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浦和レッズと同組の大邱FCは国内で“4戦未勝利”低迷中…ACLで解決したい2つの課題とは?

  • 2022.4.13
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国内で苦しい戦いが続く大邱(テグ)FCが、課題を抱えたままアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を迎えることになった。

大邱FCは去る4月11日、ACLグループステージが集中開催されるタイ行きの飛行機に乗った。

今回のACLでは浦和レッズ(日本)、山東泰山(中国)、ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)と同じグループFに属しており、全6試合をタイ・ブリーラムで戦った後、来る5月2日に韓国へと帰国する。

昨季限りでイ・ビョングン監督との契約が満了し、新たにブラジル人指揮官のアレシャンドレ・ガマ監督を迎え入れた大邱FCだが、今シーズン序盤の戦いぶりは良くない。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)アレシャンドレ・ガマ監督

現在まで9試合を終えて2勝2分5敗と、12チーム中10位に沈んでいる。直近で言えば4試合で未勝利(1分3敗)が続いている。

大邱FCのACL出場は2019年、2021年に続き今回で3度目だ。新型コロナウイルス感染症の影響で集中開催された昨季は、クラブ史上初となる決勝トーナメント進出を果たすなど、現行方式のACLには良い記憶がある。

エースも直近のリーグ戦を欠場

そんな大邱FCの課題は明確だ。

まず挙げられるのは負傷者のコンディション回復。特に、エースのブラジル人FWセシーニャ(32)がいかに調子を取り戻せるかが非常に重要だ。

セシーニャは開幕からしばらく無得点が続いていたものの、第6節の水原(スウォン)FC戦で今季初含む2ゴールをマークし、以降も得点を量産するかに見えた。しかしその後、筋肉負傷によって第7~9節ではメンバー外となり、この間、大邱FCはさらに勝利から遠ざかった。

ガマ監督はセシーニャに最大限回復する時間を設け、当面のリーグ戦の結果よりも、ACLでの復調を狙った。大邱FCの攻撃において絶対に欠かすことのできない存在であるだけに、セシーニャのコンディションはほかのどの要素よりも重要だ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)セシーニャ

後方では、守備の要であるセンターバックのDFホン・ジョンウン(27)が、約1カ月間の離脱を経て第9節の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)戦でフル出場した。

大邱FCは今季リーグ戦9試合で15失点を喫している。これは最下位の城南(ソンナム)FC(20失点)に次いで、2番目に多い数字だ。それだけ、守備陣をリードするホン・ジョンウンの役割が大きいという意味だ。

ホン・ジョンウンのほか、DFキム・ウソク(25)やDFチャン・ソンウォン(24)らも長期離脱の影響でコンディションを落としており、ACLの間に実戦感覚の回復に集中するものとみられる。今季新加入の日本人MF鈴木圭太(24)も直近の試合を負傷離脱しており、ACLでの復帰が見込まれている。

実力未知数の新加入ブラジル人

そして、もう一つの課題は新加入のブラジル人FWゼカ(25)の適応だ。ゼカはACLプレーオフのブリーラム・ユナイテッド戦で左アキレス腱を断裂し、今季絶望確定によって契約解除となったブラジル人FWエジガル(35)の代役として3月末に緊急補強された。

191cmの長身でポストプレーに優れたエジガル同様、ゼカも身長192cmと優れた体格を持ち、ボールキープや連係プレーに長所があると評価されている。

大邱FC合流後は途中出場と先発出場で各1試合ずつこなし、初めてフル出場した蔚山現代戦ではPKでKリーグ・デビューゴールを決めた。前線での動きも決して悪くなく、まずまずの評価を受けた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ゼカ(中央)

急な加入でコンディション面も不安視されていたが、大邱FC移籍の直近まで母国3部のミラソウFCで試合に出場していたため、問題はないとみられる。ただ、Kリーグ特有のテンポの速いサッカーや、チームメイトとの連携にはまだ時間がかかるだろう。

それだけに、中2日で6連戦をこなすACLはゼカの新天地適応に最適なスケジュールとなりそうだ。

大邱FCは15日のグループステージ初戦で山東泰山と対戦。その後、18日の第2節でライオン・シティ・セーラーズと戦い、21日に浦和レッズと激突する。

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