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大人女子の「正社員じゃない、4つの働き方」【アラサー女子のリアル実例】

  • 2022.4.13
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アラサーになると「このままの働き方でいいのかな?私にしたいことは?」と疑問を持つ人も多くないはず。そんな気持ちに正直に、しなやかに働き方を変化させている同世代4人を取材しました。メリハリのある時間割にも注目!

「社内起業」の働き方

株式会社アンドユー代表・松田愛里さん
社内起業は、ひとりだけどひとりじゃない安心感があります
起業したからこそ以前の人間関係を大事に

ノバレーゼの広報部に新卒以来、所属。広報業務の傍ら、毎年新規事業提案制度にエントリーしていました。お祭りみたいでたのしかったのと、当時の上司・松井さんが〝愛里なら絶対にできるよ〞と応援してくれたことで、自己肯定感高く挑戦していました。
現会社のアイディアを応募したのは4年目のとき。結婚式に参列する年齢になり、参列者自身のためのサービスを提供することがこの業界の未来に繋がると思い、事業案を提出。でもその年は最終の役員審査で落選…。間違いなく需要があるという確信があったので、さらにブラッシュアップして翌年も応募。5年目で受賞が叶いました。
これまでとは全く別の仕事内容でしたし、会社の立ち上げからサービスのローンチまでひとりで動き、平行してファイナンスやブランディングなどの知識も身につけなくてはならず…でも、安心してチャレンジできる体制が整っているのは社内起業のメリット。別会社とはいえ完全にひとりではなく、アドバイスをもらえるバックアップ体制がありながら挑戦ができるのは、ありがたい環境です。
子会社となるとオフィスも違うし、数字が上がってくるだけでは実態が伝わりにくいので、私の活動も知ってもらえるようにメディア出演の情報を共有してもらったり、チャットで意見を聞いたりと積極的にアタッチメントも取ります。5年間築いてきた人間関係を大切に、少しでも意識を向けてもらえるように動くことは、社内起業だからこそ大事だと思っています。

「ダブルワーク」の働き方

株式会社favy広報・倉田鮎美さん
本業と副業の相乗効果で広報のスキルを高めていきたい
経験値を高めるため、副業を始めました

新卒でブライダル会社に入社し3年間、ドレススタイリストとして働いていました。サロンで経験を積む一方で、元々アナウンサー志望だったこともあり、何かを伝える仕事がしたくて広報に憧れていました。その夢に近づくために、2年目にサロンイベントを企画。成約率100%の実績を作ったことがきっかけで広報部への異動が叶い、約3年間PRを担当しました。
ウェディング業界以外で広報のキャリアを広げたいと思い始めたのは28歳の頃。ベンチャーで自由な働き方がしたかったのと、食べることが好きだったのでfavyに入社しました。同じ広報という職種でも業界が違うと取り組み方が全く異なり、転職当初は未経験から始めている感じで戸惑うことばかり。中でも苦労したのは、なかなかプレスリリースの反響が得られなかったこと。前職では新しいドレスのリリースを出せば、メディアの方から多くの反応があったのですが、favyに入社当時は反響が少なく…。どのメディアで、どんな切り口で提案すべきか日々勉強中です。転職を機に、自分には知識や経験が少なく、周りの倍以上やらないとスキルが身につかないと感じたので、広報の副業を始めました。経験値を増やしたくて始めましたが、本業で解決できなかったことが副業を通じてクリアになることもあって、それぞれで得た経験が相乗効果を発揮してスキルアップに繋がっていると感じます。将来はフリーランスの広報として、自分の名前で仕事をすることも目標。夢を叶えるためにも強みを増やしていきたいです。

「フリーランス」の働き方

動画クリエイター・Ena Kakutaさん
〝好き〞を追求して自分らしい世界観を発信し続けたい
フリーランスは自分を守る強さが必要です

元々接客が好きでCAに憧れていました。でも就活が上手くいかず悩んでいたときに、ロンドンで活動するアーティストの姉から、フロリダのディズニーで働くことを勧められたんです。「夢を叶えるためにも、海外で接客スキルを高めたい」と思い渡米。帰国後は再度CAの採用試験に挑戦しながら、アメリカで見たイラスト動画に影響を受けて、スケッチモーションの作品作りも開始しました。CAへの夢は叶いませんでしたが、ちょうどその頃、初仕事を獲得。そのタイミングでもともと将来的にやりたかった「アーティストの道で行く!」と決意しました。
活動を始めて1年が経った頃。日本航空さんから依頼をいただいて、本社に行く機会があったんです。1年前はリクルートで訪れていた場所に、いちアーティストとして呼ばれたことがうれしくて…。CAになれなかった悔しさをバネにがんばってきた自分を誇りに思うと同時に、自分の選択に自信を持つきっかけになりました。
フリーで働く中で実感するのは、フリーランスは自分のことは自分で守るしかない、ということ。独立して数年はすべてのことにイエスマンで、権利問題で悔しい思いをすることもありました。愛情を込めて作った作品がそういう扱いをされると悲しいし、気持ちが作品に出てしまう。仕事相手ときちんとコミュニケーションを取り、防げるリスクは回避しなくてはいけない、と経験を重ねて学んでいます。すべての責任は自分にあり、それがプレッシャーになることもありますが、だからこそ世界観や作品にかける想いを大事にしていきたいです。

「起業」の働き方

WORLD ROAD Inc.共同代表・平原依文さん
境界線を溶かし、フラットに学び合える社会の実現が目標
いろんな人との出会いで見つけた夢を起業で叶える

両親が事実婚だったこともあり、小学生の頃にいじめに遭っていた私。でも中国人の女のコが転校してきたタイミングで、いじめの対象が彼女に移りました。私はとにかく存在を消すのに必死でしたが、彼女は周りに積極的に話しかけていて。どんな状況でも自分の言葉で意思を表明する彼女の強さに惹かれ、中国で暮らしたいと思うようになり、親に直談判し、8歳で単身中国に渡りました。
ところが、現地で通い始めた学校のホームルームで南京大虐殺のドラマを観たことで転校当初はいじめられ…。そんな私を担任の先生が気にかけてくれて、アメリカの教科書を元に同じ歴史でも国によって綴られ方が違うことを教えてくれたんです。「歴史は権力を持っている人が塗り替えてしまうし、国によって伝え方も異なるもの。だから、歴史や人種に振り回されず、目の前にいる人を個人として捉えて自分たちの新しい歴史を作って欲しい」と。その先生の言葉がきっかけで、教育によって差別や偏見が生まれることもあるし、なくすこともできると実感。それから教育に興味を持つようになりました。

撮影/杉本大希 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc

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