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30代の「持ち家か賃貸」どちらが損か?【メリットとデメリット、収入や世帯別おすすめのタイプを紹介】

  • 2022.3.25
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人生で多くの人がいちばんお金を使うのが住居費。なんとなく賃貸のままできたけど、そろそろ買ってもいいかも…と物件購入を検討し始めた時に気になるのは「購入と賃貸、どちらが得なのか」問題。もはや永遠のテーマといってもいい、この問題について本気で考えてみましょう。

いっそ買っちゃう?やっぱり賃貸継続?正解がわからない!

「買う」「借り続ける」のメリット・デメリットを比較!

【将来の安心感】
買う:持ち家があればローン完済後は住居費は維持費のみとなるため、退職後など将来的には住居費の負担が軽くなるという安心感が。

借りる:賃貸の場合、オーナー側で住民の年齢を60歳まで、65歳までと区切っている物件もあるので、老後は若い頃より借りられる物件の選択肢が絞られる可能性も。その一方で自治体ごとに高齢者へ対応した賃貸物件に対して補助金をオーナーに支払う取り組みもあり、今後は制限が緩和されていく方向になりそう。

【物件の仕様・レベル】
買う:一般的には同じ金額でよりクオリティの高い物件に住める可能性が高いのは分譲。部屋の仕様を重視したい人は自分で買ったほうが安く住めるということになります。

借りる:賃貸のオーナーとしては利回りを最優先に考えるため、仕様はできるだけコストカットされていると考えてよいでしょう。オーナーにとって仕様のよさは利回りの悪化につながります。分譲賃貸物件に住めば仕様のよい部屋に住めますが、そのぶんオーナーはローンや管理費、固定資産税などよりも高く貸したいと思っているため、割高になる可能性が高いでしょう。

【身軽さ】
買う:引っ越したいと思った場合、持ち家だと売るにしても貸すにしても、それなりに時間がかかります。売却に3カ月、さらにまた別の物件を買うとなるとそのぶん時間がかかり、住んでみて目算が外れた時にすぐに動けないのが悩ましいところ。分譲の場合、賃貸に比べてほかの住人が入れ替わりにくいという特徴も。

借りる:住んでみて周辺環境が思っていたのと違った時などや、転勤、結婚などのライフイベントに応じて身軽に引っ越すことができるのが賃貸のメリット。

【お金の問題】
買う:住む場所が定まることで人生全体のシミュレーションをしやすいのが持ち家。将来の見通しを確定させ、住居について心配する必要は少なくなります。同時に今後、割安な物件で住居費をコストカットできる可能性が低くなるのも事実。

借りる:将来の賃料の相場が読めないため、住居費のコストがどれくらいになるか今の時点ではわからないという不確定要素がついてまわります。振れ幅があることに抵抗がなければ不確定要素が多い賃貸だからこそ、地方などに移住して大幅にコストを下げられる可能性も。

「買う」「借り続ける」それぞれ知っておくべきTips

「買う」場合に知っておくべきTips

“住宅ローン減税の条件が緩和&延長に!”
税制改正により、通常住宅ローン減税の対象外の40~50㎡のマンションも「2023年までに建築確認をした物件」という期間限定で減税対象に。従来の50㎡以上だと手が届かなかった人や、コンパクトタイプの物件を希望していた人にとっては朗報です。ただし、減税制度があるからこの物件を購入する、という選択は本末転倒。自分が本来希望していた条件の物件なのか、そもそも本当に購入すべきなのかをきちんと吟味しましょう。

「買う」場合に知っておくべきTips

“既婚なら夫婦2人でローンを組むことも可能”
夫婦で家を買う場合、どちらか一人の名義で十分ローンを返済できるくらいの物件のほうが家計のコントロールがしやすく安心。ただ、夫婦揃ってフルで働ける時期は人生でいちばん経済力がある時期でもあるので、買いたい物件が一人では手が届かなかったり、いい物件(高額物件のほうが価格を維持しやすい傾向に)を手に入れるために、ダブルローンを組むのもあり。この場合は経済的にヘビーな戦略であると認識して、全力でローンを返済しましょう。

「借りる」場合に知っておくべきTips

“フリーランスや副業中の場合、家賃の一部を経費扱いに”
フリーランスの人は自分が住む部屋の面積のうち、居住空間と事務所として使う空間の実際の割合に合わせて、賃料の何割かを経費として計上することが可能。その割合は職業によっても異なります。また、持ち家の人も建物に対する減価償却費の一部が経費計上可能ですが、事務所部分は住宅ローン減税の対象外だったり、売却の際、自宅であれば売却益の3000万円まで非課税なところを、事務所扱いだと事業用として課税されるので、注意が必要です。

「借りる」場合に知っておくべきTips

“住宅も「サブスク」なら日本のどこにでも住めちゃう!”
最近は住む場所を転々と移動して楽しめるサブスクの住居サービスも登場。「ADDress」は月¥44,000で日本全国に住み放題、同じ部屋を最大14日まで利用可能。「HafH」は月1泊まで¥2,980~1カ月上限なし¥82,000でホテルなども含むワーケーションが叶う旅のサブスク。法律上はどこかに住民票を持つ必要があるため、実家に住民票をおいたり、拠点となる家の家賃を抑えておきつつ、一つの場所にとらわれず、暮らすのもアリな時代になっています。

30代女子の属性別に「買う」「借りる」をシミュレーション

30代独身/年収450万円・貯金50万円
今は地方の住宅地で実家暮らしをしているが、職場へのアクセスを考えてひとり暮らしを検討中。結婚願望も強く、現在絶賛婚活中。

このタイプの女性は賃貸がお勧め。将来結婚するという強い意思があるのでずっと住み続ける可能性が低いことと、住んでいる場所が地方であること、現在の収入と貯金額を考えた時に、購入した場合の物件が将来価値が上がる可能性が少ないことが予想されます。また「いつかは結婚する」と思っていると結婚しない将来をリアルに考えないため、お金の見積もりが甘くなりがちなので、今からしっかり貯蓄を心がけましょう。

30代独身/年収800万円・貯金800万円
現在、都心の賃貸にひとり暮らしのバリキャリ。結婚するかどうかもわからないし、将来に備えてマンションの購入を計画している。

所得も貯蓄もしっかりあり、都心住まいなら、マンション購入を検討してOK。都心の物件なら将来的な値崩れのリスクも低いでしょう。結婚か一生独身か、どちらになっても困らない対策をしておくことが重要で、「一生独身で生きていく」ことを前提にシビアに見積もっておくと安心。もし結婚したとしても、余裕があるぶんには問題ないですよね?実際に「一生独身かもしれない」という人は、将来のお金の対策がしっかりとできていることが多い印象です。

30代既婚/世帯年収1200万円・貯金400万円
結婚して1年、ダブルインカムで貯金も増えてきたので、そろそろ持ち家の購入を検討している。子どもは最低一人はほしい。

既婚で子どもなし、ダブルインカムのパワーカップルなら戸建てよりもマンション購入がお勧め。子どもの人数が確定していないため、サイズ的にベストな物件を選ぶのが難しいからです。結婚直後に自分たちがほしい子どもの人数を想定して買うのか、3年くらい様子をみてから買うのか悩ましいところですが、コンパクトなマンションを購入し、家族の人数が増えたら広めの賃貸に引っ越して持ち家を貸し、子どもが巣立った頃にまた戻るというのも一つの選択です。

イラスト/カツヤマケイコ 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc

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