カリブ諸島にジョニーが所有する別荘で約2週間にわたってデトックス(解毒)を行なった。

うつ病や不安症といったメンタルヘルスの問題に悩まされた過去を持つジョニーは、薬物の使用をやめることを「恐れていた」といい、薬断ちするためのデトックス期間中、少なくとも2回、“このプロセスを進めたくない”と弱音を吐くことがあったそう。キッパー医師はそのときのことを振り返って、「彼は自分には無理だと思ったのです。しかし、ある会話のあと、彼は再び(治療に)乗り気になりました」と事前に撮影された宣誓供述ビデオのなかで証言している。しかし、薬物からの脱却は容易ではなく、アンバーとの結婚後、再び薬物を乱用していることが懸念されたという。

画像: ジョニー・デップの元担当医師が裁判で証言

ちなみに、キッパー医師は実際にジョニーがアンバーに暴力を振るうところを見たことはないが、看護師のデブラ・ロイドからジョニーが喧嘩の末に「キッチンのホワイトボードを殴った」という報告を受けたことや、ジョニーが映画の撮影現場で監督に激昂してドアを蹴破ったことが記されたメールを受け取ったことを認めている。

また、今回の裁判の冒頭陳述で、アンバー側の弁護士がジョニーについて「アルコールや薬物を摂取するとモンスターが現れる」と主張していたが、キッパー医師が「薬物治療の手順に従わない場合は治療をやめる」とジョニーに最後通達をした約3ヵ月後に、ジョニーから「アンバーと私はこの3ヵ月間、完ぺきに過ごしてきました。私は私のモンスターチャイルドを檻の中に閉じ込めることに成功しました。私たちは親友も同然です」というメールが送られてきたという。

裁判はすでに折り返し地点に来ており、現地時間4月18日から後半戦がスタートする。(フロントロウ編集部)

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