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「家相」の見方の基本を解説! 家相が悪い場合の改善法、風水との違いも

  • 2022.3.27
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「家相」という言葉をご存知ですか? ときどき耳にするけれど、詳細は不明。住居の良し悪しをあらわすもの? 風水の一種? などと思っている人もいるのではないでしょうか。わかっているようで、意外とわからないことが多いですよね。この記事では「家相」の基本を押さえ、改善方法をご紹介していきます。

■家相とは?
◎家相の考え方
「家相」は、方位と間取りから「吉相」「凶相」という観点で吉凶を判断するもの。迷信的な要素が強いと思われていましたが、現在は科学的研究が進み、建築学や住居学など学問的な要素に基づいた「家相学」と言えます。日本の風土に合わせた快適な住まい作りには欠かせない学問だと言えるでしょう。

◎家相の歴史
「家相」の元である「風水」は中国で生まれ、日本に渡って、全く違う環境で育ちました。「風水」が親で「家相」が子の親子のような関係といわれます。

家相の根幹は、西暦600年前後に中国から日本に伝わったそうです。同時期にインドから仏道が伝来し、神と仏が一体となる「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という日本特有の宗教観が登場。神仏習合や陰陽道などの学問、政治や歴史的な出来事に影響され、独自の発展をしてきました。

江戸時代の文献『家相方位指南』には、方位別吉凶の解説のみならず、八卦と暦による吉凶判断についても書かれています。占いや家相は明治時代に影を潜め、さらに太平洋戦争などの荒波をくぐって変化しながら今に至るようです。

◎家相と風水の違い
中国古来より伝わる風水は「陰宅風水(お墓など亡くなった方の住居を観る)」と「陽宅風水(生きている人の土地や建物を観る)」がセット。土地と建物などの位置から吉凶を観るものです。

家相は、この「陽宅風水」が民族性や風土、宗教観によって日本独自の発展を遂げた思想。もっとわかりやすく言うと、以下のように分けられます。

・「家相」
誰がどこに住むかは関係なく、方位の吉凶が決まっています。
・「風水」
誰がどこに住むか、個々人の生年月日や誕生地などから読み取り"宿命"や"天性の質"から吉凶を観ます。

中国の人々はご先祖様が起点となり、子孫はすべて同じ血脈の一族であるという考え方を持っています。一方、日本は自分が起点となって、子孫の血脈の繁栄を願うという考え方。この考え方の違いゆえ「陽宅風水」の基本は吉相の探し方であり、「家相」の基本は凶事を避ける方法に趣があるのです

■家相の見方の基本
◎方位盤と間取り図の見方
家相鑑定に欠かせないアイテムとして「方位盤」があります。方位盤は家相を判断するための道具で、家の間取り図と一緒に用います。

方位盤には八方位が描かれています。まず、真北を基準に、中心を通してつなぐ北と南、垂直に東と西が「四方位」。その四方位の間に45度ずつ、北東・南東・南西・北西を入れたものが「八方位」です。

八方位は太陽の運行など自然の摂理をあらわし、家づくりの基本となるもの。そもそも「家相」は方位学に基づいた学問であり、方位にはひとつずつ意味があります。「家族定位」といって、家族それぞれの方位が決まっているほか、健康と関係が深い十二支方位、生まれた年で決まる九星方位なども。

方位は、自然の摂理を読み解く「陰陽五行説」の、木・火・土・金・水の5つのエレメントの関係性の吉凶で判断します。家相全般に、この思想が盛り込まれています。

さらに方位盤は「十二支方位」と「十干方位」で分類し、全部で24の方位に分けた「二十四山方位盤」があります。「方位盤」は方位だけが描かれたもの。家のどの方角にどのような設備を設置するべきか・するべきではないかなどの情報が書き込まれているものは「家相方位盤(家相盤)」と言います。

方位盤を使用する際、建物の中心となるのは、建物の四隅の対角線が交わったところです。間取り図の中心と方位盤の中心を合わせ、方位も合わせて、間取り図面の上に方位盤を乗せて鑑定します。

◎「鬼門」「裏鬼門」って何?
「鬼門」は家の中心から見て北東の方角、十二支方位では丑寅(うしとら)の方角で、鬼門の反対側の「裏鬼門」は家の中心から見て南西の方角。十二支方位では申未(ひつじさる)の方角です。鬼が出入りする方位として恐れられてきました。

◎「正中線」や「四隅線」とは?
家の中心(太極)から南北に引いた線を「正中線(せいちゅうせん)」、家の中心から東西に引いた線を「四隅線(しぐうせん)」と言います。「四隅線」は「正中線」の直角(90度)になります。

「太極」は万物や神様とつながる点であり、正中線は神社と同じように神様の通る神聖な道。「正中線」「四隅線」上の鬼門と裏鬼門には、トイレや台所など、不浄なものを設置しないようにします。「正中線」「四隅線」に建物の「欠け」があるのも厳禁です。

◎「欠け」と「張り」
一辺の長さの1/3までの長さの凸を「張り」、一辺の長さの1/3までの長さの凹を「欠け」と呼びます。基本的に「張り」は吉相、「欠け」は凶相です。

◎水回り・火気・玄関の位置が重要
「太極」「鬼門」「裏鬼門」を「三所」と言い、「竈」「厠」「井戸」を「三備」と言います。古来より、三所に三備がかからないようにする「三所三備」という言葉があり、家相の基本として重要視されてきました。

水回りや火気は「不浄物」と捉え、不浄物の配置こそが大事、という考えから生まれた言葉です。現代では、台所、トイレ、浴室、そして家の顔である玄関が大事な場所になります。

■家相を見る際のチェックポイント
◎玄関
玄関は家の顔であり、家相の吉凶を判断する五大重要ポイント(家の構え・玄関・火気・トイレ・浴室)のひとつです。

・鬼門(北東)、裏鬼門(南西)に配置しない。
・家族の十二支方位を避ける。
・「正中線」「四隅線」に配置しない。
・玄関は、もともと「開き(あき)」と判断するので凶相となるため、張り出す配置にすると凶相を免れる。
・小さすぎる玄関はバランスが悪く、特に商売人の方は大きいほうが吉。
・玄関の真正面に門を作らない。左右どちらかにずらすといい。

◎キッチン
キッチンも玄関と同様、五大重要ポイントのひとつです。キッチンは火と水を使う場所なので、吉凶に大きく関わります。部屋自体だけでなく、コンロや給湯器など、火気の設置場所も注意が必要です。

・鬼門(北東)、裏鬼門(南西)に配置しない。
・東か東南がオススメ。
・清潔さを保ち、生ゴミや調理の匂いがこもらないように換気する。窓を開けて風通しをよくする。

◎寝室
寝室は1日の疲れを取るための休息の場。静かで安心感のある部屋にすることがポイントです。

・安眠のため、人通りの激しい道路に面した場所、キッチンや玄関の側は望ましくない。
・寝室は1日の約1/3を過ごす場所なので、壁など内装素材にも気を配る。
・汚れた空気は1階から2階に上がるため、寝室は1階がふさわしい。
・家族の幸せのため、主人の寝室は北西がベスト。
・北枕は健康にいい。
・熱気がこもり、強いエネルギーの南は寝室に向かない。

◎リビング
リビングは家族団欒、来客をもてなすなど、玄関に次いで大切な場所です。ほどよい暖かさ、通気性のよさ、清潔感などが求められます。

・モノが多く散らかっているリビングは運気を下げるので、収納スペースがどこかにあるといい。
・北は日当たりが悪く、西は西日が当たり精神的に落ち着かないため避けたほうがいい。
・太陽のエネルギーが大きく、日当たりのいい東や東南がオススメ。
・新鮮な空気を取り込めるように、適度な大きな窓があるといい。
・エアコンや電気、ガスストーブはいいが、薪ストーブや暖炉は家相上「火」になるので凶相。
・吹き抜けは「欠け」の要素。大きすぎる吹き抜けはNG。

◎トイレ
五大重要ポイントのひとつです。トイレはどの方位にあっても凶相。よくない方位に配置すると、さらに凶相が強くなるので注意が必要です。

・鬼門(北東)、裏鬼門(南西)に設置しない。できれば北も避けたい。
・中央(太極)は鬼門線上よりよくない。
・東か東南がオススメ。
・臭いや湿気で空気がよどむ場所なので、換気が重要。
・汚水管は最短で外に出す。

◎お風呂
水回りであるお風呂も、家相の吉凶を判断する五大重要ポイントに含まれます。家族が1日の汚れを落とす場所であるお風呂は、湿気や空気のよどみがエネルギーを下げ、特に健康面に影響があります。

・鬼門(北東)・裏鬼門(南西)に設置しない。
・南は「火」の象意があり、北西は湿気が残るため、避けたほうがいい。
・カビの発生や排水溝の掃除など、風通しと換気を重要視する。

◎階段
部屋ではない階段は見逃しがちですが、中央にあると大凶相となるので注意が必要です。

・建物の中央から半径2mの範囲を避ければ、基本的にはどの方位に配置してもいい。
・オススメは北東の鬼門方位。 北東は日当たりが悪く、水回りや玄関を配置できないため。
・2階から1階に向かう階段が、そのまま玄関に到達するのも凶相。
・方位によっては、階段の下にトイレを設置しても大丈夫。

■マンションやアパートの家相の見方

◎集合住宅の「中心」の取り方
マンションなど集合住宅の場合は、部屋だけでなく建物全体を見ることも重要です。建物も敷地も四角形がよく、三角形や複雑な形は凶相。L字型、コの字、ロの字などの建物も避けたほうがいいでしょう。

流派によって、建物の中心の出し方にはいろいろな方法がありますが、一戸建て住宅と中心の取り方の基本は同じです。張り・欠けの大きさや程度によって、中心の取り方が変わります。

例えば、L字型の集合住宅の場合はパーツから中心を割り出します。長方形がいくつか合わさった形として、それぞれの長方形の中心を割り出し、それを線でつないだ交点が建物の中心になります。

◎吉相の部屋
ベランダが東・南東・南に向いている部屋は吉相です。風通しや採光を考慮して、角部屋がいいとされています。

◎何階がいい?
家相では6階建以上は凶相です。なぜなら、高層階に住むと土から地のエネルギーを得ることができないから。家相の考え方には、土地の性質をあらわす「地相」があり、人は土地のエネルギーを受けている、といわれているのです。

3~5階建ての建物に住む場合は、奇数階の3階・5階が吉。2階建てならば1階がいいのですが、隣に駐車場があると凶相になります。

◎吉相の間取り、凶相の間取り
変形のマンション、部屋に欠けがあるものは凶相です。エレベーターや階段が、自宅から見て鬼門にあるのも要注意の物件。チェックしたいポイントは玄関・キッチン・トイレ・お風呂です。

部屋の中心、もしくは北側に水回りが集中していないか確認しましょう。一般的に隣接する部屋の都合上、中央に廊下・収納・トイレ・浴室などを配置している物件が多いのです。また、なるべく居住スペースに光を取り入れるため、南側にベランダを作り、北側に玄関があったり、水回りが集中したりすることがあります。

部屋の中心は一番重要な部分なので、家相では、ここに水回りやキッチンがないほうがいいとされます。理想的な間取りは、トイレやお風呂に窓があること。通気性がよくなるし、自然の光も入り、殺菌作用を期待できます。キッチンも同様に換気をチェックしましょう。

■家相がよくなかったら……開運する方法
◎家相がよくないとどうなる?
悪い家の代表例といえば、「正中線」「四隅線」上と鬼門と裏鬼門に不浄のものがあるケース。鬼門や裏鬼門に玄関・水回り・キッチン・玄関・門などがあると、凶作用により住人に影響が出るのです。

トイレやお風呂があると、睡眠障害、精神的な病気、呼吸器の病気やアレルギー、血液の病気などの健康障害が。玄関があると、仕事でリストラや経営不振、いじめなど、人間関係のトラブルが起こるといわれています。

凶相となるもので意外と気がつかないのは、洗面台の排水口やゴミ置き場、コンロや給湯器、固定式のストーブなど。このようなものが「正中線」「四隅線」上にあると危険です。特に「火器」に関するものは首から上に影響があり、偏頭痛、精神疾患、脳腫瘍などの問題が出ると考えられています。

玄関は気の入口で重要な場所。置いているものにより、うっかり凶相になることがあるようです。玄関に鏡はありますか? 玄関内に傘立てや靴が散乱していませんか? 傘立ては水気を含み、凶の気を招きやすいし、靴も汚れや臭いがあるため汚れとみます。

◎対処法
開運法として、インテリアに関する手軽な工夫を試みるといいでしょう。間取りを変更できない場合はアイテムで凶を弱め、家全体の運気のバランスを取ります。

鬼門や裏鬼門に玄関・水回り・キッチンがある場合は、赤のマットなど“赤いアイテム”を取り入れるのがオススメ。「赤をまとって魔を避けよ」という言葉があるほど、鬼門封じとされています。ただし、北側の玄関、西や北西の玄関には赤や紫のマットはNGです。

鬼門や裏鬼門にトイレがある場合は「炭」が最適。悪臭を取る炭は不浄を吸い取ってくれます。鬼門や裏鬼門にキッチンがある場合は、消火器の設置をオススメします。赤色の効果だけでなく、出火など万が一の備えにもなり一石二鳥です。

玄関は靴を小まめに下駄箱にしまい、スッキリさせましょう。爽やかな香りの演出も吉。傘立ては玄関先の北方向に置くと運気が上がります。鏡の配置にも気をつけて。外の景色が映っているなら、外から凶の気を呼び込んでしまうので、すぐに位置を変える必要ありです。

究極の運気アップの方法として、建物の四隅に「水晶」を埋める「水晶の四方囲み」というのがあります。ただ、知識のない人には難しいので「神棚」がオススメ。八百万の神様を祀ることで家内安全を願うものですね。「神棚」は鬼門・裏鬼門を避け、東・南東・南の太陽が昇る方位に向けるといいでしょう。

■まとめ
快適な暮らしをしたいと思うのは、今も昔も変わらないこと。中国由来の風水に海外からの思想や学問が加わり、“安全で幸せに暮らす”ために日本独自で育まれたのが「家相」です。

「家相」には、快適な住まいづくりに欠かせいない、たくさんの知恵と工夫が詰まっています。住宅の新築、リフォーム、引越し、また現状よりいい生活を送るためのヒントとして、できるところから取り入れていきたいですね。

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