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【飯田圭織】いつモーニング娘。のステージに呼ばれてもいいように準備はできています

  • 2022.4.5

モー娘。伝説の一期生、飯田圭織さんが語る「現役時代、そして今」

『LOVEマシーン』や『恋愛レボリューション』……モーニング娘。のパワフルな楽曲は今も色あせることなく歌い続けられています。VOCE読者の中には、もしかしたら初代“モー娘。”を知らない人もいるかもしれませんが、当時、その人気の勢いは凄まじいものでした。老若男女が“モー娘。”にハートをわしづかみにされ、日本列島が沸いていた! そんな印象でしょうか。モー娘。は今年でデビューから25周年を迎えるそう。当時のメンバーの視線の先にはどんな風景が見えていたのか。それを教えてもらうため、初期メンバーであり、二代目リーダーの飯田圭織さんに独占インタビューしました。現役時代のこと、ママとしての今、美容ついて……飯田圭織の現役時代から今をギュッと凝縮した内容を4回にわたってお届けします。

――モー娘。現役時代に一番楽しかった思い出を教えてください。

飯田さん(以下敬称略)
「現役時代を振り返って、一番よかったな~と思うことは、やっぱりステージですね。歌ったり、踊ったりするのも好きでしたが、そういう時間をファンのみなさんと共有できるのが楽しかったですね。経験を積んでからはまた別の面白さが! 2代目のリーダーに任命されて以来、ステージのコンセプトとか構成を話してもらえるようになり、どんな魅せ方が正解なのか、どういったメッセージを込めたステージにするのか、そういったことまで考えるようになりました。グループとしてだけでなく、セルフプロデュース的なことにも楽しさを見出していました。楽曲のコンセプトや印象により近づけるためにメイクや髪型についてもヘアメイクさんと話を詰めて決めていましたし、一人の仕事のときには私服で出て“個”を演出したことも! 与えられたお仕事を受け身でこなすことはなく、ひとつひとつをチャンスだと受け止めて、すべてに対して、かなり熱量高めで取り組んでいました」

飯田圭織さん
――当時から強い意志のようなものは透けて見えていましたが、クールな印象が。実は、とても熱い人なのですね。

飯田
「顔立ちのせいなのかクールとか大人しいと思われがちですが、ホントの私はすごく情熱的でハートは“修造”(編集部注:熱血でおなじみ松岡修造さん)なんです(笑)。わかりやすく口に出して「イケ! イケ!」と叫ぶようなことはないのですが、内に秘めたる熱い想いがあるタイプ。だから、「こうしたい」という夢や願望を持ったら、それを叶えるためにはとことん自分を追い込んで努力をしますし、達成するためには、どこまでもがむしゃらに走り続けます」

3日間ベッドで寝てないこともザラだった現役時代

飯田圭織さん
――そんな“修造魂”で成し遂げたことには、どんなことがありますか?

飯田
「当時を振り返ってみて、熱い想いがなければ絶対に達成できなかったと思うのは絵画の個展です。開催時はモーニング娘。として忙しさのピークだった時代でしたし、『タンポポ』というユニットに属していたり、ソロ活動もやっていたので、スケジュール表がお仕事でびっしりと埋まっていました。そんな時期に絵の制作をしなくてはならず、締め切りを守るには寝ないという手段を選ぶしかありませんでした(苦笑)。でも、大好きな絵画で個展を開くというチャンスをいただき、なにがなんでも成功させたいという強い想いがあったので、当時は、寝なくてもへっちゃらでしたね。夜仕事を終えてヘロヘロで帰宅して、寝ずに制作に没頭して、気づいたら朝に。そして、そのまま仕事に行くという日々が続きました。「あれ? もう3日ベッドで寝てないかも」みたいなこともザラ! でも、高いハードルほど燃えるというか、ゴールに向かって全力で走り続けることが気持ちいいと感じるタイプなので、無事に個展を開催することができました」

――現役時代には大変な仕事も多かったと思います。「もうイヤッ」と投げ出してしまったことはありますか?

飯田
「それがないんですよ。一度たりとも。「もう無理!」と諦めるというスイッチが飯田圭織には備わっていないみたいです(笑)。黙々と努力して、淡々と習得していくのが苦手ではないんでしょうね。当時、ソロで、フランス語、ギリシャ語、イタリア語、ポルトガル語、英語、日本語という6ヵ国語の楽曲が収録されたアルバムをリリースしました。でも、語学の先生はいなかったんです!! それぞれの国の言葉で歌っているデモ音源をもらい、耳で聞いて、歌詞に自分でフリガナを書き入れ、なんとかおぼえなければなりませんでした。こんな無理難題と思えるようなこともクリアして日本語以外の5ヵ国語の歌詞をおぼえて歌うことができたのだから、なにごとにも不可能はないって思いましたね(笑)」

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飯田圭織さん
飯田圭織さん
飯田圭織さん
飯田圭織さん
飯田圭織さん
飯田圭織さん

いつ呼ばれてもいいように準備はできています!

飯田圭織さん
――現役から今まで変わらず続けている努力はありますか?

飯田
「現役時代に、腹筋を割ろうと密かにコツコツとトレーニングをしていました。当時は、今のように“筋肉アイドル”とか“腹筋女子”みたいな筋肉美の概念がなかったので鍛えていることをオープンにしてはいなかったのですが、トレーニングの成果が出ていたので自信があり、お腹を出す衣装もいつでも“ウェルカム”でした。実は、今もトレーニングを続けています。お仕事や子育ての都合によって鍛えるペースは変わるのですが、基本は週に3~4回ほど溶岩ヨガに行き、それでも足りていないと感じるパーツには、筋トレを加えています。そのおかげで、先日、体組成を計ったときにはアスリートレベルとの結果が出ましたから♪

なぜ、そこまで鍛えているのか、それはいつステージに呼ばれてもいいように、という想いがあるから。現役のときはもちろん、今も飯田圭織を突き動かすのは、やはり歌って、踊ることなんですよ。正直、ダンスはそれほど得意ではありません。でも、日々のトレーニングで“下地”ができているので、モーニング娘。の20周年イベントでステージに立ったときも体が重くて動けないとか、筋肉痛がひどかった……というようなダメージ感は一切ありませんでした! 機会があれば現役メンバーともステージに立ちたい!とは思うのですが、モーニング娘。’22のパフォーマンスはとにかく凄いので1曲が精一杯かと……(笑)」

次回は、初代モー娘。ファンなら誰もが気になる当時のライバル関係やセンター争いなどについてお聞きします。

飯田圭織

1997年、オーディション番組「ASAYAN」の「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」の最終選考に残りながらも落選した他4名とともにアイドルグループ「モーニング娘。」を結成。翌年、メジャーデビューを果たした後は、瞬く間にミリオンヒットを連発する国民的アイドルグループの一員として、つねに注目の的に。2001年には、二代目のリーダーに就任。大所帯になったグループの主軸となるが、2005年にグループを卒業してソロ活動を開始。現在は、タレントとして音楽活動含めバラエティや舞台など、様々なジャンルで活動している。8歳と4歳の二児の母。

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撮影/寺田茉布(LOVABLE) ヘアメイク/金澤美保 スタイリング/押田綾佳 取材・文/金子優子 構成/剱持百香

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