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ダイエット中にたくさん食べてもいい時間帯はあるの?

  • 2022.4.3
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ダイエットに励んでいる人なら、ランチを軽めにしたことがあるのではないだろうか? でも、新たな研究によると、低カロリーなランチが実は逆効果になっている可能性があるそう。

業界誌『American Journal of Clinical Nutrition』に掲載された新たな研究で、その日のカロリーの大半を夕食でなく、昼食でとることで、長期的に体重を減らすことができることが判明。オーストラリア版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。

この研究では、18~45歳までの肥満の女性80名を募集し、12週間にわたって、夕食あるいは昼食のどちらかにその日最大の食事(1日のカロリーの50%)を摂取してもらった。被験者の食事カロリーの比率は、朝食15%、間食15%、昼食(または夕食)50%、夕食(または昼食)20%とした。

被験者の食事はそれぞれの必要カロリーに基づき、1日1,500キロカロリーの食事をする女性は、朝食に225キロカロリー、昼食に750キロカロリー、夕食に300キロカロリー(またはその逆)食べることになる。結構なボリュームの昼食といえる。

カロリー分配に加え、炭水化物が多く、飽和脂肪酸が少ない食事をとってもらった。具体的には、カロリーの17%をタンパク質、23%を脂質、60%を炭水化物、そして400gは食物繊維として野菜や果物を摂取した。

また、週に5日、早歩きなど60分の適度な運動を実施。

結果、夕食でカロリーの50%を摂取したグループと比較すると、昼食でカロリーの50%を摂取したグループは、平均約6kgに対して4.5kgと体重減少が大きく、BMIの減少幅も大きくなった。

夕食をたくさん食べるよりも、たっぷりと昼食を食べた方が体重が減るのはなぜか。この研究の著者は、昼食を多く食べたグループがより体重を落とした理由は、カロリーの大部分を夜に食べたグループに比べて、空腹時のインスリンレベルが低かったからだと指摘している。その結果、昼食グループは血糖値の上昇を抑えることができ、食後すぐに空腹感を強く感じることがなかったという。

体重が大きく減少したことは感動的ではあるけれど、本研究の被験者は元々肥満だったことは指摘しておこう。肥満でない人の場合、この食事プランでこれほど短期間に体重が減るとは考えにくい。

けれども、この研究はよい点を指摘している。昼食は1日のなかでもっとも重要な食事としてたくさんとり、夕食を減らすことで体重維持、さらには体重を減らすことができるかもしれない。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: WH staff Translation: Asami Akiyama

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