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宇多田ヒカルのジェンダー代名詞は「she/they」、Coachellaフェス出演で見えたファンの愛

  • 2022.4.18
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utadachella(ウタダチェラ)というハッシュタグまで立ち上がり盛り上がった、宇多田ヒカルのコーチェラ・フェスティバル初出演。ツイッターでは、ノンバイナリーである宇多田ヒカルのジェンダー代名詞に関する話題も多く投稿されていた。(フロントロウ編集部)

88risingのコーチェラ・フェス初出演

世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」にて、アジアのカルチャーを発信する88risingのステージに宇多田ヒカルが登場。88risingが企画したステージ「Head in the Clouds Forever」には、ウォーレン・ヒュー(インドネシア)、MILLI(タイ)、BIBI(韓国)、NIKI(インドネシア)、リッチ・ブライアン(インドネシア)、宇多田ヒカル(日本)、ジャクソン・ワン(中国)、CL&2NE1(韓国)と、アジア各国から人気アーティストたちが大集合した。

画像1: 88risingのコーチェラ・フェス初出演

宇多田ヒカルはキャリア初となったコーチェラ・フェスのステージで、「Automatic」や「First Love」といった代表曲を日本語で歌唱。さらにこの日、宇多田ヒカルも参加した、88risingのニューシングル「HEAD IN THE CLOUDS FOREVER」のリリースが発表され、会場のみならず、ライヴストリーミングを見ていたファンからも大歓声が挙がった。

画像2: 88risingのコーチェラ・フェス初出演

ノンバイナリーである宇多田ヒカルへのリスペクト

宇多田とコーチェラを合わせて「utadachella」というハッシュタグまで立ち上がり、日本のみならず、海外でも大きな話題になった今回のパフォーマンス。そんななかツイッターでは、あるツイートが目立った。それは、宇多田ヒカルのジェンダー代名詞(プロナウン)を正しく使おうと呼びかけるツイート。

ジェンダー代名詞とはジェンダーを示す代名詞のことで、「he(彼)」や「she(彼女)」のほか、女性・男性という2択に限定しない「they」が一般的によく使われている。正しいジェンダー代名詞で呼ぶことは正しい名前で呼ぶのと同じように最低限のマナーであり、近年欧米では、ジェンダー・アイデンティティにかかわらず、名刺やメールの署名欄、名札などに自分のジェンダーを明記する人や企業が増えている。そして、2021年にノンバイナリーであることをカミングアウトした宇多田ヒカルは、ジェンダー代名詞は「she/they」であることを公式インスタグラムで明記している。

画像: ノンバイナリーである宇多田ヒカルへのリスペクト

そんななかコーチェラ関連の英語ツイートのなかには、「みんな、宇多田ヒカルに対して正しいプロナウンを使ってね!」「宇多田ヒカルの正しいプロナウンは…」などと、宇多田ヒカルのジェンダー代名詞に関する投稿が複数されていた。

宇多田ヒカルはノンバイナリーであるとカミングアウトした当初はジェンダー代名詞を明かしていなかったため、多くの人が男性・女性に限定しない「they/them」を使っていた。その後「she/they」と発表したため正確には「she」でも「they」でも間違っていない。しかし世間では「she/they」だと発表したことを知らない人が多いようで、「宇多田ヒカルはthey/themだよ」、「she/theyって明記してるよ」、「その情報新しいから知らなった」といった会話が生まれている場面がいくつも見られ、今回の話題を通して、宇多田ヒカルが明言しているジェンダー代名詞がより多くの人に周知されていた。

なかには「そんな小さなことどうでもいい」や「プロナウン警察がうるさい」とするツイートもあったが、前述のとおり、正しいジェンダー代名詞で呼ぶことは正しい名前で呼ぶのと同じように最低限のマナー。何もしないことは楽かもしれないが、あえて話題にあげるファンたちのツイートからは、人として宇多田ヒカルをリスペクトしたいという気持ちが見て取れた。(フロントロウ編集部)

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