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「ななつ星in九州」が生まれ変わって車内に意外な空間が! 新ツアーの概要&リニューアルポイントは?

  • 2022.4.16
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2022年10月で運行開始9年を迎える「ななつ星in九州」。これを機に、車両と運行コースのリニューアルが行われる。気になるその内容を紹介しよう。
2022年10月で運行開始9年を迎える「ななつ星in九州」。これを機に、車両と運行コースのリニューアルが行われる。気になるその内容を紹介しよう。

2013年10月、わが国初のクルーズトレインとして華々しく登場した「ななつ星in九州」。絶大な人気を得て2022年10月に運行開始9年を迎える。これを機に、車両と運行コースのリニューアルを行う。どんな内容なのか、気になるポイントを紹介しよう。

車両のリニューアル、列車内に「茶室」が誕生

「ななつ星in九州」は、7両の客車を専用の機関車がけん引している。

客車は、これまで1号車=ラウンジカー「ブルームーン」、2号車=ダイニングカー「木星」、3~6号車=ゲストルーム「スイート」、7号車=DXスイートで、乗車定員は14室30名だった。これを最大10室20名と少なくする。そのため、新しい空間が誕生する。

サロン(2号車) Design & Illustration by Eiji Mitooka + Don Design Associates
サロン(2号車) Design & Illustration by Eiji Mitooka + Don Design Associates


すなわち、1号車を食堂車とし、2号車がサロンに生まれ変わる。乗客同士の出逢いや語らいの場としてはもちろんのこと、車内アクティビティの場所としても利用する。

茶室 Design & Illustration by Eiji Mitooka + Don Design Associates
茶室 Design & Illustration by Eiji Mitooka + Don Design Associates


2号車には「茶室」が誕生する。九州各地の銘茶を中心に揃えながら、クルーや特別に乗車する茶師からお点前を差し上げる。お茶の世界を通じて、新たな世界を演出することになろう。

バーラウンジ(3号車) Design & Illustration by Eiji Mitooka + Don Design Associates
バーラウンジ(3号車) Design & Illustration by Eiji Mitooka + Don Design Associates


3号車は、より特別な空間としてバーラウンジになる。専属のバーテンダークルーと語らいながら、より上質な時間を過ごすことになろう。ただし、利用できる人が限られる場合が出てくるかもしれない。

ギャラリーショップでは、九州各地のさまざまな工芸品を眺めたり、オリジナルグッズの購入ができる。

魅力的な新コース

運行開始9年目の、新たなツアーコースも発表された。順に見ていこう。

1泊2日コース(2022年10月~2023年3月)

1泊2日コースは、これまで九州の北半分を周遊する行程ばかりだった。今回、初めて南九州を走行する。

1日目は、博多を出発して鹿児島本線を南下、八代から第3セクターの肥薩おれんじ鉄道に乗り入れる。ハイライトは東シナ海に沈む夕日を眺めながらのディナータイムであろう。

2日目は深夜のうちに鹿児島から宮崎に抜け、延岡駅で朝を迎える。佐伯で1時間ほど散策をして、大分でランチ、由布院を経由して博多駅に戻る。

DXスイートBの室内 (写真提供=JR九州)
DXスイートBの室内 (写真提供=JR九州)


旅行代金は、スイートの場合、1室2名利用なら1名=65万円、1室1名利用なら90万円だ。DXスイートBは、1室2名利用の場合、1名=80万円、1名利用は140万円。DXスイートAは、1室2名利用の場合、1名=90万円、1名利用は150万円。

3泊4日コースは、霧島コースと雲仙コースを用意している。

霧島コース(2022年10~12月)

小鹿田焼 (写真提供=JR九州)
小鹿田焼 (写真提供=JR九州)


「九州の焼き物と歴史に触れ、100年の鉄道浪漫に想いを馳せる旅」と銘打ち、九州をぐるりと巡りながら、焼き物や地酒、雄大な自然を体感する旅である。1日目は、久大本線沿線で小鹿田焼を2日目は薩摩焼という2つの異なった背景を持つ「焼き物」を通して文化と歴史に触れる。

木造駅舎で有名な嘉例川駅に停車した後、吉松駅から吉都線に乗り入れる
木造駅舎で有名な嘉例川駅に停車した後、吉松駅から吉都線に乗り入れる


3日目は、霧島連山の麓をローカルな吉都線を経由して自然豊かな宮崎県西諸エリアに向かう。「ななつ星」が吉都線を走行するのは初めてのことだ。4日目はユネスコエコパークである豊後大野・豊後竹田エリア(大分県)へ。懐かしくて新しい、心ときめく旅となるであろう。

旅行代金は、スイート2名利用=125万円(おひとり様あたり)、1名1室利用=180万円。DXスイートBが2名利用=160万円(おひとり様あたり)、1名1室利用=250万円。DXスイートAが2名利用=170万円(おひとり様あたり)、1名1室利用=270万円。

雲仙コース(2023年1~3月)

雲仙岳 (島原鉄道の車窓から)
雲仙岳 (島原鉄道の車窓から)


2022年9月23日に西九州新幹線が開業、新しい観光列車「ふたつ星4047」が走り出す。今、西九州の旅が注目を集めていることもあり、「ななつ星」でも雲仙コースを設定した。

といっても3泊4日もあるので、1日目は由布院散策、2日目は阿蘇駅や熊本市内にひっそりと佇む細川藩の菩提寺・泰勝寺を訪れたりと北部九州を幅広く巡る旅でもある。

熊本からフェリーで島原に渡り、雲仙温泉の旅館に宿泊、3日目は雲仙温泉滞在プランあるいは島原鉄道の旅プランを選択できる。4日目は大分県内の国東エリアを散策、伝統文化を体感し、未来へ繋がる九州の魅力に出逢う旅でもある。

旅行代金はスイート2名利用=115万円(おひとり様あたり)、1名1室利用=170万円、DXスイートBが2名利用=150万円(おひとり様あたり)、1名1室利用=220万円。DXスイートAが2名利用=160万円(おひとり様あたり)、1名1室利用=240万円。

こだわりの料理

雲仙コース3日目の夕食は、史跡料亭「花月」の卓袱料理(写真提供=JR九州)
雲仙コース3日目の夕食は、史跡料亭「花月」の卓袱料理(写真提供=JR九州)


「ななつ星in九州」の旅では、九州の恵まれた環境で育った四季折々の食材を、各地の名シェフが手間ひまかけて準備している。ジャンルも幅広く、贅を尽くした料理を楽しめるのも豪華列車ならではの贅沢であろう。

「ななつ星」料理長による洋朝食(写真提供=JR九州)
「ななつ星」料理長による洋朝食(写真提供=JR九州)



販売概要

2022年4月15日から受付を開始する。詳しくは、専用ホームページを参照のこと。

「ななつ星in九州」。列車の最後尾
「ななつ星in九州」。列車の最後尾


「ななつ星in九州」第2章 新たな旅のはじまりについて、と題し、「100年をこえる物語をつなぐ」をコンセプトに生まれ変わる。ますます魅力的になる豪華列車にいつか乗れたらと思う。

資料提供=JR九州

文:野田 隆(鉄道ガイド)

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