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常宿にしたい都会の温泉宿【ONSEN RYOKAN 由縁 札幌】で愉しむモダンステイ

  • 2022.4.2
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ビルに囲まれた建物に入ると、そこはモダンな温泉旅館。【ONSEN RYOKAN 由縁 札幌】は、都会の真っ只中にあって、リゾート地の温泉宿を思わせる空間です。札幌駅からほど近く、大浴場には登別から湯を運ぶ温泉露天風呂も用意。そのうえ朝食は驚くほどハイレベル。札幌の常宿にしたくなる旅館です。

都会的なモダン宿

館内には温かみのある木材や地元産出の札幌軟石が使われ、北の大地を感じられるアートが飾られます。宿を運営しているのは、東京銀座のMUJI HOTELなど、モダンでアーティスティックなインテリアをデザインするUDS。新宿と世田谷代田にもそれぞれ由縁を構えます。他にはない都会的な旅館泊を楽しんでみませんか。

常宿にしたい都会の温泉宿【ONSEN RYOKAN 由縁 札幌】で愉しむモダンステイ

▲鉄筋コンクリートの建物に、のれんが掛かるスタイリッシュな玄関。期待が高まる造りです

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▲囲炉裏をイメージ

ロビーの一画にある待合空間は日本的なスペースです。荒く削った札幌軟石が組まれ、掘りごたつ風になっています。市内で産出する札幌軟石は、開拓時代には札幌や小樽などの石造りの建物に使われ、北海道の発展を支えた建材です。

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▲フロント横のラウンジには、北海道を代表する陶芸家、下沢敏也氏の陶板が飾られます

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▲ラウンジの窓から見えるのは、北海道の大地をテーマに絵や木彫を製作する国松希根太氏の作品

荒々しく削られた木の表情は、札幌の街の背景に堂々と連なる山脈のように、どっしりと構えた様子をイメージしています。

温泉とサウナを楽しめる大浴場

照明が落とされたシックな大浴場も素晴らしい造り。半露天の湯船には温泉が投入されるほか、人気のサウナや、癒しの空間として設けられた「こもり湯」など、現代人がリフレッシュするためのアイデアが盛り込まれます。

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▲大浴場の入口にある湯上り処

湯上り処には縁台が設けられ、アイスキャンディーを用意。スタッフ手作りの鼻緒止めが置かれ、雪駄の目印に使います。

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▲黒を基調に札幌軟石の壁を配した浴場には、広い内湯(温泉ではありません)とサウナ、水風呂を用意

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▲女湯の半露天風呂や男湯の露天風呂では、登別の「カルルス温泉」から運ばれた温泉浴を楽しめます

女湯の半露天風呂には、リラックス効果のある打たせ湯があります。サウナ後の外気浴の休憩にも最適。男湯は、内湯の湯船を進むと「こもり湯」と名付けられた癒しの空間と露天風呂が設けられ、静かなひと時を過ごせます。

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▲男女ともに用意されたドライサウナは、上段で80度前後の設定です

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▲大胆な形に驚く「岩の水風呂」

大きな石をくり抜いた水風呂は、脚を伸ばせる広さ。15度から18度ほどの入りやすい温度です。

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▲脱衣場には基礎化粧品やアメニティがそろいます

ドライヤーはダイソンとモッズヘアの2種類。脱衣場のアロマの香りは定期的に変わります。

都市の景色を楽しめる「高層階ツイン」

デザインされた客室は10タイプ182室で、木の風合いを活かしたモダンな和室は間接照明で照らされます。ダブルやツイン、スイートやメゾネットタイプの客室が用意され、間取りも多彩。ここでは都市の景色を楽しめる「高層階ツイン」を紹介します。

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▲スタイリッシュな木製のルームキー

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▲9階から11階にある客室「高層階ツイン」では、街の景色を楽しめます

リゾート地のモダンな温泉旅館を思わせる客室は、札幌の街にいることを忘れさせてくれます。コンパクトながらも機能的で、日本旅館の雰囲気を楽しめる空間です。

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▲高層階ツインの窓際は、まるで縁側のよう。右手のボックスは冷蔵庫です

窓際の階段を下りるとベンチシートになっていて、狭いながらも包み込まれるような安心感。滞在中のほとんどは、ここで過ごして街の雪景色を楽しみました。

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▲「高層階ツイン」の窓からは、北海道大学の植物園を見下ろせるほか、遠くの山々も望めます

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▲客室に用意された北海道のお菓子「ごぼうさん」と「くるみ餅」は、どちらも美味しかったです

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▲水回りは独立タイプ。一部の客室を除きバスタブはなく、シャワーブースを備えます

多彩な味を満喫できる朝食

朝食は1階の日本食レストラン「夏下冬上(かかとうじょう)札幌」でいただきます。札幌のホテル泊といえばビュッフェ朝食が主流ですが、由縁の和御膳は丁寧に作られた多彩な味を楽しめるうえ、観光地のハイグレードな温泉旅館とくらべても、引けをとらない満足感が得られます。

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▲日本食レストラン「夏下冬上 札幌」。カウンターのほか、テーブル席も多数あります

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▲道内産のこだわった食材を使う和御膳は、旬に合わせて月ごとにメニューが変わるで、何度訪ねても多彩な味を楽しめます

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▲蓮根と蕗の天婦羅をはじめ、赤魚の西京焼きや昆布締め、出汁巻き玉子、練り物、揚げ物、お漬物など、バラエティ豊かな品々が並びます

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▲いくらののった、なめらかな豆乳湯葉豆腐

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▲仕入れや旬で変わるお造りは、鰹とタコ、そして稚内のお隣りにある日本最北端の村、猿払(さるふつ)産の帆立でした

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▲玉地蒸しはとてもなめらかなトロフワの食感で、上品な出汁の味が絶品。ゆっくり味わってみてください

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▲ホッケのひつまぶしは、北海道ならではのメニュー。写真は二人前です

大きなホッケの身が入るひつまぶしは彩りも鮮やか。初めはそのままでいただきます。

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▲ひつまぶしを半分ほど食べたところで、ねぎや山椒などの薬味を入れて出汁茶漬けに。これがつい笑顔になってしまう美味しさです

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▲フリードリンクも数種類用意。北海道民が愛してやまない乳酸菌飲料「カツゲン」もありました

常宿にしたい都会の温泉宿【ONSEN RYOKAN 由縁 札幌】で愉しむモダンステイ

▲ネルドリップで淹れたコーヒー

温かい飲み物は、加賀棒茶の「ほうじたて」やコーンクリームポタージュの他、ネルドリップで淹れたフェアトレード(農家のための適正価格)のコーヒーも用意します。

2020年8月に開業した【ONSEN RYOKAN 由縁 札幌】。優しい雰囲気のくつろげる客室や、リラックスした大浴場、そして美味しすぎる朝食。いつもと違う札幌ステイを、心行くまで楽しんでみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:ONSEN RYOKAN 由縁 札幌 https://www.uds-hotels.com/yuen/sapporo/>

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