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宝石のようにきらめくアートなケーキにうっとり♪個性あふれる老舗洋菓子店「パーラー・ローレル」

  • 2015.9.22
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世田谷区・奥沢の住宅街にある老舗洋菓子店「Parlour Laurel(パーラー・ローレル)」のケーキは、スイーツ通の間で、食べる芸術品ともいわれるほどデザイン性が高く独創的。ここでしか食べられない美しくおいしいケーキがいっぱいです。長年愛されてきたスイーツの魅力を探ってきました。

親子二代で営む老舗の洋菓子店

スイーツの名店がひしめく自由が丘から一駅、東急大井町線の九品仏駅を出て奥沢の住宅街を歩くこと5分、クラシカルな外観の「パーラー・ローレル」が見えてきます。こちらのパティスリーは1980(昭和55)年創業、オーナーである武藤邦弘さんと息子の康生さん、ふたりのパティシエが作るスイーツが楽しめるお店です。

店内に足を踏み入れた瞬間に目を奪われるのは、ショーケースに整然と並ぶ色鮮やかなケーキたち。伝統的なフランス菓子から独創性あふれるモダンなデザインのケーキまで、宝石のようにきらめく繊細で美しいスイーツに思わずうっとり。眺めているだけでも楽しく、まるで芸術作品を鑑賞しているような気分になります。

正統派のトラディショナルなケーキは父の邦弘さんが、斬新でモダンなケーキを康生さんが作っています。今回お話を伺ったのは康生さん。ベルギーの高級ショコラティエ「ピエール・マルコリーニ」で2年間修業を積み、色彩感覚やアートなデザインの感性はその時に磨かれたといいます。

華やかでアーティスティックなケーキたち

モダンなケーキたちのなかでも代表的なのが、緑色が鮮やかな三日月型の「シチリア」(600円)。最高級のシチリア産ピスタチオとミルクチョコレートの2層のムースと、甘酸っぱいフランボワーズのソース、スポンジを重ね、繊細なトッピングで飾っています。

その美しさはもちろん、味も秀逸。ふわっとした上品な甘さとともにピスタチオの風味が感じられ、一口食べると優雅で幸せな気分に浸れます。

ゴルゴンゾーラがふんだんに使われたチーズケーキ、その名も「ゴルゴンゾーラ」(写真上・520円)も驚きです。表面にボーロをのせたケーキに、なんとハチミツの入ったスポイトが刺さっていて、これをかけながらいただくという楽しいスイーツ。「瞬時に人を惹きつけるケーキを作りたい」という康生さんの思いが込められています。

また、艶やかな赤色が美しい「ショコラフランボワーズ」(写真左・520円)は、2層のムースにこまかく刻んで混ぜ込んだイチジクが楽しい食感。上にのったチョコレート細工は、食べることを躊躇してしまうほどに繊細です。

店名と同じ名を冠したチョコレートケーキ「ローレル」も大人気。バタークリームでの繊細なデコレーション技術が光り、親子三代で通うファンが多いというのも納得です。

どのケーキも形や素材を綿密に計算することで、見た目の美しさとともに、ホッとするようなおいしさを追求しているといいます。

インスピレーションをケーキに反映

どうやってこのような独創的なスイーツを思いつくのかと伺ったところ「音楽、美術、ファッション、家具……あらゆるものからインスピレーションを受けてケーキにトランスフォーム(変形)しています」と、康生さん。時には女性誌を参考に、ケーキの彩りなどをイメージするそうですよ。

芸術の秋、独創的でとびきりおいしいケーキに会いに、「パーラー・ローレル」へ足を運んでみてはいかが。夕方には売り切れてしまうことも多いそうなので、早めの来店がおすすめです。

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