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窪塚洋介も「呆然と見ることしかできなかった」…足立智充、玉置玲央がある事件をきっかけに波乱の運命を辿る

  • 2022.4.9
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窪塚洋介も「呆然と見ることしかできなかった」…足立智充、玉置玲央がある事件をきっかけに波乱の運命を辿る
(C) 2021『夜を走る』製作委員会

『教誨師』(18年)の佐向大監督が、破格のヴィジョンで描く絶望と再生、その先の物語『夜を走る』が、5月13日よりテアトル新宿にて先行公開、5月27日より全国順次公開される。今回、予告編が公開された。

予測不可能な展開に著名人らも驚き…予告編が公開!

佐向監督が、9年前より構想をあたためてきた練りに練られたオリジナル脚本を完全映画化した本作品の舞台は、郊外のスクラップ工場。主人公は、そこで働く2人の男だ。

ひとりは40歳を過ぎて独身、不器用な性格が災いして、上司から目の敵にされ取引先にも軽侮されながら、実家で暮らす秋本(足立智充)。もうひとりは、そんな日常に飽き飽きしながらも、要領よく世の中をわたってきた谷口(玉置玲央)。

退屈で平穏だった2人の日常が、ある夜に起こった事件を境に、波乱に満ちた運命を辿るさまを、20名を超える個性豊かな登場人物、予想を次々に裏切る怒涛のサスペンスで描いた破格のスケールの人間ドラマだ。

公開された予告編では、茫漠たる郊外の平野に位置する巨大なスクラップ工場で働く、秋本、谷口らの仕事や日常の様子が、2人のたわいもない会話と共に切り取られる叙情的な前半から一転、後半は、スリリングかつ不穏なトーンで矢継ぎ早に展開され、予想できない出来事が次々と起こる劇的なドラマが垣間見える映像となっている。

「あらゆる予定調和を逸脱」著名人が絶賛!

また、本作品に対して、著名人からのコメントも到着した。

俳優・アーティストの窪塚洋介は「パッとしない何気ない日常。こんなはずじゃなかったという底知れぬ劣等感。そこに差した魔。交錯する人々の”弱さ”が生む負の渦巻き。その真ん中で狂ってゆく渦の目をドキドキしながら呆然と見ることしかできなかった」とコメント。

「無限の玄」「風下の朱」などの小説家・古谷田奈月は「信じられない。こんなに色々起きるのに、誰も成長しないなんて。正気と狂気の境界線を踏み荒らしながら縦横無尽に突っ走り、見る側をパニックに陥らせておいて、実際には一ミリも前に進んでいないなんて。それなのに、見終えたあと、これは自分の中にもある混沌だと認めざるを得ないなんて」と鑑賞後の驚きをこう伝える。

さらに、「さらば雑司ヶ谷」「民宿雪国」などの作家・樋口毅宏は「登場人物は全員罪人で、何ひとつ問題は解決しないまま、ありていな幸せさえ手に入らず、主人公はありえたかもしれない自分を外側から見つめるだけ。あらゆる予定調和を逸脱し、ありがちな『文芸映画』の枠を大きく超える」。

「ダークウェブ・アンダーグラウンド」「闇の自己啓発」など注目の文筆家・木澤佐登志は「皮膜のように薄っぺらくて空虚な日常。そんな軽すぎる世界に、ハンマーの一撃を喰らわせてやるのだ。粉々に砕け散った世界の向こう側から、途方もない暗黒がこちらを窺っているとも知らずに。そう、現実という名の暗黒が──」と絶賛した。

『夜を走る』は5月13日よりテアトル新宿にて先行公開、5月27日より全国順次公開。

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